junchan

毎日、何か書いています。その中で、残しておきたいエッセーなどをここに掲載しています。

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最近の記事

「日本の惨状」

   ここ数日の間に新聞などに載った記事を集めたものだが、どの記事を読んでも日本の未来に光が当ったものではなかった。むしろ絶望の2文字がくっきり浮かぶないようだった。 ・日本の英語力92位に転落  EFエデュケーション・ファースト(スイス)が発表した英語圏以外の国・地域の2024年版「英語能力指数」で日本は過去最低の92位に転落した。11年の発表開始以来、急速な国際化に逆行し、日本の順位は下落が続いている。調査対象は116カ国・地域。オランダが6年連続で首位。2位はノルウ

    • 「トランプが再登場することになり、暗いモヤモヤが胸に滞留している」

         ウクライナやガザの人たちの絶望を思う。ポーランドやバルト3国などロシア圏と国境を接する国の人たちの現実的な恐怖感、良識あるアメリカ国民の慨嘆などと比べると極東の島国にいる私の不安感など比較できないほど小さいものだ。    しかし、今年世界を席巻した超が付く異常気象に因る大災害は地球温暖化現象の最たるものだが、トランプは、それをさらに促進する行動を取るのだ。地球温暖化の防止を目指すパリ協定から再び離脱して、アメリカでの化石燃料を増産することを促進することだろう。そのことは

      • 「トランプがアメリカ大統領に!!!」

         嘘を大衆の面前で平気ではき続け、おおよそ公的な人間とは思えない態度で人を口汚く罵倒し続ける知性も品格も感じない人物が世界を領導する国のトップになった。これからますますアメリカの国内で差別が助長され分断が深まることだろう。さらに彼は暴力を肯定しているので、粗暴な事件が多発することだろう。次の4年の内にアメリカ国民はトランプを選んだことを後悔することになるだろう。  さらに世界に目を転じると、地球温暖化枠組み条約からアメリカは離脱し、地球温暖化への歯止めはさらに効かなくことだろ

        • 「10月27日総選挙があった」

           立憲民主党や国民民主党が議席を伸ばし、勝った勝ったと浮かれている。しかし、その実態は野党がわずかに過半数を上回っただけだった。野党が自民党に選挙で勝つには、何かの風が吹いたときなのだ。これまではその風は参議院選挙の前が殆どで、なかなか衆議院でこんなにぴったり風が吹くことがなかった。その風をむざむざと無駄にしたのが今回の選挙だと思う。裏金議員が46人中18人が当選したという。その選挙区を見てみると野党が乱立して漁夫の利を締めて裏金議員が当選するというパターンが横行していた。そ

          「日本の政治家は、本当に国民の想いに応えることができるのだろうか?」

            この総選挙を見ていても、日本にとって、大きく変化を遂げることのできる千載一遇の機会をまざまざと政党の利害で葬り去る様子を見ていると、新たな日本の姿は夢の世界にしかないのだろうと思ってしまう。  日本の「失われた30年」を経て、未来を託すべき青年の多くが日本の未来に明るい希望が持てない状態が続いている。これを打破するためには、戦後の日本で、システムを揺るがすことができないほどがんじがらめに作られた利権構造を潰す以外になく、そのためには政権交代しかないと思っている。  今の日

          「日本の政治家は、本当に国民の想いに応えることができるのだろうか?」

          「人口は未来を語る」読後

                ポール・モーランド 著 NHK出版 2024.1.5第一刷発行  なかなか興味深い本だった。気になった中身を抜粋してみる。  この本では日本の例がよく出されている。いろんな領域で「ジャパナイゼーション」や「日本病」と言う言葉で表現される。確かに日本は「失われた30年」を経て、「課題先進国」と言われるように、驚異的なスピードで高齢化が進み、それと並行して経済状態の低迷が続いている。著者は、日本が経済的に低迷していった時期が労働人口の減少に転じた時期と符合しているとし

          「人口は未来を語る」読後

          「アメリカ大統領戦への心配」

             最近、ハリス陣営の旗色が悪いニュースばかりが流れてくる。「黒人の支持率がバイデンの時より悪くなった」「共和党支持率が民主党を逆転した」「激戦区の支持率がトランプがわずかに上回るようになった」など。この上、オクトーバー・サプライズとして、イスラエルがイラン攻撃をやることだろう。大型ハリケーンの度重なる襲来など。次から次へと悲観材料が押し寄せてくる。   それにしても、トランプの悪辣な半生が映画になったり、トランプの甥がトランプの悪行を本にして出版したり、トランプ自身は集会

          「アメリカ大統領戦への心配」

          まもなく。大義なき総選挙が始まる!

           今の日本状況を脱するには、つまり「失われた30年」から脱するには政権交代を実現しないとダメ。  その理由を以下に述べる。  戦後一貫して自民党政権が続いてきた。戦前から続くそのシステムは、80年代までは日本の経済成長には有利に作用したのだろう。政官財が癒着し、地域の利権構造を活かして戦後の日本経済をけん引してきた。そして、選挙になれば、そのシステムが集票活動を円滑に展開してきたのだ。しかし、今ではその利権構造が、旧態依然としたシステムを改革する足かせになってきたのだ。  つ

          まもなく。大義なき総選挙が始まる!

