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外国人就労者が日本人と共に学ぶライセンスとスキル〜酪農業と畜産業など②デジタルトランスフォーメーション(DX)

はじめに

 日本の中で、特に北海道では、酪農業や畜産業で就労するたくさんの外国人就労者、技能実習生、特定技能外国人がいます。

 前回から続きで、外国人畜産エンジニアが日本で取得可能なライセンスには、いくつかの重要なものがあります。

 これらのライセンスは、畜産エンジニアたちが日本の農業や畜産業での業務を効率的かつ安全業務レベルをあげるチャンスとなります。

 そして未来を展望する産業となるべく、日本人と共に牽引する人財に成長していく行うために望まれる有益な資格やスキルにはどんなものがあるでしょうか。

 デジタルトランスフォーメーション(DX)に関連した農業や牧場での資格は、スマート農業技術の導入やデジタルツールの活用をサポートするために重要です。以下は、DXに関連した農業の牧場で有用な資格やスキルです。

1. 農業IoT技術者

 農業IoT技術者は、センサー、ドローン、データ解析などのデジタル技術を活用して、農作物や家畜の生産性向上を図るためのスキルを持ちます。データの収集・解析を通じて、環境管理、栄養管理、健康管理を最適化します。

◯センサー技術の導入と運用

 農業IoT技術者は、温度、湿度、土壌の栄養状態、水分量などを測定するセンサーを牧場、農場に設置します。

 これらのセンサーから得られるデータは、リアルタイムで作物や家畜の状態を監視し、必要に応じて環境条件を調整するために使用されます。牧草など、作物の生育や家畜の健康状態を最適に維持できます。

■ 関連資格・IoT技術者認定資格

 日本IoT推進ラボなどの機関が提供する資格で、IoT技術の基礎から応用までの知識を学びます。

2. アグリテック(Agritech)スペシャリスト

   アグリテックは、農業技術とデジタル技術の融合に関する専門知識を持つプロフェッショナルを指します。自動化システム、リモートセンシング、精密農業技術などを駆使して、効率的で持続可能な農業生産を実現します。

■ 関連資格・農業情報技術管理士

   農業分野に特化した情報技術の知識を証明する資格で、ITを活用した農業管理能力を評価します。

3. ドローン操縦士

 ドローンは、農作物のモニタリングや家畜の監視に使用される重要なツールです。ドローン操縦士の資格は、安全かつ効果的にドローンを操作し、データを収集・分析する能力を証明します。

■ 関連資格・無人航空機操縦技能証明

 日本国内でドローンを商業目的で使用する際に必要な資格です。航空法や電波法の基礎知識も含まれます。

4. GIS(地理情報システム)スペシャリスト

 GISは、農地や牧場の管理において、地理情報を活用して土地利用や資源管理を最適化する技術です。これは、土地の生産性向上や環境保護を同時に行うことを加速させます。

■ 関連資格・GIS技術者認定

 GISの操作スキルやデータ分析能力を証明する資格です。

5. データアナリスト

   農業データアナリストは、センサーや機械から収集されたデータを分析し、農業の生産性や効率性を向上させるためのインサイトを提供します。これには、作物の生育状況や市場動向の分析が含まれます。

■ 関連資格・データサイエンス関連資格

   一般的なデータ分析スキルを評価する資格で、農業分野に特化した知識を持つとさらに有利です。

   これらの資格は、DXを進める農業や牧場において、デジタル技術の導入と活用を支援する上で非常に有用です。

 資格取得により、DX推進における専門的な知識とスキルを証明し、業界内でのキャリアアップを目指すことができます。

 私たちに求められてあるのが、一人ひとりの日本語能力、キャリアと自己能力にあったこの挑戦への手順、順番を提案してあげることだと思っています。

【次回に続きます】


2024年7月7日日本語検定試験終了後の
会場となった北海道大学構内の様子です



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