小日向 佑月

札幌のライター兼公認会計士。趣味は、夜中にアイスを食べながら大好きな『ハイキュー!』を見ること。たまに東京で趣味の演劇を見ています。さとゆみビジネスライティングゼミ3期生。ライティングのお仕事のご依頼はこちらまで→pinons@ymail.ne.jp

小日向 佑月

札幌のライター兼公認会計士。趣味は、夜中にアイスを食べながら大好きな『ハイキュー!』を見ること。たまに東京で趣味の演劇を見ています。さとゆみビジネスライティングゼミ3期生。ライティングのお仕事のご依頼はこちらまで→pinons@ymail.ne.jp

最近の記事

伝えたい言葉

私が通っていた高校は校則が厳しかった。タイツや靴下の色。靴下のワンポイントの大きさ。前髪の長さ。スカートの丈。髪の毛を結ぶゴムの色。全身くまなく校則だらけ。毎朝、玄関に生活指導の先生が立っていて、定規でスカートの丈を測っていたのを覚えている。定規を片手に、スカートの裾の真下に男性教師が顔を寄せてくる。思い出しても胸がムカムカする。校則が厳しいからではない。男性教師の行為が痴漢と同じだと感じたからだ。痴漢行為とスカートの丈。一般社会に出たらどっちが罪になる? もちろん痴漢は犯罪

    • 私が住む町の助け合いの絆

      朝、玄関を開けたら2リットルのペットボトルのスポーツドリンクがドーンと10本、ビニール袋に入った状態で置いてあった。 『Amazonで頼んだかな?』 頭の中でここ数日の自分の行動を振り返ってみたが覚えがない。ビニール袋だし、伝票らしきものもついていない。スーパーの1枚5円で売っている白い買い物用のビニール袋。しばらく送り主不明のビニール袋を見ていたが、受け取って良いものやら悪いものやら判断がつかず、見なかったふりをして玄関を締めた。スマホを見るとママ友からメッセージが届い

      • 愛する人に二度と会えない寂しさは1年経っても慣れないけど。「ここにいないあなたへ」

        寒々しい枯野に枝だけの木が一本立っている。 秋の高い青空に横に雲が伸びている。 夏の入道雲を見上げるようにヒマワリがずんずん伸びている。 霧に煙る高原の牧草地に、牧草ロールが適度な間隔を保ちつつ点在している。 そんな安珠さんの写真と、辻仁成さんの詩が1冊になった詩画集「ここにいないあなたへ」 辻仁成さんといえば、作家、ミュージシャン、映画監督など様々な活動を行っている。今回のレビューは詩。詩は見開き1ページで、ページをめくると詩から想像される風景写真が続く。詩の内容は「こ

        • 【筆者の実食評価つき】札幌でジンギスカンを食べ歩くならこの5軒

          お風呂に入りながら野球観戦。子どものための本格的な遊び場。絶品グルメにクラフトビール。フワフワのシート。 今年完成した、北海道日本ハムファイターズの本拠地であるエスコンフィールドは、家族連れでも、友人と一緒でも誰もが楽しめる球場だ。その新球場を一目見ようと、道外からの観光客が増えているようだ。 ちなみに、JRに乗れば快速でエスコンフィールドの最寄りの北広島駅から札幌までは快速で20分弱の距離。せっかくなら札幌に来て、夕食は本場のジンギスカンが食べたい! そう思う観光客の方も

          未来のために犬の命を守る。犬が夏の暑さを乗り越えるためにどうすれば良い

          #未来のためにできること 今回、犬とSDG‘Sについて考えてみました。 一般社団法人ペットフード協会の『2022年全国犬猫飼育実態調査結果』によると、犬の新規飼育頭数は過去10年間で最多の426千頭となり、増加しています。 2022年はまだマスク生活で、家族だけで家で過ごす時間が多かった。新しい家族として、犬を飼う人が増えのだと思います。 ところが、たった1年で状況は変わり、国内だろうと海外だろうと自由に旅行に行ける日がやってきたのです。テレワークから出勤に変わる会社

