【ご報告】 ベンチャーキャピタル JAFCOでの挑戦へ 〜 スタートアップ業界のHRBPを目指して〜マネプロ#41
タイトルのとおり、このたび私坪井は
日本で最も歴史のあるベンチャーキャピタル、
ジャフコグループ(JAFCO)に入社しました!
社会人になったばかりの頃には
予想もしていなかった5回目の入社です(笑)
これまで働いてきた4社はこちら。
それぞれの会社で
面白い経験をさせてもらいました。
1社ずつの話に触れると長くなるので、イベント登壇時につくったキャリア紹介の画像を貼りつけます。簡単な自己紹介がわりにご覧ください。
新天地JAFCOでは、人事でもキャピタリストでもなく、投資先企業の中でもHR領域の支援ニーズがあるスタートアップの複数社に関わらせていただき、HRBPとして一緒に並走していく働き方になります。
※HRBPという仕事の説明はこちらを参照ください
これからは、JAFCOや起業家/経営陣の方々と共に、人や組織の課題解決を通じて、事業の成長と成功に貢献するのがミッション。ワクワクしますね!
ちなみに、このnoteの「マネプロ」連載もリーダーの方々の「人や組織の課題解決」に貢献したくて2021年から続けています。今回が41話目です。
いつもはマネジメントに役立つ視点や考え方をお伝えしているのですが、今回は、私のキャリアシフトについての特別編…ということで(笑)
JAFCOでの新しいチャレンジに至った
想いや考えを伝える内容に仕上げてみました。
目次はこちら!
<「HRBPの人」を貫けたDeNA時代>
元々HRBPだったからこそ今回の挑戦があるので、
前職DeNAの話については少し振り返ってみます。
DeNA入社時のミッションは、HRBPとして、HRBPのチームと共に、1000名1000億を超える組織であったゲーム・エンタメ事業を強くすることでした。
また、HRBPの体制づくりを早くから取り組んでいたDeNAだからこそできる、事業に資する人事としてのHRBPの存在を、世の中に発信する活動もやりたかったことの1つです。
実際に、戦略人事を実践するコミュニティ「HRBP CRUNCH」を立ち上げて、1年で400人を超えるコミュニティになった頃、社内で坪井P(プロデューサー)と呼ばれた活動は記事にもしていただきました。
HR Japan Summitにて2年連続で登壇させていただいたりと、社外での登壇機会も広がりました。今度の8/23にはHRNOTEカンファレンス2022に登壇するので、よかったら是非!
このような機会をいただけるようになったのも、
一貫して「HRBPの道」を歩み続けさせてくれた
DeNAのおかげです。とっても感謝しております。
<JAFCOで働く3つの理由>
さて、冒頭にもあった通り、HRBP坪井が次なるキャリアとして歩ませていただくのは、スタートアップに投資する日本のベンチャーキャピタル(VC)の中で最も歴史のあるJAFCOです。
JAFCOは日本で初めてファンドを設立した先駆者であり、来年には創業50周年を迎えます。過去の累計ファンド運用額は1兆円を越え、累計投資社数は4000社以上、投資先がIPOした累計上場会社数は1000社以上です。
この歴史と実績。聞くと圧倒されませんか?
(少なくとも、私はス・ゴ・イ…と驚きました笑)
そのスケールの大きさもそうですが、
私がJAFCOで働くことに惹きつけられたのは、
3つのことを支援する想いに火がついたからだと思います。
3つのテーマに貢献できる可能性が見えた時、
私の中で『面白さ』を強く感じるようになりました。
いったい坪井が何に興味関心を持っているのか、
3テーマをひとつずつ詳しく語らせてください!
