持たない幸せ
先日、桝野俊明氏の「持たない幸せ」という本を借りて読んだ。
タイトルを見てのとおりで、物も情報も持ちすぎることで新たな欲求が生まれ、本質が見えにくくなっていくのは言うまでもない。
著者は曹洞宗の住職さんで、実に多くの著書が存在している。
私の実家も曹洞宗であるので、何等かご縁があるのだろうと受け止めた。
本書には45のテーマが連なっており、大半の内容は、正論であり、反論する余地はないと思う。反面、その状態に具体的にどのように近づいていくのかという点は読者ひとりひとりに問われる。
45のテーマの中で、特に意識したい3つのメッセージについて自分と重ねて考察してみた。
※むやみに情報をもたない
ー必要なものだけに目を向ける
5年前にスマホを求め、SNSをはじめたことで、私が見たいと思わないのにタイムラインに次々と情報が流れこみ、海王星要素の強い私はその沼にずるずると入り込んで気がつけば1時間、2時間ずっと見てしまっているという状態になりがちであった。
その結果、ストレート首由来で眩暈や耳鳴り等体調不良を招いてしまった。
あれから5年経過し、私なりにSNSとの距離を意識しだした。
具体的には、スマホは22時~6時までは閲覧できないアプリを働かせたり、各アプリとも30分を超過したら警告がなるような設定をした。
同時に日常の中で小さな習慣として夜は読書をして21時過ぎには休む。
朝は腰痛体操やステッパー、掃除等の朝のルーティンをした上で、noteとインスタのみに投稿をする。結果としてnoteの限られた方とのやりとりを楽しむという形に落ち着いてきた。
※まずは「持たない」ようにする。
ー本当に気に入ったものを持つ
買いたいものがあってもすぐには買わず、それなしの暮らしを身体で感じてみる。
3年前に10年以上も前に販売された中古のカメラを購入して楽しんでいるが、このカメラでは撮影できない領域があり、新しいカメラに興味が湧いていく。
ただ、現実的には、大半の場合はこのカメラで対応でき、正直なところこのカメラの機能もまだ十分使いこなせていないというのが現実である。
また、帽子は長年嫌いであったが、nakotaの帽子と出会ってからハットに関心が向き、この2年半毎日被って傷んできた帽子の代わりに新しい帽子が欲しいという欲求が生まれてきた。
あまりに傷んでいるものは、着こなしが問われるので、この点はそれぞれの人の判断に委ねられるかと思うが。
※朝に「いい縁を結ぶ」過し方をする。
ーわずかな時間の掃除がいちばん
朝のルーティンとして、トイレ掃除、部屋の掃除、神棚の榊の水の入れ替えを最近は小さな習慣として定着してきた。
いずれも2~3分程度の掃除だが、この朝のルーティンを重ねることで心に静けさがある朝を迎えることができる。
朝の心の静けさは一日に影響していくので、大切な習慣として意識している。
山茶花や造り酒屋のくらし展