【絵本】対談集『絵本のこと話そうか』は28年たっても色褪せない。子供と向き合う人は普遍的だから。
もしも、
五味太郎、谷川俊太郎、
佐野洋子、高橋源一郎、長新太、
糸井重里、江國香織、司修といった
作家名を聞いて
心がときめく方には
ぜひおすすめしたい本があります。
対談集『絵本のことを話そうか』
アノニマ・スタジオ。2018年刊。
長新太 × 五味太郎
五味太郎 × 林明子
糸井重里 × 高橋源一郎
高橋源一郎 × 谷川俊太郎
谷川俊太郎 × 山田馨
山田馨 × 司修
司修 × 岸田今日子
岸田今日子 × スズキコージ
スズキコージ × 小沢正
小沢正 × 佐野洋子
佐野洋子 × 沢野ひとし
沢野ひとし × 田中和雄
田中和雄 × 江國香織
江國香織 × 高橋章子
特別対談
吉本ばなな × 佐野洋子
黒井健 × 五味太郎
どうですか?
16個の対談がこの本には
詰まっています。
どの人も絵本作家か、
児童書作家、または
その編集者などですが、
実にまぶしい顔ぶれが一杯!
これはもともと絵本雑誌
「月刊MOE」(白泉社)で
1987年~1990年連載していた
「絵本のこと話そうか」という
リレー対談がもとで、
1990年「素直にわがまま」として
書籍化されました。
今、上で目次を開陳した
『絵本のこと話そうか』は
それを一部整理して復刊したのですが、
どうしてこんなにすごい顔ぶれの
対談集が25年以上もの歳月、
埋もれたままになっていたんだろう?
しかも最近の復刊も、
これは出版社の営業の問題か
あまり知られていないまま…。
今の40代以上の絵本好きには
たまらない内容が詰まって
いるというのに…。
まあ、本にはこうした
運不運があったりします。
だから、私は僭越ながら
ここで声を大にして、
宣伝させて頂こうかと…。
もちろん、私はこの本の
関係者ではありません(笑)。
絵本や児童書の世界も
28年前と今では、
変わったこともたくさんあり、
今読むと時代に色あせたような
トーク部分もあるにはありますが、
谷川俊太郎や佐野洋子や
五味太郎さんが
それだけで終わる対談をする
はずないですよね。
いや、ある意味、絵本や児童書は
大人の本よりも
いつの時代にも変わらない
普遍的な要素が多い分野だなあ、
と再認識させられました。
定価は税込み2090円とちょっと
お高めですが、図書館や古書店には
きっとあるかと思います。
「子供は侮れない」というジャンルで
何年も何十年も仕事をしている作家たちの
気軽で時々深い対談が詰まった本。
絵本の話が聞きたくなったら
この本をちょっと開いてみて下さい。
くどいですが、
私はこの本の関係者ではありません(笑)。