- 起業家/リーダーの進化への貢献 -
私は、DeNAにいた時代から社外の経営者やリーダー向けにコーチングを提供する「社外コーチ」の複業をしています。
私自身もコーチングを受けている中で、マイコーチから、自分がコーチとして関わりたい理想のクライアント像について問われました。
その時に
「 コトを起こし、コトを成す 」
「 意志のあるリーダー 」
という言葉が浮かび上がってきました。
「人を通じて事を成す」のが人事の仕事。そう考えている自分にとって、HRBPとして支援したいパートナーの理想像も、その言葉の中には表れてました。
また、JAFCOのブランドスローガンには
「起業家のいちばん近くに」とあります。
"起業家の志を理解し、深く共感することで、事業の実現を目指していく想いや、ともに困難に立ち向かい、乗り越えるための覚悟を表現している"
これには非常に好感と共感を持てました。
デジタルガレージ時代、新規事業に挑んで上手くいかなかった経験、スタートアップの企業と業務資本提携をして一緒に事業を成長させようとした経験があるからこそ、事業の大変さを"直に”感じていたからかもしれません。
意志をもって事業を起こし、事業を成長させていく方々へのリスペクトは、その時から生まれたものだと思います。
そんな理想像や原体験もあって、強い意志のあるリーダーの進化に貢献したい私にとっては、HRBPやコーチとして関わりたい理想像のド真ん中が、起業家の方々なのではないかと思うようになりました。
ですから、未来を牽引していくリーダーの方々との、これからの新たな出会いが楽しみで仕方ありません!
- スタートアップ企業の成長への貢献 -
日本の経済的な成長の要として
「スタートアップ」が注目を集めてます。
岸田首相は「新しい資本主義」を目指して、2022年を「スタートアップ創出元年」と位置づけ、成長戦略の柱の1つに掲げました。
加えて、経団連副会長の南場さんの話。
DeNAの創業者 / 会長でもある南場さんは、“スタートアップとユニコーンを10倍に増やす!”と宣言しています。しかも、5年後の目標です。
スタートアップ躍進ビジョンでも、10X10Xを目指すことが書かれています。現在は、スタートアップが約1万社、ユニコーンが約10社だそうです。
こうした後押しもあって、
日本でスタートアップの数が10倍になれば、
人や組織の課題も10倍に増える可能性がある。
そんな時に、自分自身がJAFCOで進化をしていれば、きっと、これから増えるスタートアップの課題解決、つまりは日本社会の課題解決にも役に立てるかもしれません。
また、時価総額1000億越えのユニコーンの数も10倍にするためには、大きな飛躍を遂げる企業が増えていくことも必要です。
JAFCOは、投資先1社に対する平均投資金額が7.8億円の年が過去にあったくらい「厳選集中投資と経営関与」のスタンスで大胆な投資と経営へのコミットメントをしています。
スタートアップが、大きな志や成長戦略を行動に変えて飛躍できるように、資金はもちろん、HRなど事業成長に必要な機能も支援できるのはJAFCOの強みですね。他のベンチャーキャピタルにない支援です。
「新事業の創造にコミットし、ともに未来を切り開く」をミッションとしてきたJAFCOだからこそ、貢献できることがあるという期待感が高まります。
個人的には、ユニコーンクラスの「新事業の創造」となるとグルーポンジャパン時代を思い出します。
グルーポンは共同購入型クーポンのサービスとして2008年に創業。2年でユニコーンになった企業です。
2010年10月には日本にも上陸。私は2011年のおせち事件後の組織変革のタイミングから経営企画として携わらせてもらいました。
1年目のスタートアップでしたが、社員数は最大で1000名を超える規模にまで拡大。 3年後の2013年には396億の市場が生まれていました。
こんな凄まじい勢いの事業や組織に身をおき、グロースとカオスの体験ができたのは、本当に良い経験になりましたし、今では良い思い出です(笑)
惜しくも、グルーポンは日本上陸から
10年が経って日本市場から撤退してしまいました。
これが市場や産業を創るだけでなく
事業を維持・発展させることの難しさ…ですね。
当時はO2Oにおけるフラッシュマーケティングの市場をつくる一員として熱狂していました。今度は、ベンチャーキャピタルの立場から、多くの「新事業の創造」の熱気を感じつつ、世の中にゲームチェンジを起こしていけるのが楽しみです!
