姿勢を整えると鎖骨が動いた
鎖骨が動いた
もう10年以上も前のことですが、バス旅行中に鎖骨に異変がおきました。
もともと若い頃から猫背だと指摘されていましたが、姿勢を良くしようとストレッチを始めてから半年以上か過ぎてちょっとしたバス旅行の隙間時間に両肩を持ち上げるようにしてみると、グッググッ…と大きく動きました。
こんなに骨が移動するという感覚を味わったのは初めてでした。
しかも2回大きく動きました。左右の鎖骨が捻じれた位置にあったものが、正しい位置へ戻ろうというサインだったようです。インナーマッスルを刺激すると、こんな刺激的なことに恵まれます。
モチベーションが上がる
大きく鎖骨が動くと、ストレッチやウォーキングなどの運動をするのにもモチベーションが上がって継続しやすくなります。
ストレッチは今でこそ大方毎日続けていますが、初めの頃はなかなか効果が上がるのか疑問に思っていたせいか、思うように捗りませんでした。
ところがこの一件以来グッとモチベーションがあがって、ちょっと隙間時間、暇を見つけては何かしらの運動をするようになりました。
それまでも腰椎がボキボキなったり、胸椎も鋭い痛みが2度ほど走ったという経験がありました。
今思えば案外重要なインナーマッスルが緩んでいる、動いているというサインだったのですが、残念ながら鎖骨が動くまで見過ごしていました。きっかけというのは大切ですね。
姿勢がよくなる経過
骨盤から上下に広がるように動いた
私の経験からすると、姿勢を良くなるには順番もあるようです。
よく体幹が重要だといわれますが、主に骨盤まわりです。
加齢とともに骨盤が前傾したり、後傾したりしますので、その修正をします。やがて腰椎も徐々に正しい位置への向かい、次に胸椎が正しい位置へ戻ろうと動きます。
わたしはこの時2度襲われた鋭い痛みを感じましたが、あの時の驚きと嬉しい痛みは未だに忘れることができません。この間1年ほどだと思います。
そして、頸椎の胸椎側から順に動き始めました。先の腰椎と胸椎のことがありましたから、頸椎も1~2年で大きく修正されるものと期待していました。
ところが、頸椎を動かすには肩回りや股関節にまとわりつく大腰筋などの柔軟性も高めなければなりません。さらに頸椎自体が細かい骨ですから、断面も細かくなっているのでしょう。その後、何年もかかって今日に至ります。
それでもまだ、肩を開き、頸椎を捻らなければわかりませんが、まだわずかながら左右差がありますが、こうして順に姿勢も良くなってきした。
姿勢がよくなる過程で、疲れにくくなる
有難いことに姿勢がよくなるにつれ、疲れにくくなることに気づきました。こうした変化は、非常に大切だということがよくわかります。中高年になる疲れが抜けなくなる人が多いというのも、頷けます。
骨盤が揺れて、内臓も上体も下肢も効率良くは動いていません。大方60歳代ともなると円背となり、更に首の下から背中にかけても徐々に丸みを帯びた姿勢になっています。
この時、横から見ると頭・耳の位置は、肩よりも大きく前に出ているはずです。高齢者の特徴ともいえます。だから、道ですれ違うにしても、遠くに人を見かけてある程度の年代の予測ができるというわけです。
子どもの姿勢が悪い
もっとも子どもたちは外で遊ばない、体を動かす機会が少ないというので、姿勢が悪い子が多いようです。「子どもの健康が危ない」といっても過言ではないでしょう。成人してからの健康問題も、肩こり、首こりにはじまり、体の不調を訴えることになりかねません。
その点で、親は子どもの学力のためにと思って塾に通わせていますが、もっとからだを使って遊ぶ必要がありそうです。
赤ちゃんが、立ち上がることができない期間、すなわち股関節脱臼を招かないよう発達のためのヨチヨチの頃の期間を相応にあることが必要で、立ち上がることを急ぐあまりに早く歩かせようとする発想も良くないという指摘もあります。
知らないで損をすることって、案外世の中には多いと思います。特に体のことはまだまだ分かっていないことも多く、分かっていても実践・実行することがさらに課題として残ります。
だからこそ、健康でいることは難しいといえるようです。わたしは、鎖骨が動いたことで、継続的に健康を取り戻す運動に取り組めたといえそうです。