鎌田 航史 | Kazushi Kamada

2001年4月6日生まれ、23歳です。 文章を書きます。

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サッカー分析のための8指標 ~客観的視点でサッカーを捉える~

1. 完成形は”伝わる”分析 【分析】とは一体どういう意味なのか。 その意味を正しく認識していると自信を持って言える人は少ないのではないだろうか。 定義は、こうである。 「物事を分解し、諸要素を明らかにすること」 理解は容易いだろう。 では、【サッカー分析】とは一体何か。 上述している【分析】の定義と照らし合わせるとこうだ。 つまり、「サッカーのゲームにおいて起こっている現象を、色々な要素に分解し、明らかにしていくこと」が【サッカー分析】ということになる。 私は、

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    • ”上手くなる”を考察する -数値化できない競技力向上にどう向き合うか-

      我々は本当に上達しているのかサッカーが上手くなるとは一体どういうことでしょうか? 選手・指導者ともに、”上手くなった”と感じるポイントには差異があるように感じます。 そしてそれは、サッカー特有の、上達を数値化することの難しさに起因します。 例えば、野球の投手であれば、球速の向上や配球の正確性などを数値化することで、上達を可視化することができるでしょう。また陸上競技のように、競技成績が数字で出る種目は言わずもがなです。 しかし、サッカーという構成要素が多く複雑なスポーツにお

      • 誰かにとっての最後を戦う。

        大きな感情の起伏が短いスパンで繰り返されると、日常の体感速度が上がる気がします。ほんとうに、あっという間です。 2024シーズンが終わりました。 選手ではなくコーチとしてシーズンを過ごし、本当に学びしかない日々でした。 特に、試合に対する考え方は大きく変わりました。 コーチという立場上、できることは準備しかありません。 試合開始のホイッスルが鳴ってしまえば、もうできることは限られてきます。特に僕のような歴の浅いコーチは、経験則からくる直感というものが乏しく、なにか判断

        • 「やりたい」ことを「やりたくない」負荷で

          意欲をそのまま行動に移すことの難しさ「やりたいことがない」という若者が右肩上がりに増えているようで、 何か一つでもやりたいことがある、というだけで充分素晴らしいことだなと実感する今日この頃です。 さて、減少傾向真っ只中の「やりたいことがある」タイプのみなさん、 あなたのその「意欲」と「行動」は比例していますか? そして、「行動」と「成果」は比例していますか? 言い換えるならば、 モチベーションに見合う取り組みができていますか? そして、成長できていますか? どうで

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        サッカー分析のための8指標 ~客観的視点でサッカーを捉える~

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        マガジン

        • 疑問:なぜサッカーをするのか?
          6本
        • シンガポール・マレーシアを訪ねて ~アジア越境チャレンジ~
          7本
        • スペイン・バスクを訪ねて ~ビルバオのサッカー文化と歴史~
          7本

        記事

          サッカー分析のすゝめ 1 "解決策"を提示する

          最も伝えるべき情報は何か同じ内容の教科書を使っていても、生徒の興味を惹く授業をする教師と、睡眠導入になり得るつまらない授業しかできない教師が存在するように、 サッカー分析も同様で、同じ事実でも、適切で効果的な伝え方をしなければ全く意味のない、つまらないものになる。 ・話し方 ・伝える順番・内容 ・映像の分かりやすさと具体性 伝わる分析をするためには、様々な要素が必要であるが、 その中でも、必ず押さえておくべき要素というのは限られてくる。 しかし一方で、対戦相手の

          ¥300〜
          割引あり

          サッカー分析のすゝめ 1 "解決策"を提示する

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          基礎からはじめるサッカー分析 "なに" を見て "どのように" 伝える?

          サッカーの分析を勉強したい!と思っていても、なかなか手を付けるのは難しいものです。 書籍を手に取ってみても、実践に活かすハードルは高いです。 本を読んで内容を消化し、それを能力に変えていくにはかなりの時間を要します。 サッカー分析塾があればいいのに、と思ったことは何度もあります。 しかし、マンツーマンで手取り足取り教えてくれる先生はいません。 完全なる独学でハイクオリティのコンテンツを生み出す方もいらっしゃいますが、誰もがあのクオリティを出すのは正直無理な話です。

          基礎からはじめるサッカー分析 "なに" を見て "どのように" 伝える?

          主役になれなかった君へ

          冬の風物詩、全国高校サッカー選手権が幕を降ろした。 僕も当然のごとく観戦した。 年末で選手も指導者も一区切りついた僕は、ただのサッカーファンと化していた。 4年前、高校生だった僕には立つことができなかった舞台。 いつ見てもやはり心にくるものがある。 高校サッカーは普通に好きだ。 しかし近年はら純粋に楽しむことができていない、というのが正直なところである。 試合内容に対する不満などではない。 高校年代の試合に、「レベルが低い」などといったいちゃもんを付けるつもりもな

          主役になれなかった君へ

          鎌田航史は何しにシンガポールへ?

          アジア越境チャレンジプログラム修了9/3~9/9の約1週間、シンガポール&マレーシアにてアジア越境チャレンジプログラムに参加してきました。毎日のnoteを読んでいただいた方はありがとうございます。とても充実した学びができ、時間が過ぎるのがあっという間でした。 とはいえ客観的にみると、「なんでシンガポール?」「サッカーではない留学?」と疑問に思う方も多いと思います。 実際、帰国した本日は数名の部員に「なにしにいってたの?」と聞かれました。 そりゃそうですよね。サッカーしかして

          鎌田航史は何しにシンガポールへ?

