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詩 : 遠足の弁当を食べたくて…

「遠足の弁当を食べたくて

兄弟が多かった中で育った
朝 忙しそうに遠足用の弁当を
母は作るのにてんてこまい
決して裕福でない中で
遣り繰りしていたに違いない

楽しそうに今日行く場所の話や
誰と何をして遊ぶなど
楽し気に兄弟が話している
僕はまだ 小学校もにも行けない歳
弁当箱には 母の得意な少し甘めな
卵巻きが入っているのを眺めては
僕も遠足行きたいとせがんだ記憶がある

仕方なく 母は小さい弁当箱に
おにぎりと卵巻きを作ってくれた
それだけで充分満足で安心した

場所は違ったけど
小高い山の途中に家はあったので
窓を開け手を振ってみんなをお見送り

いつ食べていい?と
弁当を開ける時間が待ち遠しかった
海も見える景色と涼しい風を感じながら
遠足気分を想像しながら
母と並んで食べた記憶が懐かしい

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