"皮膚-腎臓-肝臓"が連動して体液を保持している
今回は"体液保持"という観点から、皮膚-腎臓-肝臓の連関を示した論文を紹介します。
私たちの皮膚はバリア機構を持ち、体表からの水分の喪失を防いでくれています。
しかしアトピー性皮膚炎や乾癬などの皮膚の病気になると、皮膚のバリア機構が壊れて、水分を失いやすくなってしまいます。
今回紹介する研究では、乾癬のモデル動物の研究を通して、皮膚バリアが壊れた状態でも、腎臓や肝臓が体液を保持しようと代償的に働くことを示しています。
皮膚の状態の変化が、腎臓や肝臓の働きにも影響を及ぼしている