
箱男を意識した録男
─── 箱男を意識するものは、箱男になる。
映画『 箱男 』
監督は石井岳龍さん。
冒頭のナレーションでつかめる世界観と
脅迫的なダンボールのジャケット。
その石井岳龍さん
かの『 爆裂都市 BURST CITY 』の監督。
日本原産のハードコア───" JAP "──。
ジャパニーズ・ハードコアに没入すると
恐らく、通過するであろう映画。
LIP CREAM、GAUZE、OUTO、DEATH SIDE…
そしてGISMなど、強烈な影響の塊に
無限に殴られつづけた、あの頃あの時代。
ジャパコアより、ジャップと呼んでいた
そんなときにであった映画、爆裂都市。
箱男を見て、あの頃を思い出しながら
同時に感じたことがもう一つ。
それは
ステルス・フィールドレコーディング。
箱男になって、ダンボールに忍んで
無造作なゴミのフォルムで街の一部になって
───からっぽになるまで録音機をまわす。
すると、それ意識する者があらわれる
そうです
─── 録男を意識するものは、録男になる。
はい、そんな録男の『箱男』でした。
当記事の一部リンクでは、Amazonのアソシエイトとして適格販売により収入を得ています。