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2024年に読んだ本10選(学び・場づくり・発信がテーマに)

75冊。この一年に読んだ本。
地方にいて課題はインプットの質をあげること。
東京にいる頃より、本を読むことが増えました。

読むと言うよりは読みながら考えるための本。
来年も忘れずに、実践の手引きにしたいと思えた10冊を紹介します。

最後に、本で得た知識のストック方法についても最近変更した内容を。

1.文化資本経営

こんな経営をしたいと心から思わせてくれた本。
四つ目の経営資源が企業文化。
ぼくが新卒の頃(1989年)に資生堂の社長してた福原さん、どんだけ先見性があるのかと思うと震えます。

とかくお金や資本のある大企業の課題と思われがちだけど、ぼくらのような地方の零細ベンチャーこそ掲げたい、経営の重要テーマであり目標。

経営資源としての「企業文化」
❶企業風土・社風
❷文化支援活動とそれを支える精神
❸「知的な蓄積」と「感性的な蓄積」

文化とは「異質な相反する物事の出合い」によって生み出され、延々たる同質性の持続から文化は生まれることはないと明言されてます。

いま、都農町、宮崎県にいて思う課題は「文化」。
同質性による安心できる居心地の良さは気に入ってるけれど、一方で異質なもの、多様なものが少ないので新しいことや文化の不足感。

来年、自分が提案していきたいテーマです。

2.インフォーマル・パブリック・ライフ

ぼくの愛読書「サードプレイス」に関連づいて実務的にもっとも共感した本。気楽に行けて予期せぬ誰かや何かに出会えるあもしれない、あたたかみのある場所。

インフォーマル・パブリック・ライフ
3つの社会的意義
❶ソーシャル・ミックスを促す
❷訪れた人の視点を変え、視野を広げる
❸本来の自分自身になれる

同調圧力の強い日本では、社会人になって「第三の自分」を表現できる機会が少ないという指摘、普段、小中高生と接していて感じていることに重なります。

来年の最注力案件、「高鍋駅多目的スペース」と、「コワーキングスペースYARD」の2つで宮崎の小中高生が「第三の自分」を表現できる場として実現したい。

3.クリエイティブジャンプ

現役真っ盛りの経営者が書いているだけに、自分の仕事にもっとも当てはめて考えやすかった本。

ぼくらもCHILLNNのささやかな1ユーザーとして、この本をテーマに、HOSTEL ALAについての思考をもっと深めてアクションを増やすぞ!と決意を新たにできました。

クリエイティブジャンプ
5つの要素
❶本質をディグる
❷空気感を言語化する
❸インサイトを深掘りする
❹異質なものとマッシュアップする
❺誘い文句をデザインする

本に書かれていることが、時代やバッググラウンドスキルの違いはあれど、前職UDS創業者の梶原さんと考え方の本質が似ていて、懐かしい感じもして楽しめました。

4.社長の言葉はなぜ届かないのか

今年読んだ本で、耳が痛いランキング断トツ1位。
知られるのが先、言いたいことは後、と明快に言い切られて何も言えず納得しましたw。

・ コンテンツの定義は「何かしら心が動くもの」
・暗黙知を「言語化」(伝わる人1→10人)
・言語を文章にまとめる「情報化」(10人→100人)
・情報を「コンテンツ化」(100人→1000人)
・業界外の人やこれまで会社を知らなかった人にまで届く

5.独学の技法

今年、大学生インターンに一番すすめた本。ジャンルではなくテーマ(自分が追求したい論点)をもつことの重要性を再認識できました。

これから求められる人材はπ型人材
領域を越境するクロスオーバー人材
幅広い領域は独学で身につけるしかない

6.「あたりまえ」のつくり方

広告とPRの違いは理解していたつもりだったけど、
広告→違いを見つける
PR→同じを見つける
という分け方がいままでの定義で一番腹落ちしました。

PRとは、新しい「あたりまえ」を世の中に定着させるために、あらゆるステークホルダーと関係を築き、継続的に対話し「合意形成」をする仕事

7.仕事と生活についての雑記

「ストーリーとしての競争戦略」や「好き嫌いと経営」など、いつもその時の自分に一番ピッタリな内容を学べる楠木建さんの頭の中。

情報の99%は自分の関心ないこと、それだけに関心を明確にするためにとにかく考えるという内容が一番いまの自分にフィットしました。

読書をする時、自分が考えたことを書く

読み返す

言語化が目的に

書くことで自分の考えを定着
思考は違和感の先や奥にある

8.Think Fast , Talk Smart

「急に話を振られても困らない」というサブコピーにやられました。講演会で個人的に一番悩ましいのが質疑応答。

いつもこれも言っておかなきゃで長くなって質問に対する回答なんだかよくわかんなくなる。といって端的に答えてもすぐ終わってしまうし。

質疑応答は「これか
答えを一文で明確に言い切る
|答えを裏付けるを示す(2−3文)
か|質問者にとって価値がある理由

9.人生を変える教養

偏差値、学力テスト、部活、入学式、運動会、就活、大学までの学費、給食費がすべてないのがフィンランド。生徒1人あたりの先生は9人。

宗教的な課題を非宗教的に学ぶ「人生観の知識」という授業は受けてみたい。もう一度子育てするならフィンランドかな、と思えました。

市民イニシアティブ
半年内で5万筆集めると国会で取り上げなければならない署名活動、法的な要求。
最近の成功事例は「水道の民営化計画撤廃」「同性婚の合法化」

10.崩壊する日本の公教育

フィンランドつながりで、教育長長官のことばが引用されていましたが、教育現場に結果責任を求めるのではなく、政治に教育現場への投資責任を求めるという内容に共感しました。

教育現場が悪いのではなく政治・行政と教育の関係性を強化すべきであると理解してます。

塾が「正解」にこだわるのなら
学校は「問い」にこだわればよい
まずは子どもにとって最も身近な大人の教員が「先生」として充実した人生を子どもに見せる

***

1年間に読んだ本を見返すと、自分が悩んでいたこと、知りたかったこと、考えたかったことがよくわかります。

山口周さんの「独学の技法」に書いてありましたが、読むのに5時間、あと1時間で、将来必要になったときにすぐ引き出せるよう、自分なりの知的ストックに貯蔵するため抽象化・構造化・ファイリングなどに1時間程度かける。

ぼくの場合、本を読むより、読んだ後のこの1時間のほうが好きです。
「独学の技法」では、アンダーラインをした内容を転記するのは9箇所に制限とあります。

ぼくらにのストック方法は試行錯誤を続けて、情報カード+付箋にしていました。

noteに書いて、多くの人に読んでいただきながらなんですが、、

イマイチ活用できてなかったため、ここ最近、macのメモアプリに変更しています。結局、スマホとダイレクトに連動して、いつでもみれる状態にするのが必要ではないかと。。

もう少し続けて、軌道にのったら少々マニアックなnoteを書きたいと思います。


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