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オープンな設計のオフィスでは、逆に仕事の生産性が下がる

同僚の目があるオフィスよりも、カフェなどの方が集中できて仕事がはかどるという経験は皆さんあると思います。
今回は、仕切りを外したオープンな設計のオフィスでは、逆に社員の生産性やチームワークが落ちることを報告した面白い記事があったので、ご紹介します。

紹介記事・論文

オフィスが「オープン」な設計だと、生産性が低下する(WIRED 2018.7.19)
https://wired.jp/2018/07/19/open-offices-less-productive/

The impact of the ‘open’ workspace on human collaboration
https://royalsocietypublishing.org/doi/full/10.1098/rstb.2017.0239

カフェなどの同僚のいない空間の方が、仕事への集中力や生産性が高まる

会社のオフィスで仕事されている方は、適度に仕切りがあった方が集中できると何となく感じている方も多いのではないでしょうか。

実際、今のパンデミックの状況で、リモートワークが推進されてきていて、家やカフェなどでの仕事の方が、オフィスに通勤していた頃よりもだいぶ集中できてはかどると感じている方も多いと思います。

私も、オフィスよりも、見ず知らずの人の集うカフェでの仕事が一番集中できてはかどるので、よくカフェで仕事します。

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オープン型オフィスが、逆に社員のチームワークや生産性を落とすことを示した社会研究

実際に、オープン型オフィスが社員の生産性をどれだけ低下させているのかを検証した社会研究があります。

大規模な国際企業2社で、オフィスを従来型の仕切りのあるレイアウトからオープンなレイアウトに変更して、カード型のウェアラブルデバイスを社員に身につけさせて、社員同士のコミュニケーションを記録しました。

すると、オープン型オフィスでは、従業員同士の直接のface to faceのやりとりが、従来の仕切りのあるレイアウトに比べて約70%も低下することが明らかになりました。
また社員の仕事の生産性も低下することが示されています。

オープンなオフィスで、同僚から見られていると感じると、人は自分の殻に閉じこもって、できるだけ忙しそうなフリをする傾向があるそうです。
確かに、同僚の目があると、それが気になってしまって逆に集中できないというのは、私もよくあります。

生産性の高い、クリエイティブな仕事をするには、まずは個人的な空間を確保することが重要そうですね。



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