カマキリのくるぶし

元プロサッカー選手志望。生レバー復活希望。

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マガジン

  • 『積読書』感想文

    本を読むことはいつも、本を買うことの周回遅れである。買ってはちょっと読み、買っては全く読まず、増えていく本。でも本当は読みたい。 なので、内容を予想することも交えながら感想をつづることで、少しでも読んだ気になったり、あるいは既に読まれた方からの叱咤激励を頂きながら、豊かな『積読書』体験を送っていきたい。

最近の記事

ナンクルナイサー

10万人のフォロワーがいるインフルエンサーはすごい。 でも、10人の友人を持つ人が1万人いれば、同じかそれ以上のパワーが生まれるとも思う。 「特定少数の信頼し合うつながり」が力を合わせる強さとでも言うのだろうか。 例えば、とあるサービスや人のことをどうしても知ってほしい人たちがいたとする。でもスポンサーもいなければ資金もない。 そうなると必然的に個々の人脈で草の根的に拡散していくことになるだろう。 そしてそれが本当に良い情報、あるいは人が欲するものであればどんどん広

    • 一体なにを買ったのだろう?

      先週買ったものを少し思い出してみた。 メガロドン 息子にせがまれアニアのメガロドンをイオンで買った。ぼく自身もメガロドンやサメが好きだし、何よりも息子が喜んでくれた。 早春書店さんで古本3冊 5月末まで店舗休業していた早春書店さんが営業を再開していたので店に行ってみた。そこで古本を3冊買った。応援というとおこがましいけど、ずっと営業してほしい店だ。 カストロールのコーティングPRO 車のボディコーティングをしようとオードバックスでコーティング剤を買った。仕事で関わってい

      • 飛行石のような言葉

        これまで生きてきていろんな言葉に出会った。でも何かの拍子に飛行石のように光り出す言葉がある。 愛は無償 大学のゼミの先生がよく言ってた言葉だ。 先生の風貌がルチアーノ・パヴァロッティに似ていたせいか、普通の言葉でも何だか妙に箔がついた感じで心に残っている。 この言葉に関しては、「無償=愛」ではなく「愛=無償」であるのがポイントだと思う。 とらえようによってはなかなか苦しくなる言葉でもあるけれど、たしかに社会に愛は足りない。「愛は余裕」なのかもしれない。 思えば好き

        • 仮説とは、島と島を橋で結ぶようなもの

          企画を考える上で「仮説思考が重要」だとよく言われるが、仮説を思いつかないこともある。 そんなとき、仮説の元となる情報が足りてないことが多い。なぜなら仮説とは「島と島を橋で結ぶようなもの」だと思うからだ。 そもそも島が見えてなかったり、島にどんな魅力があるのかわかっていないと、橋で結ぶことの必要性や可能性も感じないだろう。 例えば、以下のような情報を持っていたら、どのような橋が架かるだろうか。 ●『レンタルなんもしない人』は根強い人気 どうしても誰かの存在を必要とする場

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        • 『積読書』感想文
          1本
        • エッセイ
          32本
        • 業務日報
          12本

        記事

          チョイスの前髪

          ダイヤモンドZAIの最新号に「人新世の資本論」で有名な斎藤幸平さんの対談が載っていた。 「SDGsは大衆のアヘン」と言っちゃう考えからこの手の雑誌に出るのが意外だった。 脱成長の必要性を訴える斎藤さんと、資本主義のエンジンのひとつである投資の話がどう結びつくのか正直わからなかった。 でも、たしか、ダイベストメントやESG投資などに触れ、「自分のお金がどうゆう使われ方をするかに意識的であること」の重要さを訴えていた。 コロナ禍で政府の対応なんかを見ていると、手の届く商圏

          七七舎

          国分寺の古書店「七七舎」はぼくにってサードプレイスのひとつだ。国分寺駅の南口には「早春書店」という古本屋もあって、その一帯はさながら国分寺モンパルナスと言っても過言ではない。いや、さすがに過言かもしれない。 サードプレイスとはみすず書房の「サードプレイス」(レイ・オールデンバーグ著)なる本を少し参照すれば、第一の家、第二の職場とともに、個人を支える場所が、サードプレイスであるという。 たしかに家や職場(今はテレワークだが)は毎日いる場所あるいは行く場所だ。それに次ぐ場所と

          親子丼の組織論

          そもそも会社は誰のためにある?社会人2年目のころだったと思う。すごくお世話になったクライアントのオーナーさんに聞かれて答えに窮した。 ある人は「ユーザーのため」という。ある人は「従業員のため」という。またある人は「ユーザーと従業員のため」という。 その当時のぼくは結局「どっちも大事だから優先順位をつけなくていいんじゃないか」と思っていた。二者択一にできなかった。 ただ、そのオーナーさんは「ぼくはまず従業員の幸せが大事」だとおっしゃっていた。 真意としては「目的は従業員

          Uber school

          学校ってなんだろう 学校の特徴は勉強だけでなく「人とそれなりにうまくやっていく」ことを学ぶ場だと思う。 となると会社だって商店街だって学校である。とはいえ、会社という組織や地域の機能が従来と変わりつつある今、巷にあった学校性はますます失われている。 なので、人と人がゆるやかにつながって、自然に学びの交換が生まれるような場や仕組みがほしい。そんな想いをかなり前に書いていた。 糸井重里×芦田愛菜の対談を、リクルートのリボンモデルで考える(後編) 久しぶりのタクシーそしてつ

