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情報弱者になるな

「君のプレゼン、
 なんか息子と話しているみたいだった。
 てか、君って、情報弱者だよね。」


大学三年の7月。僕は大学で、「骨と筋肉の形成」のプレゼンをした。プレゼンを聞き終わった教授が、解き放った一言。この一言で僕の人生が大きく変わった。といっても過言ではない。


教授がここまで僕のプレゼンを酷評した理由。それは僕に「自分の欲しい情報を検索できる能力」がなかったからだ。詳しいことは省略する。しかし、先生が求めていたプレゼン内容と、僕が紹介したプレゼン内容は、完全に異なっていた。つまり、当大学三年の僕は、的外れな情報を手に入れ、満足をしていたのだ。


「君は情報弱者だ」


情弱には、大きく2つの特徴がある。


1つ目は、「自分にとって大切な情報を得ることが出来ない」だ。ネットの発達によって、現代社会には、膨大な情報が存在する。この溢れんばかりの情報から、我々は、自分にとって本当に大切な情報を取捨選択しなくてはならない。


しかし、自分にとって重要な情報を取捨選択できない。ネット上で、たどり着くことが出来ない。または、そのような情報に出会ってもスルーしてしまう。


これが情弱の1つ目の特徴だ。


情弱の2つ目の特徴。それは、「間違えた情報を鵜呑みにしてしまう」だ。当たり前の前提だが、ネット上の情報は、すべて正しいとは限らない。何故なら、いつでも、誰でも、匿名で、情報発信できるからだ。


しかし、信頼性が高いテレビや本の情報。これらも必ずしも正しいとは限らない。この理由。それは、「今当たり前とされている”常識”は、10年後20年後には”間違った知識”になるかもしれない」からだ。


具体例を挙げる。”コラーゲンを食べると肌がプルプルになる”。最近はあまり聞かないが、5年10年前までは”常識”だった。


しかし、よく考えてほしい。コラーゲンの分子量は約10万。つまり、コラーゲン分子はとても大きく、そのままの状態では体内に吸収することが出来ないのだ。巨大分子であるコラーゲンを体内に取り入れると、胃や腸などのタンパク質分解酵素により、アミノ酸まで分解される。その後に、このアミノ酸は小腸で吸収され、筋肉を作ったり、外傷の修復に使われたりする。


またコラーゲンは、特別肌に良いとされるアミノ酸は含まれていない(そもそも、そのようなアミノ酸は存在しない)。またコラーゲンが分解されて出来たアミノ酸から、体内で同じようにコラーゲンが生成する。こんなことはまずない。つまり、コラーゲンを摂取しても、鶏肉や卵といった高タンパク食品を摂取するのと何ら変わりはない。



アミノ酸:タンパク質が分解されて出来る最終産物


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コラーゲン分子、模型図
(123RF, 写真素材より)


話を元に戻そう。コラーゲンの話のように、昔は正しいと信じられていたが、今では正しくない情報。こんなものは数えきれないくらい存在する。これと同様に、今現在”常識”と信じられている情報だって、数年後には”間違った知識”になる可能性は大いにある。


✅情報弱者の特徴
①自分にとって大切な情報を得ることが出来ない
②間違えた情報を鵜呑みにしてしまう


ここからは、どうしたら情弱を脱することが出来るのかを紹介していく。


前提として、この検索方法が出来たら、この新聞を定期購読したら、このアプリをサブスクしたら、脱・情弱、なんてことはない。つまり、情弱人間が今すぐ脱・情弱は不可能なのだ。


何故なら、1つのメディアから得られる情報には限界があるから。溢れんばかりの情報の中から、自分にとって必要な情報をすべて網羅してくれるメディア。こんな便利なものは存在しない。


また必要な情報は、人によって異なる。例えば、有名インフルエンサーが、「日経は全国民が読むべきだ」と言ったとしよう。確かに日経は優れたメディアだ。しかし、経済に興味がない or 株式運用していないような人が、日経を読んでも無意味。もしこのように経済に興味はないが、競馬には興味がある。そんな人は、競馬新聞を読んだ方が100倍マシだ。


まとめると、人によって必要な情報は異なるし、自分が必要な情報をすべて網羅したメディアは存在しない。なので、今すぐ、脱・情弱は不可能。つまり、脱・情弱には、ある程度の”時間”と”継続的努力”が必要なのだ。


では、僕が考えた脱・情弱の方法を紹介する。これには大きく5つの方法がある。


✅情弱を脱する5つの方法
①自分が気になる情報を徹底的に調べる
②情報を疑う
③自分の興味のある分野のYoutuber, ブロガーをフォロー
④英語検索できるようになる
⑤色んな人と雑談する


