屋台を感じるタイ麺
おはようございます。
今日もエッセイご覧いただきありがとうございます。
そろそろ何か欠乏している感覚の僕。
連勤の疲れから、疲労困憊。
何か食べに行こうかなと妄想するだけで驚くほどやる気が戻ってきたりもして。
今は丸亀製麺の明太釜玉を啜りたい気分。
今日の食日記
今日は恒例のタイ料理店。
大好きなエスニック料理が待っているだけで、心は躍るランチタイムになる。
僕自身未だタイに行ったことはなく、本場のタイ料理にありつけたことはないのだが、グローバル化の恩恵を受けて瓜二つのタイ料理を日々頂けていることを信じて願っている(いつか答え合わせをしに向かいたいものだ、切実に)。
タイといえば屋台料理がまず想起させられる。
湿気でベタベタになりながら、暑い屋台を練り歩き、灼熱の中頂く品々。当たり前のようにガパオライスが出てくるのかー、歩けばパクチーの香りかー。そんな世界に住み着きたい(湿気のベタベタは着る服でなんとか凌いでやろう。そんなことよりもタイ料理が隣にあって欲しい)。
あくまでもテレビや雑誌、留学先で出会ったタイ人の友達の最も信頼のあるお話を総合的に組み合わせて作り上げた、僕の中での仮想世界ではある(流石にタイという国の香りまで考えることは難しいが、とにかく夢の国なのだ)。
そんな強い強い憧れもあってか、タイ料理店に行けば、そんな仮想世界を過ごしたいという切実な思いから、現地で頂くタイ料理をイメージして食べてしまう。
これがまた美味いのだ。
実際の現地とのカルチャーショックにも遭うことはなく、1から10までイメージのタイを楽しく過ごし、美味しいの記憶に変換するのだ。
群馬の前橋に数少ないタイ料理店があった。
人も車もよく通る通りの脇にさりげなくそのお店は立っている。
今日のお店
一見風景と化しすぎて通り過ぎてしまいそうなほどだが、そんなホーム感が増して好きだ。
「泰処セマクテ」さん
いつかその由来を聞いてみたいお店No.1だ。
名前の通り、ちょっと狭い?のか、いや、そんな意味じゃないのか?、分からないが、とにかくぎゅっとした店内は、賑わいがすごい。
カウンターにびっしりと席があり、テーブル席もいつも満席で。
シンプルでモダンチックな店内なのに、なんだろうしっかりとタイの屋台を感じる南の国というか、そんなエッセンスが間違いなくあるのだ(外を見れば商店街で。面白い)。
カウンター席の僕は、料理の音、香り、人々の賑わい、それらを頭の中で自分らしく噛み砕き、タイの屋台へと変貌させる。
カウンターは、店主と目が合い、ひたすらにニンニクとレモングラスの香りに頭が狂いそうなほど(元気になる。きっとタイの屋台もこんな香りなんだろうなぁと)。
店員さんも動きに動いて、この流動的な賑わいこそがランチタイムであり、限りなく現地の雑踏なのではないのだろうか。と考える。
「はい、お待たせしまた!」
と日本のラーメン店と同じ勢いでやってきたのはトムヤム麺(トムヤンヌードル)
タイの空気を軽やかに爽やかに運んできたその一皿。
エスニックモードにチェンジ(腕を捲った)。
普段はグリーンカレーとか、カレーヌードルとか、ココナッツ系のクリーミーさを求めてしまうのだが、久々のトムヤムクンを必死に思い出した(美味しそうだ)。
最初の一口、思いっきり啜れば、爽やかなレモングラスの風が吹く(もはや強風レベル。ぶわっと気持ちが良い)。
噛めば続々とパクチーの香りがやってきてにナッツの歯応えが面白い。
トムヤンクンらしい旨味のあるトマトのような酸味は病みつきで、目が覚めるほどの涼しさが口から全身に広がる。病みつきでたまらない(もう次回はパクチー大盛りでタイ弾けタイ!と決めた)。
そのスパイスからか汗をかいて水を飲み干し、気がつけば丼は空になってしまって。
これでこそタイ料理だ。汗をかいて涼しさを求めてこそ完成されるタイ料理。
この体感こそがタイの屋台のそれなのだ(のはず!)。
タイ料理に限らず現地本場を妄想するだけで、食体験はどこまでも広がっていく。
毎度タイ料理店についてエッセイを綴るとタイに行きたい、で終わってしまうのはまさに本望だから、、。
いつか本当にいきたい、移住したい。
そう思ってます。
美味しいひとときに、ごちそうさまでした。
では、また次回。
今日のお店:泰処セマクテ(群馬県前橋市千代田町3町目6−12)
*Instagramでは暮らしにある食をすきなだけ発信しています*
暮らしのヒントになれば、と。
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