          バカリン

          何か自分でサービスでも開始したいと思いあれこれ考えを巡らす。 でもいつも湯気はすぐ消えてしまう。 ただ今回はサービス名だけは思いついた。 その名も「バカリン」。 バカリンの半分は愚かさでできている。 stay hungry, stay foolish ハングリーであれ。愚かであれ。 そうスティーブ・ジョブズは言った。 世界に良い意味での「愚かさ」が足りないと思う今日このごろ。 一体どんな「愚かさ」を提供できるだろう。

          企画とは

          「企画とは」とGoogle検索するとAll Aboutの記事がTOPに表示される。読んでみるとこう書いてある。https://allabout.co.jp/gm/gc/292065/ 【企画】 [名](スル)ある事を行うために計画をたてること。また、その計画。くわだて。 三省堂提供「大辞林 第二版」より これに加えて執筆者(ガイド)の方が以下の条件を上げている。 ①なんらかのニーズを満たすこと ②なんらかの「目新しさ」があること ③実現するための方向性・具体的方法がある

          おいしい年賀状

          今年の年賀状は新年になってから書いた。 いつもなら旧年中に投函していたけど。 そしてそんな小さなタスク遅延でさえ自己肯定感に影響する。 「商売は牛の涎」と聞いて「私は牛の涎」と考えてしまう程度に。 がしかし 「そもそも旧年中に新年の挨拶を書くのはおかしい」 と思う。 考えてみれば、タイムカプセルに入れる手紙も アンジェラアキさんの名曲「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」の歌詞も 現在の私から未来の私に向けてのメッセージだとハッキリわかる。 でも多くの年賀状は違う。 旧年中

          22時までには仕事再開します

          と、でも書かないと、まるで辛いケーキのような、眠気と本を読みたい誘惑という相反するあれこれに負けそうです。 思えば自分の仕事のスタートは、マリカーのドンキーコングやクッパのように、スピードに乗るまで時間がかかり、マックススピードはノコノコくらいのスピード感です。もちろんロケットスタートは年に数回しか成功しません。 ていうのは疲れている証拠ですきっと。大概は浅瀬で溺れているだけで大したことがないことも多い。 海賊王に俺はなる。に比べればアリンコみたいな誓いでした。

          22時までには仕事再開します

          誰が石橋を叩いて渡るか

          かつて、石橋を叩いて渡ることを、保守的とかビビりの代名詞のように言われたことがあった気がする。 今はみんな叩いてる。叩いて渡ることがかっこ悪い世の中じゃなくなったと言った方がいいだろう。 でも、この「石橋を叩いて渡る」という言葉の頭に「自分が」をつけられるかどうかでだいぶ差があると思う。 みんなそれぞれに不安。でも不安なりにジタバタしてとにかく向こう岸に渡ろうとする人がいる一方、それを見て嘲笑してるだけの人もいるような。 どんな形であれ「自分で」石橋を渡ろうとした人が

          誰が石橋を叩いて渡るか

          恵比寿いい店モテる店

          「東京いい店やれる店」という名の本がある。知ってる人も多いのではないだろうか。 どんな本か。男女がより仲睦まじい関係になるためのおすすめのお店を紹介した、半分グルメ半分恋愛指南のような本である。半グレならぬ半グルだ。 先日、恵比寿でごはんを食べててふとこの本を思い出した。 恵比寿のやきとり屋さん「鶏敏」その日、前職の友人であるKZ氏とYS氏と「久しぶりに飲もう」となって、恵比寿の店を選んだ。 ダーツの旅みたいに恵比寿の飲食店マップにダーツをぶさり。その結果、「鶏敏」と

          恵比寿いい店モテる店

          糸井重里×芦田愛菜の対談を、リクルートのリボンモデルで考える(後編)

          要するにこの対談からある種の希望が見えたという話でした。針の穴の希望というよりも、その針の穴に希望の糸を通して肌触りのいい何かを縫う…。 人生100年分時代まず思ったことは、私たちには高齢社会という「機会」があることです。何と言っても高齢社会は、人生経験豊富な人が世の中に増えるという側面がありますから。加えて、ネットで色んな情報が無料で手に入って、仮に表層的だったとしても知らない誰かと簡単につながることができる。 そう考えると、人生100年時代というのは、100年分の経験

          糸井重里×芦田愛菜の対談を、リクルートのリボンモデルで考える(後編)

          糸井重里×芦田愛菜の対談を、リクルートのリボンモデルで考える(前編)

          2月2日に放送された『SWITCHインタビュー 達人達』糸井重里×芦田愛菜。この対談から今後のヒントが少し見えた気がしました。 対談自体がコピー糸井さんが希望したと言われる「70歳と14歳の対談」。事前告知や番組冒頭でも、年齢差56歳が話題になっていました。 「おいしい生活」や「想像力と数百円」、そして「4歳と14歳で生きようと思った。」などの名コピーを生み出して来た糸井重里氏。 これまでのコピーや今回の企画を見ると、伝えたい本質を抽出し、周りにある言葉からそれを伝える

          糸井重里×芦田愛菜の対談を、リクルートのリボンモデルで考える(前編)