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ベトナムを知る❷~文郎の光-今に輝く

 「文郎」(バンラン、またはヴァン・ランとも表記されることがあります)は、古代ベトナムに存在したとされる伝説上の国家です。

 フンブオン王(ハン・ヴン王とも)がこの国ヴァンランを建国したと伝えられています。彼はベトナムの建国の祖として尊敬されており、その治世はベトナム民族のアイデンティティと独立の精神の基盤を形成したと考えられています。

 文郎は具体的な歴史的記録による裏付けは少ないものの、ベトナムの民族史において重要な役割を果たしています。

 この国についての言及は、ベトナムの文学や伝説において見られ、フンブオン王や彼の業績を祝う文化行事や記念日においても重要なテーマとなっています。

 文郎は、ベトナムの歴史の中で、文化的な誇りと民族的アイデンティティの象徴として位置づけられているのです。

 ベトナムの祝日であるフンブオン王の命日が、旧暦3月10日で、新暦の今日、2024年4月18日(木)です。

 フンブオン王はベトナム史上初の国家とされるヴァンラン(文郎)の王で、ベトナム建国の祖とされています。

 フン王の命日はベトナムの数少ない祝日のひとつで、祝日の中でも唯一「文化的」な意味を持つ記念日です。

 ベトナム人は幼い頃から、“どこにいても、3月10日の命日を忘れないこと” と教えられてきたといいます。この日は、ベトナムの伝統や文化、歴史を称えるためのもので、国家的にも非常に尊重されています。

 ハン・ヴン王(フン・ヴォン王)は、ベトナムの伝説において、ヴァンラン(文郎, Văn Lang)国家の初代の王として知られています。

 そして彼はベトナムの歴史において神話的な存在として語られ、ヴァンラン国家の設立とその発展に大きく貢献しました。

 さらに彼はベトナムの建国の祖とされ、その治世はベトナムの独立と民族アイデンティティの基礎を築いたと評価されています。

 彼の統治下で国は繁栄し、多くの部族が統一されました。賢明な王として知られ、彼の統治下での平和と繁栄は後の世代に語り継がれています。フンヴオンは、しばしば龍と妖精の子として説明され、これはベトナムの人々の起源に関する伝説と深く結びついています。

 毎年旧暦の3月10日には、フンブオン王の命日として、祝日とされ、今でも彼の偉業を称えるお祭りが行われるほど、大事な人物です。

 この祭りは、ベトナム人が共通の起源とフン王という共通の祖先を持つことを示し、伝統国民の団結、愛国心、愛国心の精神を育て、ベトナムの文化、精神性、信仰、そしてベトナム民族コミュニティの団結の象徴としてベトナム人の心に深く刻まれています。

 フンブオン王の伝説は、ベトナムの歴史と文化において非常に重要な位置を占めています。その伝説についての解説したいです。

1.ヴァンラン国家の成立

 伝説によると、ヴァンラン国家は紀元前2879年に成立しました。

 この国家は、赤鬼国(Lạc Việt)と文郎国(Văn Lang)が興ったとされており、赤鬼国の人々は「Lạc」とも呼ばれ、紅河デルタ地域の水田耕作を中心とした農耕文化を持っていました。フンブオン王は赤鬼国を統一し、ヴァンラン国家を建国したとされています。

 ドンソン文化との関連 ヴァンラン国家の時代には、ドンソン文化が繁栄しました。

 この文化は青銅器の製造技術が高度であり、特に銅鼓やその他の青銅製の祭器が特徴的です。

 ヴァンラン国家の人々は、ドンソン文化の技術や芸術を受け継ぎながら、独自の文化や社会を築き上げていったと考えられています。

2.フンブオン王とは?

 フンブオン王は、ベトナムの伝説において、ヴァンラン国家の初代の王として知られています。彼は賢明な王として知られ、その統治下で国は繁栄し、多くの部族が統一されました。

 フンブオン王はしばしば龍と妖精の子として説明され、これはベトナムの人々の起源に関する伝説と深く結びついています。

 ラック・ロン・クアンとオー・コーの物語 『大越史記全書』によると、紀元前29世紀ごろ、龍神の子としてラック・ロン・クアンが生まれました。

 彼は美しい妖精、オー・コーに恋をし、結婚して100人の息子を持ちました。

 その後、100人の中の長男がフンブオン王としてヴァンラン国を建国したとされ、ベトナム国家の始まりとなりました。

3.フン王の命日の意義

 フンブオン王の命日の祭り ベトナムの旧暦3月10日は「フン王の命日」として知られ、ベトナムの数少ない祝日の1つとして、文化的な意味を持つ記念日となっています。

 この日は、ベトナムの国家と民族の基礎を築くために尽力した18人の王の功績を称える行事として、2007年からベトナムの祝日に制定されています。  

 フート省のギアリン丘にあるフン寺歴史遺跡地区とその周辺地域で「フン王祭り」が開催され、約400万人が訪れるベトナム最大規模の祭となっています。

 これらの伝説は、ベトナムの歴史や文化、そして民族的アイデンティティの形成において重要な役割を果たしています。

 ベトナムの人々にとって、フン・ヴォン王の物語は、共通の起源と祖先を持つことの象徴であり、団結と愛国心の精神を育てるものとなっています。

 フンブオン王の命日はベトナムで非常に重要な文化的意味を持つ祝日です。

 この日は、ベトナムの伝統や文化、歴史を称えるためのもので、国家的にも非常に尊重されています。

 祝日には、フンブオン王やその業績を称え、彼が築いた国の基盤に感謝するための様々な文化的行事や儀式が行われます。

 学校や地域社会では、彼の生涯や功績に関する教育プログラムやプレゼンテーションが行われることもあります。

 また、多くのベトナム人はこの日に家族とともに祖先を敬い、国の歴史を振り返る時間を持つことが伝統とされています。

 フン王の命日は、ベトナム人にとって単なる休日以上の意味を持ち、国の文化的アイデンティティと民族の誇りを象徴する日とされています。そのため、ベトナム全土で尊重され、祝われているのです。

ベトナムを身近に感じていただけると幸いです。


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