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          泳げない私が船舶免許を取ったワケ

          #わたしと海 水上バイクとの出会い海と言えば、海水浴。サーフィン。親子連れでも、友達同志でも、誰と来ても(一人で来ても)楽しめる場所。それが海の一般的なイメージだろう。だが私は小学生の低学年のときに海で溺れて以来、海は遊ぶ場所から見る場所へと変わった。それから10年間私は海に来て、毎年ただ海を見つめていた。 できれば行きたくない。でも親戚との夏のレジャーに海は付き物だった。浜育ちの従弟たちが海で泳ぐ姿は見ていて爽快だ。従弟たちは、潜るのは難しいけど楽しいよと言って、潜り

          泳げない私が船舶免許を取ったワケ

          OES探偵クラブ第3話

          プロローグようやく9月になったが秋というにはほど遠い。8月から続いていた暑さは幾分和らいだが、30度を超える日が続いている。今年はもうしばらく日傘が手放せなさそうだ。 家の中の温度計は32度。熱中症になるのと、病院に入院して涼むのとどっちが安上がりなのだろう。そんな不穏なことを考えてしまうぐらい、今年は電気代が2~4割ほど上昇している。電気料金の明細書をみるたびに懐が痛む。 電気代節約とおして思いついたのが、早朝出社だ。いつもより1時間早く出社することにした。電気代を節約

          OES探偵クラブ第3話

          書籍レビュー:公認会計士が監査法人を独立したら何をするのかがわかる本『マンガでわかる公認会計士‐松本翔の事件簿‐』

          せっかく資格をとったのだから、監査法人である程度経験を積んだら将来は独立をしよう! と思っている人は少なくないのではないでしょうか。 なんと言っても一国一城の主ですから。代表を目指す! というのはなかなか夢のある話です。 ところで、公認会計士は独立すると何をするのでしょうか? 仲の良い先輩がすでに独立しているという人は、どのような業務を行っているのか、話を聞いたことがあるかもしれませんね。 大まかなイメージとしては、資格を取るとまず監査法人に就職します。周りは会計士だら

          書籍レビュー:公認会計士が監査法人を独立したら何をするのかがわかる本『マンガでわかる公認会計士‐松本翔の事件簿‐』

          映画レビュー:やられてもやり返さない。こどもの喧嘩から学べることはこんなにある『ぼくたちの哲学教室』

          久しぶりにドキュメンタリー映画を見た。『ぼくたちの哲学教室』(共同監督 ナーサ・ニ・キアナン、デクラン・マッグラ/配給 doodler)だ。国内外の映画祭で数多く受賞したと聞き、前評判の高さに期待が膨らんだ。 私は、あえて舞台設定やあらすじなどの前情報を何も知らない状態で見に行った。 映画の冒頭で、つるピカ頭のスーツを着た恰幅のいいおじさんが、BGMに合わせてご機嫌に愛車を運転して登場する。例えて言うなら、孫の誕生日会や、妻とのデートや、仲間うちのパーティーなど、テンショ

          映画レビュー:やられてもやり返さない。こどもの喧嘩から学べることはこんなにある『ぼくたちの哲学教室』

          OES探偵クラブ

          #創作大賞2023 第1話 OES探偵クラブ集結!小説家は推理もできる? 同僚の依頼人がやってきた 私の名前は皆川小巻(みながわこまき)。エレベーターメンテナンスを行う株式会社OESの経営企画部で働く派遣社員だ。 この会社で働き始めてから、今年で丸5年目を迎える。 30歳といってもまだまだ女性を捨ててはいない。 小食でお酒も飲まないのに、ぽっちゃり体型が気になるお年頃だ。 おそらく母の遺伝なのだろうと思い聞いてみたが、「少しふっくらしていた方が女性らしくていいと思うけど。

          OES探偵クラブ

          パソコン、スマホ、フラダンスに一人旅。何歳になっても、新しい知識を身に着けて、新しいことにチャレンジする自分でいたい

          #わたしのチャレンジ こんにちは。人生100年時代を迎えました。 みなさんはお元気で100歳迎えられそうですか? 最近はお年寄り向けに、スーパーの中に簡易なフィットネスを見かけるようになりましたね。老後に寝たきりにならないように、私も60歳を過ぎたら通ってみたいと思っています。 最近は、近所のスーパーの入り口でも、骨密度や血管年齢の測定にかこつけてた、フィットネスの勧誘をよく行っています。 「無料なので~。測定していってください」 と、スーパーの入り口で声をかけられまし

