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ビジネス/経営戦略/マーケティングなど

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#COMEMO

もう「バズ」はいいんじゃないでしょうか

もう「バズ」はいいんじゃないでしょうか

結局のところ、バズは何も生まない「無限の彼方へさあ行くぞ!」。いや、そっちじゃなくて。「バズる」のバズです。いや、私だって「バズりたい」という色気がないわけではないです。このnoteだって、バズってくれればそれに越したことはありません。ツイッターやnoteのアイコンを叩いて、「うわ、ありえねー!」とのけぞるほどの通知を見るのは、何というか快感です。承認欲求が満たされます。

ただ、それだけなんです

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社会や文化の変容における「フェーズ」と「サイズ」

社会や文化の変容における「フェーズ」と「サイズ」

お疲れさまです、uni'que若宮です。

今日は社会や文化の理解における「フェーズ」と「サイズ」について書きたいと思います。

「誰一人取り残さない」と「満場一致」はちがう社会や文化の変容のプロセスにおいては、それまでの常識と異なる新しい価値観が理解されづらかったりします。

働き方改革やDX、教育、ジェンダーやダイバーシティの問題でもそうした場面を度々目にすることがあります。既存の価値観に安住

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分析資料と、分析っぽい資料の違いについて。

分析資料と、分析っぽい資料の違いについて。

僕は広告会社で働いているが、職種としてはコンサルに近い。

お客さん(クライアント)のブランドづくりや、事業開発のお手伝いをしている。

そんなコンサルという仕事には「フレームワーク」が欠かせない。

フレームワークは汎用性が高く、どの企業、どのブランドにも当てはまるようにできている。

それを活用することで、

・課題を可視化できたり
・課題を整理できたり
・進むべき道が見えてきたりする。

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AIはなにを奪うのか? #AIに奪われない仕事

AIはなにを奪うのか? #AIに奪われない仕事

お疲れさまです。uni'que若宮です。

日経COMEMO から 「#AIに奪われない仕事」というお題が出ておりますので、今日はAIや機械と人間の「仕事」について考えてみたいと思います。

AIは創作の仕事もできる?Stable Diffusionを始めとする「お絵描きAI」がきっかけで、ふたたびAIについての注目が高まっています。

AIは決められた仕事はできてもクリエイティビティが必要な「創

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ブランディングには、「変わること」と「変わらないこと」がある

ブランディングには、「変わること」と「変わらないこと」がある

30年経ったブランディングの現在“ブランディング”という言葉が国内のマーケティング領域でも多く聞かれ始めるようになったのは、バブル真っ只中の1990年代前半。海外のラグジュアリー・ファッションブランドが銀座を始めとした国内主要都市に次々と進出、消費者の買い物嗜好は商品の物的価値から情緒的価値へと大きく変化していきました。学術界でも、デビット・アーカー著の『ブランド・エクイティ戦略』が翻訳版が発売さ

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経営者の言うことは、なぜコロコロ変わるのか。構造で考えてみた。

経営者の言うことは、なぜコロコロ変わるのか。構造で考えてみた。

ブランディングの仕事をしている。

そんな自己紹介をすると「ちょっと怪しい人に見えるな」と、いつも思うのが、事実しているので仕方がない。

(改めて)ブランディングの仕事をしている。

中でも、最近はインナーブランディングという仕事が多い。

インナー、とはざっくり「社内」のことで、自社の社員や従業員などを指している。また「ブランディングとは?」をはじめると長くなるので、ココではざっくり「○○は×

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「パーパス語り=意識高い」問題の処方箋

「パーパス語り=意識高い」問題の処方箋

 Potage代表取締役 コミュニティ・アクセラレーターの河原あずさです。ファシリテーター、コーチとして、様々な組織や個人の思いを引き出して言語化するプロセスをお手伝いしています。

 今回の日経COMEMO編集部からのお題は「パーパス」です。リモート前提の世の中に移行するにあたり、組織への帰属意識が問われる中で、求心力の礎となるような「パーパス」の言語化が社会的に注目されているようです。特に組織

