ベトナム中部の伝統料理Bún bò Huế ブンボーフエ②
ベトナム中部のフエ地域は、古くから王都としての役割を果たしてきました。
この地で発展したBún bò Huế ブンボーフエは、王室料理の精粋と地域の食文化が融合した結果として考えられます。
レモングラスやアネットシードオイルなどの地元産の香辛料が使用され、これらはフエ特有の風味を加えるための重要な要素です。
このスパイシーかつ香り高いスープは、米ヌードル、牛肉、豚足と合わせることで、深みと複雑さが増します。
この料理の主要な成分は、米ヌードル、牛肉、豚足で、スープにはレモングラス、アネットシードオイル、豊富な量の唐辛子が加えられます。これらの材料が組み合わさることで、ブンボーフエ特有の力強い味わいと香りが生まれます。
特にアネットシードオイルは、料理に深い色と独特の風味を与えることで知られており、ブンボーフエの特徴的な見た目と味わいを豊かにします。
料理の調理過程では、これらのスパイスと肉をゆっくりと長時間煮込むことで、スープはより一層濃厚で複雑な味わいを帯びます。
この煮込み方は、古代の王室料理人たちが編み出した方法であり、今日に至るまで受け継がれています。
ブンボーフエの食文化としての価値は、ただ美味しいだけでなく、それを食べることでフエの歴史や文化に触れることができる点にあります。
フエを訪れる観光客にとっては、この料理を味わうこと自体が一種の文化体験となり、地元の人々の生活や歴史をより深く理解する手がかりとなります。
経済的にも、ブンボーフエはフエ地域における観光産業の重要な一部を形成しています。
この料理を目当てに訪れる旅行者は多く、地元の食材市場や小売業者、飲食店にとっては大きな収益源となっています。
また、国際的にもベトナム料理の代表として、グローバルな食文化の場で注目されることが増え、ベトナムの食文化の魅力を世界に広める役割を担っています。
こうして見ると、ブンボーフエは単なる地元料理以上の意味を持ち、フエの文化、歴史、経済、そして国際的な認識において中核的な役割を果たしていることがわかります。
それぞれの一口には、この古都の豊かな過去と現在が凝縮されているのです。
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写真は、もう一昨年の夏にベトナム北西部ボアビン省のパコ地区少数民族の地区にLove北海道キャラバン隊で巡って来た長い一日。猛暑やガタガタの道で車の中でクタクタになった夜。。。
ハノイのカウザイ地区の「Bún ngự uyển」というブンボーフエのお店で疲労回復で夢中で食べたものです。格別な元気になる味わいと独特の風味でした。
その後、機会があってやっと2年ぶりにこのお店で暑さの中での一杯を食べた日の写真です。
ベトナムを身近に感じて頂けると嬉しいです。
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