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庭の果物

私が小さい頃から住んでいた「田舎の新興住宅地」は、祖母が果物好きだからと、沢山の木が植えられていました。
昔は、庭に果実の木を植えるもんでは無い❗️
と言う“迷信”もありましたが、好きなものには勝てません❗️
それまで、市営住宅で我慢していた分、植えていったのだと思います。
ただ、これは庭に植えると悪いと言われていた、「ザクロ」と「いちじく」は植えていませんでした!

小さい頃は庭に葡萄棚があり、『巨峰』が実っていました。
素人が育てるので、綺麗な立派な葡萄ではありません!
ほとんどの葡萄は祖母の「葡萄ジュース」になりました。
しかし、その「葡萄ジュース」、瓶に氷砂糖と漬け込んで、陽に当てていました。
もしかしたら、“ワイン”になっていたような、、、😅

『豊後梅』という、大きな実のなる梅を植えていて、「梅酢」「梅の焼酎漬け」「梅干し」なども作っていました。

桃も立派な『白桃』。
とても美味しくて
祖母と新聞紙で袋を作って果実に被せたりしていました。
熟れたかなと新聞の隙間から覗いて桃をチェックするのが楽しみでした。

栗も『丹波栗』で大きく、家で栗拾いができました。
落ちたイガを靴で踏んで栗を取り出すのです。
ただ、家の建て替えの時、植え替えたのですが、植木屋に頼むのが面倒だった父が、自分で植え替え、植え替えの時、肥料をたんまり入れて植えたもので、直ぐに枯れてしまいました💦
その後、母から文句を言われた父は庭木の世話を一切しなくなりました❗️

柑橘類では、『八朔』『キンカン』などがあり、『八朔』は祖母に良くむいてもらって食べていた記憶があります。 
マーマレードも作っていました。
『キンカン』は、うちの子達も木から取っては、そのまま口に運んでいました。
春までずっと楽しみな柑橘でした。

『さくらんぼ』もありました。
『さくらんぼ』は、いつも熟れてくるとヒヨドリがやって来て食べてしまうので、実は食べた事がありませんでした。
我が家の猫に、「見張ってるのよ❗️」と、見張らせた事があったのですが、ヒヨドリが突いていても、ジッと見るだけで、本当に“見張る”だけでした。

『バナナ』も植えていたのですが、ずいぶん年月が経った頃、実がなりました。
とても小さい房でしたが甘くておいしかった記憶があります。
『バナナ』は一度実がなると、切り倒さないといけないらしく、新しい芽が出ていなかったので、一回限りの収穫でした。

祖母が亡くなってからは『キウイ』と『渋柿』が増えました。
『キウイ』の話はこちらでも⤵️


『渋柿』は、大きな実を付け、母が毎年随分の「干し柿」を作っていました。
あまりに沢山できるので、私の家庭にも送ってくるのですが、50個以上あり、仕方ないので近所にまで配って回っていました。

と、このようにそんなに広くない庭にいろんな果実の木があった家でした。
ただ、果実の木はどれも2、30年が寿命と言われています。
自分の歴史の中でも、若い頃までの楽しみでしかなかったようです。

小さい頃から果物に親しんできた私、今だに、果物は値が高いのに毎日食べています💦


ただ、今は空き家になって、誰も手入れができないので、一度、全部の木を短く切ってしまいました。
その後、古くなった木は無くなり
『キウイ』と『渋柿』はまだ、残っていますが、住民のいない庭では、鳥が食べるだけでしょうね。
お隣は食べられたかしら?
人の家の物、食べられませんよね!
勿体無い事です💧



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