【舞踊・花柳界】東をどり
2024年5月25日(土)、今日は忙しい一日でした。外出し、新橋演舞場で「東をどり」にも行って来ました。記録を残します。
5月27日(月)まで開催中です。内容を少し記載していますが、私の知識レベルでは、ネタバレではないように思います。紹介記事です。
■はじめに
いきなりですが、HPからの引用です。私は、これまで、こうした花柳界に足を踏み入れたこともなく、お酒もあまり飲まない方なので、さすがに場違いなのではと思ったのですが、踊りを見てみたかったこともあり、参加して来ました。
雰囲気が伝わる記事にしたいです。
■会場にて
全ニ幕、1時間半ぐらいの公演でした。
30分の幕間に、ロビーが「大料亭」に替わるとあります。料亭の出店と表現してよいのか、①事前に注文出来る陶箱弁当での食事、②日本酒、麦酒、シャンパンなどのお酒、③茶席、④お土産屋さんなどが並び、賑やかでした。
私は、お酒は飲まなかったのですが、酒肴を少しと、本を購入しました(後述)。やや自分の場違い感を感じつつも、いつもと違う世界を見た気持ちもあり、会場を楽しむことが出来ました。
■舞台にて
配布されたプログラムなどによると、新橋芸者は、尾上、西川、花柳、三流の家元の直弟子とあります。三流で三つの場(踊り)がありますが、今年の総合演出は尾上流で、尾上菊之丞さんが演出されていました。総合演出は持ち回りのようです。上方舞とは異なる日本舞踊の流れなどは、いつか調べてみたいと思います。
(1)長唄 あずま獅子(花柳流)
第一幕の1つ目でした。1頭の白獅子(親)と4頭の赤獅子(子)の舞でした。手に持つ獅子は扇獅子というのですね。配布プログラムに、鏡獅子と相生獅子を組み合わせた構成とあります。
(2)清元 扇(西川流)
第一幕の2つ目です。題名のように、3人の男女が扇を持って舞います。舞踊の見方は本当に分かっていないので、上手く感想は書けませんが、3人が持つ扇の「青・緑・橙」の色の組み合わせがきれいでした。
全くの余談ですが、2人の男女とまた異なり、舞台における3人の男女というのは色々な解釈が出来そうで、面白い部分があります。
(3)お好み 新橋白花繚乱(尾上流)
第二幕です。白をテーマとした白づくしでした。「白扇、白酒売、共白髪(白波含む)、滝の白糸、会津の白百合、白雪(忠兵衛と梅川)、白藤」と続きます。
それぞれの小題を見ただけでも、ストーリーや想像が広がります。「会津の白百合」は戊辰戦争でした。分かっていないものもあるので、後でもう少し調べてみようと思います。
(4)口上・フィナーレ
立方・地方全員とあります。唄で、はっきりと全部が分からなかったのですが、「東をどりは〜東京の〜」「東をどりは〜世界の〜」と唄っていたようで、(上方とはまた異なる)東京の歴史を感じました。全容が分かったら、追記したいです。
■最後に
今回は、本当に場違いという気もしましたが、反面、潜入している感じがしたり、距離を置いて記者になったような気持ちがしました。また一つ「日本文化」に詳しくなったように思います。
ただ、日本舞踊の見方はあまりよく分かっていないため、今後のことはまた考えたいと思います。しかし、来年は100回目とあり、また来てしまうかもしれません。
以下、補足です。
①枡酒
日本酒を枡で飲まれている方が多くいらっしゃいました。記念に枡を持ち帰ることも出来るようです。冒頭の写真は、「枡酒」で検索し、ますのさんの写真を使用させて頂きました。ありがとうございます。ただ、会場ではコップは介さず、直接、枡にお酒が注がれ、口をつけて飲まれていました。美味しそうでした。
②手拭い
フィナーレで舞台上の芸者衆から手拭いが撒かれました。私は後方で見ていましたが、スタッフの方々が通路から投げて下さり、私も入手出来ました。
③購入した本
ロビーで、浅原須美さんの『芸者衆に花束を。−八王子花柳界、復活−』という本を購入しました。浅原さんは、全国の花街を取材されているそうです。東京・八王子の話ですが、「花街」の歴史や現在の立ち位置など、読んでみたいと思います。
本日は、以上です。