          アジア越境チャレンジ 6日目 〜「違い」を楽しむ〜

          オフの過ごし方 6日目となる今日はオフという位置付けで、新たなミッションは課されなかった。 しかし、だからといってただ休んでいたかというと、全くそうではない。 一日中、最終ミッションに向けて仲間と打ち合わせをしていた。 より良いものを作り上げるために本音で語り合いながら合意形成していくのは、疲れるけど、楽しい。 僕たちは1週間前は初対面だったとは考えられないほどに、「仲間」らしくなってきた。 結果がどうなるかはわからないけど、素直に明日の最終ミッションが楽しみだ。

          アジア越境チャレンジ 6日目 〜「違い」を楽しむ〜

          アジア越境チャレンジ 5日目 ~気づくこと~

          舞台を変え、マレーシア・ジョホールへ渡る。 5日目となる今日の舞台はマレーシアのジョホールバル。 現役世代にはあまり馴染みがないと思うが、サッカー日本代表が1998年フランスワールドカップ出場を決めた、「ジョホールバルの歓喜」の舞台となった場所である。 新たな場所でシンガポールとはまた違った刺激を受けつつ、今日もミッションに立ち向かった。 異文化を感じる シンガポールとマレーシア。隣り合う両国には違いがたくさんあった。 通過も違えば物価も違う。人種の割合、街並み、そし

          アジア越境チャレンジ 5日目 ~気づくこと~

          アジア越境チャレンジ 4日目 ~悔しさ~ 

          4日目。 昨夜盛大に寝落ちをしてしまったため翌日朝の投稿になってしまいました。 4日目のミッションは、これまでのミッションよりも自分にとってはかなり難しいものでした。 ただ行動すればいいのではなく、計画して、行動して、修正するというPDCAをどれだけ回せるか。そして、受け手側の気持ちを汲むことができるかどうか。 これは社会人としてもサッカー選手としても必須の考え方だと思います。ただやるのではなく、計画を立て、仮説を立て、実行してみて修正しながら目標に向かっていく。 この

          アジア越境チャレンジ 4日目 ~悔しさ~ 

          アジア越境チャレンジ 3日目 ~不快感を喜べ~

          一日の始まり コーヒーとパンから始まるシンガポールの朝は格別。 有意義な朝食を済ませ、散歩がてら歩いて会場に向かいました。 舞台はSingapore Sports Hub。 本日も新たなミッションが与えられ、挑戦する機会をいただきました。 現地の人達とのコミュニケーションの中で様々な学びがあり、とても有意義な時間を過ごすことができました。 成長実感 今日も現地のシンガポール人とコミュニケーションを取る機会が多かったです。その中で、明らかに自分が変わったなと感じた部分が

          アジア越境チャレンジ 3日目 ~不快感を喜べ~

          アジア越境チャレンジ 2日目 ~コンフォートゾーンからの脱出~

          ミッション開始 シンガポール2日目。今日から正式にプログラムが開始され、初日のミッションが課せられた。 海外経験がほとんどない自分にとってはかなり難しい内容だったが、まずは行動あるのみと、一歩目を踏み出した。 まずは行動。一歩目の初速。 Our Tampines Hub という複合型施設を見学し、そこでミッションが与えられた。さっきまでは日本人8人で行動していたのに、突然、単独行動が開始された。 私はとにかく早く、多くの人に声をかけなければと思い、真っ先に一人で座っ

          アジア越境チャレンジ 2日目 ~コンフォートゾーンからの脱出~

          アジア越境チャレンジ 1日目 〜1人で海を越えた日〜

          2023年、二度目の海外渡航。行き先は東南アジアの小国、シンガポール。 成田空港に足を踏み入れた瞬間から、既に我が国ではないかのようだった。気持ちは浮き足立ち、非日常状態に入っていた。 単身での海外渡航は初の試みだ。チャンギ空港に着いてからのアテンドも特になく、最初の集合時間までは単独行動になる。 あえて日本にいるうちに詳しい経路を調べることはしなかった。電車の乗り方もまだわからない。 英語も流暢に話せる訳ではないが、なんとかコミュニケーションをとり情報を得て、まずはホテル

          アジア越境チャレンジ 1日目 〜1人で海を越えた日〜

          感情的幸福論 ~幸せとフットボールを繋ぐもの~

          序論  嬉しい、楽しい、面白い。  そういったポジティブな感情になりたいという欲求は誰しもが持ち合わせているものだ。  ある人は趣味に没頭し、ある人は旅行をして回り、ある人はスポーツに打ち込む。  そして、一時的な幸福感を得る。  人々はそういった非日常的な一瞬の幸福感を求めて平凡な日常に向き合っている。微かな幸福感や興奮を連続させることで、人は自分なりの「幸せ」の解像度を上げていく。  「感情」は、「幸せ」に直結するものである。  人生設計をするうえで、「どうい

          感情的幸福論 ~幸せとフットボールを繋ぐもの~

          「サッカー選手でありたい」の根源

          所属カテゴリーがひとつ落ちた。  かなり精神にきた。俺の中の負のエネルギーが出口を見失った。 自分がキャプテンを務めるチームからの放出。何よりも自分の力不足を痛感した。無力さを恨んだ。  すべて自己責任。自己評価などなく、結果で示すことが求められる世界。それが競技スポーツとしてのサッカーだ。  大ダメージを食らったわけだが、意外にも2日後には完全に気持ちを切り替え、サッカーに熱中できていた。どれだけ落ちても跳ね返ってくるメンタリティは、この4年間で手に入れた宝だと改めて

          「サッカー選手でありたい」の根源