詩 : ラジオが流れ
「ラジオが流れ」
夢中で流行の曲を知りたくて
好きなラジオ番組の本を買い
事前に特集をチェックしておき
張り付いてカセットテープと
ペンと曲名を書く準備
お気に入りのあの人や
あのグループの曲
自分の気持ちを代わりに
DJが楽しげに話題も付けて
あの待ちわびた曲を初めて聴く
歌ってくれているかのような気持ちに
弾む心はやっと出会えた
気持ちでいっぱい
ながら聞きすることもある
でも、独特のほんわかとした
いつもの音声が聞こえると
ほっと自分の世界
番組のお決まりのテーマ曲が鳴ると
もう 既に読まれたかのような
ハラハラした気持ちは抑えられない
いつ リクエストが読まれるか
祈りながらハラハラしながら
もしかして次に読まれるか
一歩も動けず固まって聞き耳立てた
そういえば
アナログ的なステレオ音と
柔らかい心地よさを感じていた記憶と
そして お決まりの声は
もう聞くこともなく
若かれし頃の音を探し
音質に拘ってた
今では 音さえ聞ければ良くなった
なぜだろう?
音質よりもやはり歌い手さんの
思い入れだけ在れば良いんだと
最近気付いた
少し音域も狭くなった性だろうか
でも 夢中になってたあの頃へ
一瞬で帰れるのは
不思議な気持ちは変わらない
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