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エッセイ

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2017年2月の記事一覧

「マチネの終わりに」こそ、『神様が投げた紙ひこうき』と呼ぶにふさわしい

平野啓一郎さんの小説、『マチネの終わりに』をようやく読み終えた。年明けから読み始めたのでおよそ1ヶ月かかったことになる。先が気になってしょうがない小説ではあったけれど、それ以上に先を知るのがもったないようなどきどきするような、そんな小説だった。なので、他の本と並行して読んでいたとはいえ、「すこし愛して、ながく愛して。」というサントリーレッドの名コピー(糸井重里さん作)を思い出しながら、ちびちび読ん

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『ちいさこべえ』がぐっときた件

『ちいさこべえ』(全4巻)、本当にいい漫画でした。

糸井重里さんがオススメされていたのをきっかけに知りましたが、

『マチネの終わりに』と同じくらい、

これからの人生を共にという気持ちにさせられた作品です。

なので、昨日は花粉と感動ですごく目が濡れる一日でした。

内容はもう読んでくださいなのですが、

適量の言葉と画によって登場人物たちの心の機微が最適に表現されていて、

登場人物と自分が

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あなどりがたし武蔵新城2

前回のコラムで、武蔵新城の魅力の一つはおいしいタンタン麺が食べられる街であると紹介させて頂きました。その中で『元祖ニュータンタンメン本舗 新城店』を例に挙げさせて頂きましたが、このお店はHPにございますように、2/14〜3/6まで改装のためお休みなのでご注意ください。どんな形でパワーアップしてくるのか楽しみですね。

さて、ニュータンタンメン本舗は改装休業中ではございますが、それで武蔵新城の魅力が

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あなどりがたし武蔵新城

「武蔵新城ってなんだか、目尻の皺みたいな街ね。」と架空の彼女が言う。

「目尻の皺みたいな街ってどういう意味?」と僕がきく。

「それはお互いもう少し人生経験を積まないと説明も理解も十分にはならない。」と架空の彼女。

武蔵新城。ここではJR南武線「武蔵新城駅」周辺のことを指す。一応南武線の快速停車駅であり、南武線において4つある「武蔵○○」のうちの一駅であり、また、近年、再開発で目覚ましい発展を

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