京朔太郎

実話怪談を投稿していきたいと思います。

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最近の記事

人、以外が出る

eさんが体験した話 理科の授業中、少しの間、雑談になり、男子生徒が理科の先生に「夜の学校は怖いですか」と質問をした。 「そうね、人以外が出るから怖いけど、もう慣れちゃった」と先生が答える。 それは「お化けですか」と生徒が聞き返す。 「あれは、何だろうね」と理科室の中にある準備室の方を見ながら言う。 生徒達も準備室の方に目を向ける。 準備室のドアは磨りガラスになっている。 そこに影が横切る。誰も準備室にはいない、いるはずなかった。 「はーい、授業再会します」と先生が言うのだが、

    • 引っ張られるだけ

      oさんから聞いた話 新しく引っ越したアパートでの出来事。 oさんは旦那さんと二人暮らし、旦那さんは会社員、oさんはパートで働いていた。 引っ越した先は、仕事場から近くなり、辞めずにパートを続けられた。 パートが休みの日は引越しの荷解きをし、慌ただしい日を送っていた。 その日、oさんは仕事が休みで、朝から荷解き作業をしていた。 午後14時過ぎ、荷解きがひと段落付き、ソファーにもたれ掛かる。 最近、忙しい事もあり、うつらうつらしていく。 少し眠ろうと、ソファーに横になる。「久しぶ

      • 人形の行方

        eさんが体験した話。 eさんは幼い頃、自宅の2階が怖くて一人で上がる事が出来なかった。 2階には、6畳の部屋と寝室があったのだが、特に寝室が怖くて、仕方がなかった。 寝る時は父親か母親に一緒に寝室に入ってもらい眠る事にしていた。 寝室にタンスがありその上に雛祭りの人形が飾ってある。 その人形は母親が子供の頃に買ってもらった人形で、四角い透明な箱に入っており正面を見ていた。 eさんはその人形が怖かった。それはたまに視線を感じ気がしていたからだ。 ただの思い込みかもしれないが、そ

        • プールの影

          美容室で働いているmさんから聞いた話 mさんはダイエットと運動不足解消を兼ねて、週一回、プールに通っていた。大体、一時間ほど泳いで帰る。 2か月、ほど通っていたら、年配の女性から声をかけられた。 知った顔の人だった。泳ぎに来るといつも泳いでるか、友人の方と歩いている女性だった。 「こんにちは、よく泳ぎに来るの?」 「こんにちは、週一回のペースで泳ぎに来てますね。」 「そうなのね、いやね、泳げ方が綺麗だなと思って、学生の時に水泳やっていたの?」 「高校生の時に水泳部でした。あま

          普通にいる

          老人ホームで働いている女性から聞いた話 お二人から聞いた話なんですが、aさんとbさんは違う老人ホームで働いている。 aさんは現役で働いており、bさんは結婚、子供を出産を機に老人ホームはもう辞めていた。 「老人ホームで何か不思議な事や、怖い事はありますかと」と尋ねた。 「深夜、昨日、亡くなった人が廊下を歩いていたり、誰もいないのに、明らかに人の気配がしたりするよ」とaさんが答えてくれた。 bさんも続けて「そうそう、私もよく見たり、気配が感じたりしましたよ」と続けた。 「怖くはな

          二宮金次郎の像

          sさんの実体験の話です。 学校七不思議のを著書で読んでいた時に、ふと自分が通っていた学校の七不思議って何だっけと思い返してたら、思い出したそうです。 sさんが通っていた学校の七不思議は、トイレの花子さん、夜中校内を歩き回る人体模型、テケテケ、音楽室の肖像画が動く、開かずの間、深夜のプールに人影が出る。と一般的な七不思議。 でも一つだけ、変わった話があったのを思い出した。 それは、校庭に二宮金次郎の像があったのだが、二宮金次郎が担いでいる薪が増えるという話。 二宮金次郎の像が校

          二宮金次郎の像

          いらなくなったでしょう

          tさんから聞いた話 tさんは結婚しており、子供が三人いる。全員、男の子で家庭はとても賑やかな様子だった。 現在は三人とも成人しており、各々、家から出て暮らしをしている。 三男が小学四年生の時に起こった出来事。 同級生にh君という男の子がいた。h君とは今までクラスメイトになった事がなく、話しをした事がなかったのだが、h君の席が前になり、そこからちょくちょく、話すようになった。 h君とはとても気が合い、休み時間はほぼほぼh君と一緒に過ごして遊んでいた。 仲がよくなり、お互いの家に

          いらなくなったでしょう

          捨てて来た

          oさんから聞いた話  十年前の出来事。 当時、0さんはコンビニでアルバイトをしていた。皆さんが聞いた事があるだろうコンビニ。 一緒の時間帯で働いていたkさんという方がいた。 年齢も近い事もあって、他の従業員よりも仲良くなっていった。 ある日、kさんがアルバイトに遅れてやって来た。 kさんは勤務態度もよく、まじめな方だったので、体調を悪くしたか、事故にでもあったかと思い心配だった。 kさんが皆に謝りながら仕事場に入って来る。 「どうしたの、体調わるいの?」oさんの元に謝りながら

