【デザインニュース】vol.13 チケットの不正転売を0に!新しいUXのチケットアプリ【newtike】
🔳 今週のピックアップ「newtike(ニューチケ)」
UIデザイナー須田によるデザインコーナーvol.13。
今週の須田的ベストデザインは「newtike」。
須田(UID):
今回紹介するのは、newtikeというチケット販売管理サービスです。
近年、転売ヤーによるチケットの高額転売がかなり問題となっていて、このサービスは多くの人が公正に取引ができる機会を担保するために開発されたようです。
長津(COO):
転売されにくいようにデジタルチケットにするってこと?
須田(UID):
そうですね。現在主流となっている紙のチケットだと、他人にチケットを譲渡する際、チケット代金を支払わせるだけ支払わせてチケットは譲渡しないという「詐欺」や超高額転売などの問題が結構横行していますしね。
須田(UID):
このアプリは、アプリもしくは個別に発行されるICカードで正確に入場管理を行うことでペーパーレスを実現できるようです。
長津(COO):
なんでアプリがあるのに IC カードを別で発行する必要があるの?
須田(UID):
スマホのバッテリー切れや電波状況が悪くなった場合を想定して一応ICカードも発行するようです。
また、サービス内でチケット譲渡する際、場合によってはペナルティが発生することもあるようです。
このサービスがまだリリースされていないので詳細は不明ですが、おそらく短期間で同じような取引を複数回にわたって行うとアカウント停止などのペナルティが下されるようです。
長津(COO):
不正取引だけはじくようなアルゴリズムがあるんだね。
須田(UID):
あと、サービス運営側が適切な価格設定をして、一般公開でオークションする機能があるようです。
長津(COO):
見知らぬ人から超高額でチケット購入するリスクはないってこと?
須田(UID):
はい、サービス運営側が良い席はある一定数確保しているんだと思います。
イベント主催者が知らないところでの勝手なオークションを防止するために、サービス側は運営側に取引成立した場合は一部還元しているようです。
長津(COO):
知らない人の懐にお金が落ちることがなくなるようになっているね(笑)
UX としては新しいんじゃない?
長津(COO):
このサービス、UXとしては革新的なんじゃない?
須田(UID):
私もそう思います!特に最近はコロナの自粛期間の影響もありますけど、人ってイベントに開放感を求めていくのに、参加する前のチケット購入段階でつまずくのは深刻な社会問題だと思っています。
そのモヤモヤしたところをこのサービスで解決できるのは、UXとしてかなり良いですよね。
長津(COO):
スニーカー界隈では、転売されたものしか購入できなかったりするから世知辛いよね。
須田(UID):
私も昔すきなバンドのライブチケットを高額で購入しましたけど、いま思うと知らない人にお金が落ちるのはイヤですね(笑)
長津(COO):
買いたい人が買えない世の中になっちゃったよね。
須田(UID):
ネットが普及してネットリテラシーの低い若年層がターゲットにされたりする事件が急増してから、転売が問題視されるようになりましたよね。
長津(COO):
でもアーティスト側・主催者側からするとどうなんだろう?
転売ヤーに不正に利益を搾取されることになるけど、意外と主催者側がプレ値を売り文句にしていたりもするよね。
須田(UID):
やっぱりアーティストは転売反対の人が多いと思います。
「受注生産型」をとることで、知らない人にお金が落ちることを防いでいますね。
長津(COO):
息子とも話してたんだけど、プレ値をつけて売りさばく前提の買い物が増えているよね。
転売ってなんか正当化して口座開いてるの?
須田(UID):
転売組織とかたくさんあるので正当化できているんでしょうね。
この前『コミケグッズを買い占めた転売手法』という記事が大炎上していました(笑)
長津(COO):
こういう転売手法って多分これからどんどん研ぎ澄まされていって、取引が自由化されているマーケットを作ったとしても抜け穴探してやってそうな気がするな。
竹田(Dir):
いまWBCのチケット情報をみたら、面白い試合だと2万→70万とかになっています…。
大谷見たさに欲求が爆発している人が大勢いますね(笑)
長津(COO):
ニューチケがリリースされたら、転売ヤー以外のみんなが幸せになるのが想像できるね。
須田(UID):
そうですね。利益の一部が主催者側とサービス運営側に流れますし、ユーザーも公正取引できるし。
長津(COO):
三方良しだね。
須田(UID):
今まで見なかったタイプのサービスだから今後のリリースが楽しみです。
長津(COO):
今回のように、社会問題に向き合っているサービスの紹介もおもしろいね。
じゃあ今日はここまで。アディオス!
〆