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「介護の大変さを、少しでもやわらげる方法」㉘「睡眠の確保」

 いつも読んでくださっている方は、ありがとうございます。
 おかげで、書き続けることができています。

 初めて読んでいただいている方は、見つけていただき、ありがとうございます。

 私は、臨床心理士/公認心理師越智誠(おちまこと)と申します。家族介護者の心理的支援を仕事にしています。

家族介護者の負担

 コロナ感染対策の緩和が言われるようになりましたが、ご高齢者に関わることが多い家族介護者の方にとっては、それほど不安の大きさが変わっていないかもしれません。

 それに、もともと、介護が始まってから、いつ終わりが来るか分からない毎日が、ずっと続いているかと思います。

 その気持ちの状態は単純ではなく、説明しがたい大変さではないかと推察することしかできないのですが、それでも、ほんの少しでも負担感や、ストレスを減らせるかもしれない方法は、お伝えする努力はしていきたいと考えています。

 時間的にも余裕がなく、どこかへ出かけることも出来ない場合がほとんどだと思いますが、この「介護の大変さを、少しでもやわらげる方法」シリーズでは、お金も時間も手間もなるべくかけずに、少しでも気持ちを楽にする方法を考えていきたいと思います。

 今回は、読んだ本で、睡眠に関することが書いてあり、これは、もしかしたら、あまり広く言われていないのかもしれない、と思い、紹介させてもらうことにしました。

休養

 休養で大切なのは、睡眠だと言われています。

 ぐっすりと適切な時間眠れるようでしたら、毎日が大変で、介護の負担が大きいとしても、それほど大きく体調が崩れることもないかもしれません。

 ですから、どうすれば、よく眠れるかについては、とても重要なことになるのも間違いありません。

 以前も、このように「眠れない時に試していただきたいこと」を紹介させてもらいました。

 今回とは、少し違うかもしれませんが、もし、未読の方がいらっしゃったら、この方法↑も試してくだされば、とも思っています。

睡眠の確保

 この本は、他にもいろいろと紹介したくなる箇所はあるのですが、今回は、「睡眠の確保」について、です。この書籍では、入院中は睡眠がとりにくい、といったことを前提に、様々な「試したいこと」が書かれていました。

 例えば、ミルクの効果と、眠りのツボについて。

人肌ほどに温めたミルク一杯は睡眠薬一錠の値打ちがある。風呂に入るなら早めにぬるめのお湯に。それから「眠りのツボ」。耳の後ろに岩のような骨が飛び出ている。(岩様突起)。そこから後頭部に回り込んで内側斜め下、うなじを形づくっている筋肉のすぐ外側に、指で押すと「ここだ」と感じる箇所がある。ここは、副交感神経の枝が皮膚のすぐ下にきている唯一の箇所だそうだ(たしか「アーノルドの神経」といった)。左右のツボの間隔はちょうど片手の親指と人差指とで押さえるのに適当である。やわらかに押す。力まかせに押すと副交感神経を刺激しすぎて心臓に影響が出て、血圧が下がるとか脈拍が緩やかになるかもしれない。

 眠気のリズムについても、触れている。

せっかく眠気がやってきたのにまた去ったら、焦って眠ろうとせず、四十五分後には眠りの潮が引き潮から上げ潮に変わるから、それまで次の「眠りのバス」を待つ心地で。水泳の浮身ができる人は浮身をしているつもりになると睡眠によい身体のくつろぎが生まれるだろう。

 早朝覚醒を防ぐための方法についての提案もある。

なお、朝早く覚めてしまう人は、床に就く時に、「今日は七時まで眠ってもいいよ」と自分に告げるとよい。口に出していっても、心の中でつぶやいてもいい。どちらが効くかは人による。時刻の体内時計があることが最近わかっている。それに言いきかせている。「していいよ」という許容をするのがミソだ。時刻の体内時計はきのどくに何時までに起き「なければならぬ」と命ぜられることしかされてこなかったはずだ。

 さらに、香りについて。

精神科の薬物ばかりが能じゃない。アロマセラピーつまりハーブを使うのもよかろう。ラヴェンダー、ユーカリ、リンデンなどは普通に使われる鎮静性のハーブである。好みのハーブエキスをあらかじめ選んでおこう。嗅ぐだけでもよい。


 今回は、この書籍に丸ごと頼っているような形になってしまい申し訳ないのですが、特に「体内時計」への語り方が独特で、とても効果的なのではないか、というような気持ちになれました。

 こうした方法が、あまりご自分に合わない場合は申し訳ありません。
 よろしかったら、他の方法も試してみていただければ、幸いです。




(他にも、いろいろと介護のことを書いています↓。よろしかったら、読んでもらえたら、うれしいです)。




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