1つ目は、「自分が気になる情報を徹底的に調べる」だ。これは、脱・情弱において、これはめちゃくちゃ大切な心持である。


自分が気になる情報がある。しかし、なかなか辿り着くことが出来ない。こんな時、もう一踏ん張りだけしよう。もう少しだけ、自分の欲しい情報にたどり着くまで、ネットを漁る、その分野の本を読んでみる…


このメリットは大きく2つある。1つ目は、自分の欲しい情報を得る習慣がつくこと。2つ目は、検索能力の向上である。


脱・情弱の2つ目の方法。それは「情報を疑う」だ。本当にコラーゲンは肌にいいのか?アルコール消毒でなんでウイルスは死ぬのだろう?このような疑問を持った時。そんな時は、自分が納得いくまで、徹底的に調べてみよう。


3つ目は、自分の興味のある分野のYoutuber, ブロガーをフォローだ。彼らはアウトプットの天才だ。その分野に興味がある情報を、短時間で、サルでも分かるくらい簡単に教えてくれる。興味がないニュース番組や、新聞を読むよりも、Youtuber, ブロガーを見るべし。


4つ目。それは英語検索できるようになるだ。ある調べによると、インターネット上の全情報の中で、日本語の情報の割合はたった2.5%であるようだ。つまり、日本語でしか情報を探せない人は、最大でも、全世界のたった2.5%の情報しか入手することが出来ない。


「え、けど英語検索なんか無理だよ」なんて思うかもしれないが、実はそんなこともない。まず1つ目に、翻訳アプリの存在である。今の翻訳アプリは本当にすごい。僕はいつも”Deep L 翻訳”というアプリを使っている。これを使えば、Web上に英語を”普通の日本語”として翻訳できる。つまり、翻訳アプリを使ったら、英語の情報も日本語として入手できるのだ。



また、すべての情報を英語検索できるようになる必要はない。自分が強く欲している情報、日本語ではなかなか見つからない情報のみ、英語検索できるようになればいい。例えば、自分の職業に関する情報など。例えば、あなたが薬剤師なら、薬のことだけは英語でも情報収集が出来た方がいい。


ちなみに私は、ブログと生物だけ英語で情報収集する。しかし、他の分野では全く出来ない。いつも同じ分野の情報を、英語検索していると、同じような単語に出会い、同じような位置に重要な情報がある。つまり、自分の専門分野を、英語検索をしていくと、その分野での英語検索がどんどん上手になるのである。


最後に5つ目。それは「色んな人と雑談する」だ。どんなにあなたが情報強者になったとしても、取りこぼしてしまう情報は必ずある。そんな情報をカバーしてくれるのが、雑談だ。


私は今まで、何気ない会話で、たくさんの情報を得た。近所のおいしいパン屋さん、面白い本や映画、落ち着いて勉強できるカフェ、給付型の奨学金、そしてこのnote。雑談をバカにしてはいけない。雑談には、たくさんの有益な情報が眠っている。


✅情報弱者の特徴
①自分にとって大切な情報を得ることが出来ない
②間違えた情報を鵜呑みにしてしまう
簡単に脱・情弱は出来ない。
ある程度の時間と努力が必要。
✅情弱を脱する4つの方法
①自分が気になる情報を徹底的に調べる
②情報を疑う
③自分の興味のある分野のYoutuber, ブロガーをフォロー
④英語検索できるようになる
⑤色んな人と雑談する


こんなに偉そうに情弱について語ってきたが、僕もまだまだ脱・情弱は出来ていない。欲しい情報が手に入らなず、情けない気持ちになることもしばしばある。


「君は情報弱者だ」


この一言によって、僕の人生は大きく変わった。この一言によって、自分が欲する情報を入手する大切さを、身に染みて理解した。


またこの言葉を頂いて、脱・情弱の努力をした。2時間以上、同じことを調べたこともあった。英単語を調べまくりながら、サイトを翻訳した。ネット上で自分の興味のある分野のブロガーを探した。岡山県の面白いイベント情報を提供してくれる人を、Twitterでフォローした。


それによって、欲しい情報をサクッと入手できたり、翻訳アプリ無しで英語が読めたり、自分にとって有益なブログ記事を読めたり、岡山で面白いイベントや、無料の起業スクールにも通えるようになった。


この記事を読んで、皆さんが、いかに情報が大切か。また簡単に脱・情弱は出来ないこと。そして脱・情弱のためにすべきことを知って頂けたら幸いだ。


以上で今回の記事を終わります。では、また。


”話す力”と”継続力”がつくサークル、
”コノユビトマレ”


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