アジアンヘイトに負けない、暴力は絶対許さない
去年の年末に見知らぬ女の人に殴られた件で、遂にその女に逮捕状が出た。
先週、見覚えのある封筒が届いた。
図書館に本を返し忘れると届く封筒だ。
子供がよく返し忘れをするから、何度も何度も届いたことのある市の封筒だったから
”またか返し忘れたのか。。”
と怒りかけたが、最初に目に飛び込んできた知らない女の名前に血の気が引いた。
その名前を私は知らなかったけど、すぐにわかった。
そして一番上には市の検察局の名前があった。
ついに来たのだ、諦めかけていたけどずっと待ちわびていたそれが来たのだ。
それは私にその女が逮捕されることを知らせるレターだった。
この2ヶ月、何度も警察に足を運んだ。
なかなか出ないポリスレポート、そして遂に出たと思ったら明らかに違う人物の名前が書かれていた。
なぜ明らかに違うと分かったのか?
名前が男性の名前だったからだ。
友人や知人に軽くこの話をしてみたが、そんな軽犯罪でしかも私たちアジア人が被害者、、この犯罪が多発している今警察がちゃんと調査するとは思えないと、遠回しに皆諦めろと言ってるのだと感じた。
セラピストさえも、この時期によく警察が来てくれたね。と言った。
なぜならばそれほど犯罪が多くて警察の手が回らないからだ。
私も今他にも抱えきれないほど問題が山積みで、優先順位もつけられないまま毎日必死でこなしている状況だから、正直それが優先順位の高いものなのかどうかもわからなくなっていた。
冷静に考えれば優先順位No.1くらいの位置付けのはずだけど、冷静になる暇がないほど忙しいのだ。
でも私は暴力を舐めてかかれない。
一度暴力に遭っているから、暴力はエスカレートすること、そして暴力を振るうようなやつはしつこいこと、そして一度暴力を振るっても何も反論しない相手にはまた簡単に暴力を振るうこと。
要するに話が通じない相手であり、気狂いであるということ。
そしてそんなキチガイが私を覚えていることがとてつもなく恐ろしい。
私が気がつかなくても、向こうは私をどこかで見ているかもしれない。
もう私の子供を特定しているかもしれないし、家も知られているかもしれない。
そんな恐ろしいのに優先順位No.1にできないなんて、、私も狂っている。。
暴力が絡むとやっぱりまだ極度に緊張する。
気狂いの想像力や被害妄想は、私たちのはるか上をいってくることを気狂いに関わったことがない人には想像もつかない考え方をする。
もう暴力を振るう奴を野放しにしてはいけない。
私が夫を野放しにし、やりたい放題させてしまったことはもうあってはならない。
私はそのレターを読んでなんとなく内容は理解したが、やはりアメリカのシステムをよく知らないことや英語ということもあり、レターの出所に確認しに行くことにした。
そして早朝私は私よりも英語が達者な友人とその出所に向かった。
そして、案外スムーズに担当者と話すことができた。
友達が私の名前を言うと、
”あなたのケースをよく知っているわよ!
最悪だったわね!酷いわね!
びっくりしたでしょう?
病院には行った?
お金がかかったなら請求できるからね、仕事は?休んでしまったのならその分のお金も請求できるのよ。”
世間の噂や、周りの声とは裏腹に、真剣にアツい人が出てきてびっくりだった。
このレターはやはり、警察が彼女を見つけ、逮捕する。
逮捕しても保釈されるかもしれないけれど、その時は私に知らせるし裁判の日にちも知らせるし、安全は保証されなければいけない。
そんな内容で、市があなたを弁護するからあなたは弁護士を今雇う必要はない。
すぐに裁判があり彼女は出廷するけれどあなたが嫌なら来なくても良い、結果は知らせる。
すでに証拠は上がっていて、あなたは被害者なのは分かっているから何も心配することはない
彼女が私を見て、大丈夫よ、大丈夫よと言った。怖かったのね。
でも大丈夫よ。
彼女は何度も大丈夫だと言った。
なぜだろう?と思ったら
私は自分が泣いていることに気がついた。
涙が止まらなかった。
無表情で涙を流し続けた。
感情はなかった。
ほっとしたのか?嬉しかったのか?
彼女の言うように、怖かったのかもしれない。
あんなことがあっても働き、日常生活を送り続けなければいけない。
私は強いのだろうか?
我慢強いのだろうか?
だってそれでも働き続けなければ生活はできないから、体が動き意識がある限りは私は働くだろう。
感情の殺し方は十分学び、実績も積んだ。
多分暴力が絡むともう自動的に感情は封印するのだろう。
そして家に帰ってからも泣き続けた、仕事をしていても涙が止まらなかった。
友人が私の代わりにその担当者連絡をとることを伝えたその日の午後、早速その担当者から裁判の日程が決まったと連絡が来た。
アメリカも捨てたものじゃないと思った。