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起業失敗の最大の原因

起業失敗の最大の原因

起業といっても、狙いや規模感は様々です。投資家から資本を調達して高成長を目指すものから、自己資金や借入のみで個人商店を営むようなものまで幅があります。今回は、投資家から資本調達を行う起業に関して論じます。

米国では投資家にプラスのリターンを返せる起業は3分の1以下だと言われています。起業は、失敗の確率の方が圧倒的に大きいのです。結果的に、我々は起業は危ないものだという感覚が刷り込まれています。

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ポジショニングはなぜ大切か、人間理解の視点で考えてみる

ポジショニングはなぜ大切か、人間理解の視点で考えてみる

学部での講義や、市中のセミナーなどでマーケティングを学ぶと、まずは4P、3C、STPといった概念から入るのではないかと思います。新しいメディアやデジタルの手法が台頭し、いわばHowの部分は日々アップデートされるマーケティングですが、この種の概念は、依然重要な根幹として位置付けられています。

筆者は先日、そんな学びの最中にある若いマーケターから「なぜポジショニングは大事なのか?」という質問を受けま

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企業は「共感」とか狙わない方がいい。

企業は「共感」とか狙わない方がいい。

共感がマーケティングのキーワードだった時代がある。

上の記事は2019年。

数年前まで、マーケティング界隈では至る所で「共感が大事」「共感の時代だ」と言われていた。今で言うと「パーパスが大事」みたいなポジションに「共感」という言葉が居た。

しかし、当時から違和感を持っていた人もいると思う。

少なくとも、僕はその1人だ。

今日はその背景を紐解いてみる。

■企業が「情報優位」だった時代共感

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「競合プレゼンはやめたほうがいい。」僕がそう考える理由を、プレゼンします。

「競合プレゼンはやめたほうがいい。」僕がそう考える理由を、プレゼンします。

あなたは「競合プレゼン」なるイベントに参加したことがあるだろうか。

僕のいる広告業界では、この競合プレゼン(通称:競合/競合コンペ)なるイベントがしょっちゅう行われている。

と言っても、イベントの主催者はクライアントで、僕たちはその参加者にすぎない。

僕たちの仕事のはじまりは大きく2パターンあり、競合プレゼンをせずにはじまる「指名」と、競合プレゼンからはじまる「競合」だ。

少し特殊なケース

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「競合」し「嫉妬」する「似たもの同志」の逆説 〜SDGsのための「切磋琢磨」と「応援」

「競合」し「嫉妬」する「似たもの同志」の逆説 〜SDGsのための「切磋琢磨」と「応援」

お疲れさまです。uni'que若宮です。

今日はちょっと「競合」と「嫉妬」について書きたいと思います。

ビジネスにおける「競合」意識自社でも事業をやりつつ、他社の新規事業のメンタリングをすることも多いのですが、最近徐々に違和感が出てきているのが、「競合」という考え方です。

大前研一氏の『The Mind of the Strategist』に始まり、3C分析(Customer(市場・顧客)、

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スタートアップ経営で気をつけるべきこと

スタートアップ経営で気をつけるべきこと

ここ数年、ベンチャー企業いわゆるスタートアップが、無茶苦茶トレンドになってきているというか、起業する人も増えてますし、起業した会社へのベンチャーキャピタルなどからの投資金額も増えています。

今日は、めがねシャチョウが10年経営してきて、スタートアップ経営においていくつか気をつけるべきポイントを共有します。

ベンチャー経営はジェットコースターみたいに山あり谷ありです。そんな中で経営者の精神状態も

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「現場主義」の意味がよくわからないので分解して考えてみた。

「現場主義」の意味がよくわからないので分解して考えてみた。

日本型経営を象徴する言葉に「現場主義」というものがある。

こちらの記事曰く、

「現場力は日本のものづくりの宝なのは確かだ。現場で現物を見て現実的に対応するという『三現主義』が現場力の根幹にある。それは各自の持ち場で頑張るということにつながっている。とにかく何とかするという火事場のばか力もある」

「ただ弊害もある。持ち場を守ることで目標や発想が矮小(わいしょう)化する。大きな目線で何が正しいこ

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