          「アメリカ大統領選挙について思う」

             民主党のハリスと共和党のトランプの支持率が拮抗している状態が続いている。しかし、直接の討論会ではハリスが勝利し、共和党の伝統的な価値を重視する重鎮たちがこぞってハリスを応援する。さらに退役軍人やこれまでトランプ政権でも軍事を支えてきた高級将校たちが連名でハリスを支持したし、経済学者などの支持も集まっている。また、テイラー・スイフトを始め著名なスターたちがハリスを応援するメッセージを発している。   トランプ自身は、売春婦の口を封じるため金を渡したことを含め幾つかの罪状で

          「アメリカ大統領選挙について思う」

          「東大が授業料の値上げを決めた。」

           東京大は24日、学部生の授業料を年53万5800円から約11万円引き上げ、2025年度入学生から同64万2960円にすることを決めたということだ。それに対して、東大の学生、教職員は集まって抗議集会を開いていると言うことだが、半世紀前のような運動にはならないだろうね。  それというのも、東大の学生は、裕福な家庭出身者が多く、金銭的な痛みを感じることはないだろうからね。東大の2021年度の学生生活実態調査によれば、世帯年収が1050万円以上の学部生は40.3%だという。この傾向

          「東大が授業料の値上げを決めた。」

          「アメリカ大統領選挙は、民主主義と権威主義の戦い」

             先月月、アメリカ大統領選の直接対決がアメリカABC主催の討論会であった。その後、トランプが二度目の暗殺未遂があったと世界中が騒いでいる。  民主党の大統領候補ハリスには、共和党の重鎮などが応援に回っている。これはまさしく今回のアメリカ大統領選挙が単に、アメリカの大統領を決める闘いではなく、民主主義勢力と権威主義勢力の戦いだということを象徴している。現に、ロシアのプーチン、北朝鮮の金正恩、イスラエルのネタニヤフ、ハンガリーのオルバンなど、権威主義的指導者がトランプの勝利を

          「アメリカ大統領選挙は、民主主義と権威主義の戦い」

          「選択的夫婦別姓と自民党」

           自民党の総裁候補が揃って論戦を張っていた。その主要議題の一つに「選択的夫婦別姓」があった。しかも半分以上の人がそれに反対だった。世界中で、結婚して主に男性側の姓を強制的に名乗っている制度を有している国は、中東などの謂わば文化的には開発途上の国だけだ。この制度は、欧米先進国では当然の制度なのだ。それなのに、この日本で政権を担う政党の中心メンバーが、極右の思想を持つ統一教会や日本会議の影響なのか頑なに選択的夫婦別姓に反対しているのだ。   伝統的な日本の制度だ、と反対する人は言

          「選択的夫婦別姓と自民党」

          「原発問題で判ったこと!」

           2基の原発が止まっているのに13年間で1兆4千億の金が日本原電に支払われていた!  8月28日、原子力規制委員会は、日本原電の敦賀原発2号機を不合格とする審査書案を了承した。15年から始まった長期間の審査に結論が出た結果だ。しかし、原電は再申請するということだ。何故、それほどまで、原子力規制委員会の決定に抵抗するのかと思っていたら、原電は2基の運転可能な原発を保有していて、再稼働を前提に大手電力から基本料金を受け取っているのだ。それを原発の維持費、人件費などにあてている。い

          「原発問題で判ったこと!」

          福島第一原発廃炉作業の現実

             8月22日、予定より2年以上遅れて福島原発2号機のデブリ取り出しが朝から始まった。しかし、午前中に作業を中断した。装置の取り付け順番を間違えたと言う初歩的なミスだという。  装置は複数のパイプをつないで最大22メートルまで伸びる釣り竿状のもので先端に爪のようなものを付けて原子炉に3,4メートル垂らしてデブリを3グラム程度取り出すというものだ。それほど大仰な装置なので準備作業もしっかりしていただパイプのパイプの順番を間違えたというのはあまりにも真剣味が備わっていないといえ

          福島第一原発廃炉作業の現実

          「自民党がこの時期に憲法論議を提起!」

           こんな時期に憲法を持ち出すのはあまりにも唐突だ。  今、問題になっているのは、自民党の総裁選ですらない。自民党の裏金問題だけが取り上げられているが、もっと深い闇は旧統一教会問題にあったはずだ。自民党の政策の深い部分に入り込み、今の夫婦別姓問題などに色濃くそのエセ宗教の主張が反映されている。さらに全国的に条例制定運動をしてきた「家庭教育支援条例」などで家庭への国家権力の介入を促進するという自分たちの教義を自民党の議員を使って実現しようとしていたことを忘れてはならない。そして、

          「自民党がこの時期に憲法論議を提起!」

          「日本の大学は学問をするところではなくなっている」

             最近の就活は早く始まりすぎている。  大学によると、1~2年生も対象とする就職イベントを7月に開催している。そして、学生の中には、2年生の3月から終活を初めて、3年生の夏休みは各社のインターンシップに参加するためにびっしりとスケジュールを入れているくらいだ。その傾向は企業が採用活動を前倒ししていることに起因している。これでは、学生は大学に入ってもまともに勉強・研究をする時間は無い。大学が職業獲得のための専門学校に過ぎなくなっているのが今の日本の現状なのだろうか。  さら

          「日本の大学は学問をするところではなくなっている」