- スタートアップ業界の発展への貢献 -
岸田政権や南場さんの話をふまえてもスタートアップは1つの市場であり、業界でもあると捉えています。
日本ではスタートアップ業界への投資が企業や人材に集まっている記事を目にする機会が増えました。
一橋大学のCFO教育研究センター長である伊藤さんが、2020年9月に人材版伊藤レポートを発表したことは人事界隈で話題になりました。(人材版伊藤レポートver2は2022年5月に発表)
そこから「人的資本経営」というキーワードの注目度が増しました。今後は無形資産の代表である「人」への投資と事業の成長ストーリーを連動させることが企業として大事であること。それが投資家からの評価にもつながることがメッセージされています。
また、投資家であるVCの役割もスタートアップに投資をするだけではなくなってきています。海外では、投資後に企業価値が向上するよう、さまざまな支援をするVCが増えているようです。
JAFCOもHR支援チームだけでなく、マーケティング・セールス支援チームやバックオフィス支援チームを持っています。今後、この動きは日本でも拡大するかもしれません。
これらを踏まえると、人事の立場・VCの立場から、事業を強くするカタチも進化していくと感じます。
景気変動によって時価総額や投資環境は向かい風を受けてしまいますが、本質的には、企業が顧客を創造する価値を生み出し、価値を高め続けられるかどうか。
その過程でスタートアップが経験する課題や成長痛は、他の企業も、後追いする形になることがあるでしょう。そんな車輪の再発明はなるべく減らしたいものです。
世の中のスタートアップが大きく飛躍するためには、アクセルとブレーキを上手く踏み込みながら、事業を加速できるように支援する、業界全体のエコシステムづくりが必要になっていると思います。
その担い手としての役割は、さまざまなスタートアップとご一緒できるVCであり、歴史と実績のあるJAFCOだからこそ出来ることが多くあるはずです。
ですので、今後一緒にスタートアップと向き合う皆様とは、スタートアップの未来に向けて、スタートアップ業界の発展につながることも考えたいです。
ピンときた、そこのあなた!
ご連絡をお待ちしております(笑)
<HRBPとして新たな進化の冒険へ>
私の話が長くなりましたmm
長文へのお付き合いありがとうございます。
マネプロでは、いつも読者の皆さんに
問いを投げかけるようにしています。
それにならって今回の締めに1つだけ問いを。
私を例にするならば、
大切にしている価値観の1つは『面白さ』。
ワクワクしながら取り組めることが最重要。
JAFCOへの転職は、3つのテーマに貢献できる
未来の可能性に『面白さ』を感じたからです。
自分自身はまだ働く場所を決めただけで
何も成し遂げてませんが、これからの挑戦、
これからの進化を思うと、胸が高鳴ります。
事業会社でもなくコンサル会社でもない。
スタートアップ業界のHRBPを目指して
事業に資する人事としての新たな働き方。
新たなキャリアの未来を切り開く。
これからの道のりを楽しみたいと思います。
<今後のマネプロと次回予告について>
2021年1月から100話を目指す!と宣言し、
マネジメントの進化を探求してきたマネプロ。
今後は新たな挑戦へのコミットメントに備えて
更新頻度は緩めて100話を目指そうと思います。
続けていくことに変わりはないので、
今後のマネプロも楽しんでくれたら嬉しいです!
去年は、戦略人事の実践者として「組織×戦略」を中心に記事化しました。今年は、コーチングの実践者として「個人×キャリア」の記事が多めです。
来年に何を書くか構想中ですので
皆さまからのご意見をお待ちしております!笑
さて。
今回のマネプロは、私のJAFCOへの転職を機に、
キャリアシフトについて深ぼる内容となりました。
次回のテーマは
「ウェルビーイング / well-being」
そして日本でウェルビーイングといえばこの方。
慶応大学の大学院教授である前野隆司さんです!
次回は前野さんと対話した内容を届けます。
配信は9/7(水)予定です。お楽しみにー!
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