「トランプが再登場することになり、暗いモヤモヤが胸に滞留している」
ウクライナやガザの人たちの絶望を思う。ポーランドやバルト3国などロシア圏と国境を接する国の人たちの現実的な恐怖感、良識あるアメリカ国民の慨嘆などと比べると極東の島国にいる私の不安感など比較できないほど小さいものだ。
しかし、今年世界を席巻した超が付く異常気象に因る大災害は地球温暖化現象の最たるものだが、トランプは、それをさらに促進する行動を取るのだ。地球温暖化の防止を目指すパリ協定から再び離脱して、アメリカでの化石燃料を増産することを促進することだろう。そのことは、この日本にいても私たちの生活を日々脅かすことになるのだ。異常気象がさらに増大し、食糧危機がこの上もなく極まってくることだろう。
そして、世界の政治状況は大きく変わることだろう。プーチンやネタ二エフなどの権威主義者はほくそ笑み、ウクライナやガザを蹂躙することに血道を上げることだろう。ヨーロッパなどでは権威主義勢力がさらに強力になり、民主主義体制が大きく揺るぐことになるだろう。
私には、第二次大戦前に当時世界でいちばん先進的と言われた憲法を持つドイツのワイマール共和国で、インフレによる生活苦にあえぐ人々をポリュリズムの渦に巻き込んだナチスの行動と今のアメリカがダブって見えるのだ。つまり、ヒトラーの再来としてトランプが現れたように感じてしまうのだ。
私の胸騒ぎがなくなる日は来るのだろうか?