【磨け、授業力。】樋口万太郎先生より「活用の『MOVE ACTION』を」
●はじめに
授業てらすチーム算数のたいがです。今年の「磨け、授業力。」にスタッフとして参加しました。1日目の10日(土)では、樋口万太郎先生の「選べる!教科の学びブース」「授業づくりワークショップ」の運営を担当させていただきました。イベントの様子や、樋口先生からのメッセージをお届けします。
●心が「MOVE」する2本立てセミナー!
合計90分のセミナーですが、オープニングの挨拶で「150分くらい話そうと思います。」という樋口先生。その熱い思いが伝わってくる渾身のセミナーでした!参加者の方々も、両方のセミナーに続けて参加されている方が多かった印象を受けました。きっと、樋口先生の熱い思いに「MOVE」されたのだと思います!
●浅い学びで終わらない。「活用」とその先まで見通した深い学びを。
セミナーでは、樋口先生が研究されている「CARD実践」を中心に、子どもたちを「自立した学習者」にするための手立てを算数科の授業を例に教えて頂きました。(以下リンクのご著書に述べられた実践です)
ICT×算数の実践者としても広く知られている樋口先生。GIGAスクール構想で1人1台端末環境が広がったことによって、授業の可能性が広がるとともに、「浅い学び」が学校現場で流行していることを指摘されました。「見栄えは良いが、本当に子どもたちに力はついたのか?」そのようなことをしっかり見ていく必要があることを感じました。でないと、学校は便利な流行ものに呑まれていきそうです。
特に樋口先生は、「深い学び」の実現には、子どもたち自身が学習したことを「活用」するフェーズを見通すこと、またそのようなサイクルを子どもたちに意識させることが重要であるということを強調されていました。
単元や1年間の中で、子どもたちが自分の習得した学びに価値を見出し、その活用を自己決定する。そして、また次の習得→活用へと繋げていくようなサイクルを仕組み化された実践は、目から鱗でした。
樋口先生はこのような概念を、教師にも子どもにも分かりやすく見える形にするのがとても上手い先生であると感銘を受けました。イベントではご著書の販売もありましたが、即完売!樋口先生のセミナーに心を「MOVE」し、さらに学ぼうという「ACTION」を起こされた先生方がたくさんおられたのだなと、スタッフとして嬉しく思います!
★樋口万太郎先生からのメッセージ
イベントを振り返って、樋口先生からメッセージを頂きました。
__________________________________________________________________ 「磨け、授業力。」の登壇は今年で2回目でした。そして、アンバサダーを卒業するため最後の登壇でした。
今年のテーマは「MOVE ACTION」。最後までテーマの意味はよくわかりませんでしたが、MOVEしてACTIONしようよ(ルー大柴)ということなのでしょう。私からしたら、この会に対面でもオンラインのどちらであっても、すでにMOVEしてACTIONしているということです。
ただ、最後の挨拶でも言いましたが、習得というMOVEをするのか、活用というMOVEををするのかによって、きっと参加された方のACTIONが変わってくるのだと思います。
日本の先生方は本当に優秀で、真面目です。だからなのか、習得するというMOVEに重きが置かれているように感じます。そうではなく、「活用」というMOVEをしてください。活用をしていくなかで、習得することもあります。今回の2日間での学びを2学期以降、活用してください。もちろん失敗もあることでしょう。でも、その失敗から教訓を得て、さらに実践をしていってください。このサイクルの繰り返しが継続されるMOVEしてACTIONしようよということなのだと私は解釈をしました。
来年の夏、このサイクルが繰り返された結果、今年以上の熱が生まれていることを陰から見守っておきます。2年間ありがとうございました。
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「やらずに後悔よりやって後悔」「子どもに力がつくならなんでもいい!」をモットーにされている樋口先生だからこその、とても力のあるメッセージを頂きました。樋口先生は、この度授業てらすアンバサダーを卒業されます。しかし、樋口先生が伝えてくださった哲学が、今後も「磨け、授業力。」に参加してくださった方々や授業てらすの中に息づいていくことと思います。樋口先生、本当にありがとうございました。
●おわりに
イベントや研修に参加して、自分の心が動く。その動きを、行動に移していきませんか。大きな行動である必要はないと思います。樋口先生の仰る「活用」を、私も2学期からの日々で取り組んでいきます!
さあ、「磨け、授業力。」!!
授業てらす チーム算数 たいが_南大我@京都府