          パソコン、スマホ、フラダンスに一人旅。何歳になっても、新しい知識を身に着けて、新しいことにチャレンジする自分でいたい

          自分が優しくしてもらったから、他人にもお返ししたくなる。優しさが広まるきっかけって、どこにでもあるんだ

          #やさしさに救われて 優しさって、どんなところにも存在する。 学校だと、具合が悪くなったとき保健室まで付き添ってくれたり、勉強を教えてくれたり、遊びの仲間に誘ってくれたり、スキー授業でひとりだけついていけない私を皆が待ってくれたり、悩み相談を打ち明けたり、逆に内緒の話を教えてくれたり。 学校にはたくさんの優しさが溢れている。 働いてからは、先輩からみっちりと仕事の指導をしてもらい育ててもらった。修正のコメントは、先輩から後輩に送るラブレターだと言って、先輩は笑った。私も

          自分が優しくしてもらったから、他人にもお返ししたくなる。優しさが広まるきっかけって、どこにでもあるんだ

          三角形に閉じ込められた夏

          #創作大賞2023 はじめに飛行機日和の晴天。 夏雲がそそり立つ空に向かって、次々と飛行機が飛び立っていく。 仕事で北海道に出張する機会が多いのだが、空との相性は良いらしい。出張のときはたいてい天気がいい。 今日も快晴で飛行機は揺れなさそうだ。 同じチームのメンバーとは別々に航空券を取ったので、周りに顔見知りはいない。気をつかっておしゃべりする必要もない。心行くまで小説に集中できそうだ。 私が勤めているのは大手の会計事務所で、全国にクライアントがあった。担当は上層部のパー

          三角形に閉じ込められた夏

          貼り絵作家「はりトモ」さんが生み出す、ノスタルジックな貼り絵の世界。モチーフを切り抜く技術と記号化で、貼り絵の魅力を引き出す

          札幌を拠点に活動している、貼り絵作家はりトモさん。2023年4月に、札幌のザ・ジョンソンストアで「はりトモ コテン」を開催し、作品約200点を展示した(2023年4月8日から16日まで9日間開催)。本記事では、はりトモさんが制作する、貼り絵の魅力について訊いた。 「せなけいこ」さんの色褪せない原画に触れて、貼り絵作家の道へ「はりトモ」の名前で活動している、貼り絵作家の半田智之さん。彼は人生の大半を、創作活動に捧げてきた。幼稚園から高校まで14年間漫画を描き、大学では同人誌や

          貼り絵作家「はりトモ」さんが生み出す、ノスタルジックな貼り絵の世界。モチーフを切り抜く技術と記号化で、貼り絵の魅力を引き出す

          大人になってから思い出す、子どものときに言われた言葉

          #わたしの習慣 幼少期から中学生ぐらいまでは、心も体も未発達。不安定で、柔らかくて、傷つきやすい。そんな多感な時期に、悪気なく大人から発せられた言葉が、子どもの心に突き刺さることがある。そして、突き刺さった言葉は、抜けない棘のように、大人になっても刺さったまま。 誰しもそんな言葉をひとつやふたつ持っているのではないだろうか。その影響で、人生が左右された人もいると思う。 私も同じだ。普段は記憶に蓋をしている。でも、トリガーとなる行動があって、その行動をするときに蓋がパカッと

          大人になってから思い出す、子どものときに言われた言葉

          幽霊の宿る部屋

          こんにちは。佑月です。 今日は、「引っ越した部屋に霊がいた」という、過去の体験についてお話します。 霊が見える人は、見たくもないのに見てしまい、嫌な気持ちになることがあると思います。一方で、霊が見えない人は、霊がいても気づきません。そして運悪く、霊の宿る部屋に引っ越ししてしまうこともあるのです。 実は、私は、シャンプーをするときに、背後や目の前に霊の気配を感じて、目をつぶることができません。人に話すと笑われてしまうぐらいの大変な怖がりです。ですので、幽霊の宿る部屋に引っ越

          幽霊の宿る部屋