#132_「身体をほったらかしにしても倒れない」という利点だけが残り、瞑想の準備が整います。
仏教でもヒンズー教/ヨガでも、瞑想のときのいちばんよくある座りかたは、膝を折って足首をそれぞれ太腿にのせるやりかたです。
蓮華座、パドマアーサナ、結果趺坐のようないろいろな名称があります。
この座りかたの利点は、時間をかけて心身の静寂を極めていく過程で、身体性を放棄出来る状態にそっと近づいたときに、倒れずにそのままの姿勢を保ってくれる、人間の身体が可能な、唯一の座りかただということです。
「身体が痛い」という難点がありますが、この難点が難点でなくなるために、時間を無限に用意します。将来のどこかの地点でこの座りかたが痛くもカユくもなくなり「ほったらかしにしても倒れない」という利点だけが残り、瞑想の準備が整います。