          捨てて来た

          幽体離脱

          sさんが体験した話 sさんが小学五年生の時の出来事。 sさんが通っていた小学校では数か月に一度、児童だけで奉仕作業をしていた。 活動の内容は、校庭、学校の周り清掃活動。休み日ではなく五時限目と六時限目の時間をあてて作業をする事だったらしい。 特に、グループに分けて作業はせず、各々、好きな場所で作業が出来た。 sさんは体育館横にある、駐車場で作業をする事にした。 手袋をして袋を持ってゴミを拾う。タバコの吸い殻、菓子パンの袋などを黙々と拾っていく。 十分程度、作業していたが違和感

          冷たい炬燵

          数学の先生から聞いた話 中学一年生の時に数学の先生が授業が早く終わり話をしてくれた。  仮に井坂先生とします。 井坂先生は男性、二十代後半と若く、熱血タイプの先生で、生徒から人気がありました。 授業も分かりやすく、数学が苦手だった僕も、井坂先生の授業は分かりやすく、楽しかった思い出です。 何故、怪談話の流れになったのかは、覚えていませんが聞かせてくれました。 季節は冬だった。 井坂先生が大学生の時に深夜ドライブに行く事になった。井坂先生と友達二人の計三人。運転は井坂先生がして

          冷たい炬燵

          水を買うようになった

          僕が体験した話です。 16歳の時、ガソリンスタンドでアルバイトをしていた。 生まれて初めてのバイトだったが、他のアルバイト方や社員さんにとても良くして頂いた。(店長には何故は嫌われていた) ガソリンスタンドまで自転車で通っていた。時間にして20分ぐらいだったと思う。 平日は17時から22時、休日は朝から夕方で働いていた。 先程、書いた通り職場はとても良かったのだが、一つだけバイトに行くのが億劫だった。 それは、通勤時に坂があり、中々な勾配だった。 行きはいいのだが、帰りに坂

          水を買うようになった

          膝から下の足

          一緒に働いていたaさんから聞いた話 「怖い話が好きなですよ」とaさんに話したら教えてくれました。 その時、僕は食品加工場で働いていました。その仕事は時給制ではなく、出来高制で一枚でいくらという感じで 出勤時間も何時からでもよく、休みも自分で決められて環境はとても良かったです。 僕は大体、朝8時から18時位まで働いていました。 遅くなって19時過まで居た事もありました。 aさんも大体同じ時間帯で働いていて、他の方は大体8時から16〜17時で帰る人が多かったと思います。 一

          膝から下の足

          猫を飼わなくなった理由

          wさんから聞いた話 wさんは猫を飼っている。wさんが飼っていたのではなく、結婚した旦那さんが、元々飼っていたので一緒に暮らす形になった。 猫種はマンチカンで、とても溺愛している。実際に写真を見せてもらった事があったのだが、とても可愛い猫ちゃんだった。 wさんが幼かった頃、実家で、猫を飼っていた。母親がとても猫が好きで飼っていたのだが、事々く猫が死んでしまったのだ。 田舎もあって、wさんの実家では放し飼いで飼っていた。 最初の猫は交通事故、二匹目の猫は、猫同士の喧嘩が原因で亡く

          猫を飼わなくなった理由

          肝試しの帰り道

          友人y君から聞いた話 y君が友達三人と有名な心霊スポットに行った。 場所は山の所で二カ所心霊スポットがあるらしい、先ず一つは井戸が3~5つある。すべて井戸を見つけ覗いたら神隠しにあうというものと もう一つは山頂に向かう途中に短いトンネルがあり、そこで幽霊が出るといった事らしい。 とても有名な心霊スポットなので、他に肝試し来てた人と出会ってしまう事も暫しあったみたいだ。 y君が行った際は他に肝試しに来てる人いなく、目的だったトンネルについた。 トンネルの中は車では入れず、手前に

          肝試しの帰り道

          お線香の香り

          僕の実体験の話です。 日常的になっていて気付かなかったのですが、実家の僕の部屋でたまにお線香の香りがしていました。 時間帯は夕方が多かった気がします。 僕の部屋にはクーラーがなく、窓を開けている事が多く、それで近所の人のお線香の香りが部屋に入ってくるんだと思っていました。 よくよく考えてみたら、近所の家がそれほど近くないなと思います。(50m以上離れてる)  ただ匂いがするだけで特に変わった事はないのですが一度だけ「踏まれた」のところで書いたのですが夜、金縛りにあい目を瞑り眠

          お線香の香り

          後ろ姿

          僕の実体験です。小学低学年の頃の話 その頃母親がママさんバレーをしていた。練習場は僕が通っていた小学校の体育館。 いつもは練習について行くことはなかったのだが、その日、何故だか四つ上の兄と一緒について行くことになった。 最初は練習の光景を興味津々で見ていたのだが、段々と飽きがきて、母親に「帰りたい」と駄々をこねて困らせた。 見かねた母が「○○商店で、お兄ちゃんとジュース買ってきたら?」といいお金を渡してくれた。 ○○商店とは学校の正門から出て、左手を道なりに1分程度、歩いた所