未だに雨は降り続ける
僕は当時17歳の高校2年生で、怖いものなんて何一つなかった
学校の先生も親も幽霊も自分が死ぬことも
怖いものなんて何も無かった。
初めてロックバンドを組んで自分が作った曲を演奏して、友達がライブハウスに観にきてくれて
ただその感情だけで満足していた。
ギターを壊し
勉強からも逃げ
バイトもズル休みし
付き合っていた彼女の事も傷つけ
僕は自分が何者かさえも分からなくなっていた。
僕は見えない何かからずっと逃げていた
目には見えない何か
今になったらその正体が分かる
それはきっと