ワイルドだろぉパレスチナ【パレスチナ現地滞在記 #5】
中東パレスチナのフェアトレードブランド「架け箸」です。
只今滞在記を毎日更新しています。
週末はオリーブ摘みの予定でしたが、一緒に作業するご家族のタイミングが合わず、訪ねに行ったもののどうしましょうね状態になりました。
と、もはやこれで日記が終わってしまいそうですが、そのおうちは割と自然豊かな立地で、オリーブ畑の裏にずっと小高い丘が続いていました。
じゃあ、いっちょ登りますか!と声を掛けられ、その辺に落ちていた太い木の枝を杖代わりに手渡され、上へ上へ。
ハイキングは好きですが下りが苦手な私が(あの「ずるっ」と滑る感じが心臓に悪い)、下っている箇所で詰まっていたところ、案内人の友人は
とコメント。
これには多少の注釈(※)が必要かもしれませんが、これを聞いた時の私の心境としては非常に説得力がありました。
そうこうしながら歩いていると、足元には見たことのない植物が。
野生のザータルだ!!!
ザータルはタイムの一種で、パレスチナでは他のハーブ、ゴマなどとブレンドしてすりつぶしたもの(これもザータルと呼ばれる)を朝ごはんに食べます。家庭ごとにオリジナルの調合があったりして面白いですし、町のスパイスやでは必ず置いてある、まさに伝統食なのです。
さらに、名前が似ていてよく間違われるパキスタンでもザータルをお茶にして飲む習慣があるそうなのですが、パレスチナでも同じくザータル茶が飲まれているようです。輪をかけてややこしくなってしまいました。
名前を思い出せないのですが(分かり次第追記します!知ってる方いらっしゃったらコメントで教えてください…!)こちらは食用ではなく、人間の傷の手当にぴったりなのと、オリーブの木が害虫にやられそうな時に、このエキスを木に振りかけて保護するのにも使われるそうです。
追記:タイユーンという植物でした。和名が検索しても出てこない。
丘の上にはこうした遺跡のようなものが点在していて、聞くところによると3000年以上前の人間の居住の跡なんだそうで(!)
地面には昔の土器の破片がゴロゴロ転がっているし、やっぱり歴史ある土地だなぁとつくづく実感しました。
パレスチナはどうしても土地が狭く人口が密集せざるを得ないことから「緑が無い」ことを嘆く友人もいますが、
この畑の周りは空気も澄んでいて、自然の恵みにもたくさん触れることが出来ました。
中東というと砂漠のイメージも強いかもしれませんが、自然のパワーと昔ながらの暮らしの在り方を垣間見た一日でした。
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