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ヤスデ丸

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(やすでまる) 「実話ナックルズ」の女編集部員。埼玉生まれ中東ハーフ。いよいよアラサー。念願の初バイクだったYZF-R3を手放して、浮いた車庫代でフラメンコを習いに行くか検討中。…
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2023年7月の記事一覧

【後編】女性弁護士を痴漢……もはや官能小説のような陳述書【ヤスデ丸の裁判傍聴ファイル #3】

↓前編はコチラ 私のお尻は丸出しにされ、揉みしだかれて…」 痴漢で起訴されたのは、霜降り明星・せいや似の被告人(せいやさんは悪くない)。被害者の弁護人の女性が陳述書を読み始めた。 「私は司法試験に合格してから25年間、最初は司法試験予備校講師として、現在は弁護士として、ずっとこの仕事を続けてきました。初任給は1000万円で、充実した日々を送ってきました」  まず最初に驚いたのは、示談金350万円を払えない被告人の男性をフルボッコにするような、バリキャリ&多幸マウンティン

【前編】女性弁護士を痴漢……もはや官能小説のような陳述書【ヤスデ丸の裁判傍聴ファイル #2】

 今回はかねてより裁判傍聴に興味があったという友人を連れ、裁判所へ。  霞が関のコンクリートジャングルでは、植樹された木々にしがみつくアブラゼミたちがけたたましく鳴いている。  アスファルトに囲まれた東京の夏はすぐには終わらない。そして、夏が長いということは、世に生きる変態のシーズンもまだまだ終わらないのである! 「中3の息子の塾代でカツカツなので示談金は払えません」 いつもならご老人の無料娯楽施設化している(ようにも見えちゃう)裁判所だが、なんだか親子連れや若者が多い。

旨い魚と表道のピンク映画館/1泊2日べっぷ旅行(前編)【ヤスデ丸の1万逃歩日記#2】

「別府はね、世界第2位の温泉が湧き出る土地なんですよ。ほら、この家。温泉引いてるんですよ。ここじゃ珍しくない光景です」 大分空港からバスに揺られ、別府駅へ。そこからタクシーでランチに行こうと決めてた寿司屋へ向かう道すがら、「温泉といえば別府、一択ですよ!」と運転手さん。 2位ね。そうなると1位が気になっちゃうのよ。でもその前に寿司が食べたい。やっぱり大分と言えば魚でしょう! 実はわたくし、九州に降り立つこと自体が初めてのVNSです(ヴァージン・ナイン・ステイツ)。 し

ガラガラなのに潰れない──街に乱立する「インドカレー屋」の実態

ビザ取得の裏技  インドカレー屋と言っても、実際に働いている人にネパール人などのアジア系が多いのは最近では有名な話。比較的渡航しやすい日本で一定期間働いて、ある程度の額を稼いで国に帰るわけだが、当然就労するためにはビザが必要になる。  日本で彼らが働く際に取得するビザの多くは「技能ビザ」といい、それを取得すると「専門技術を持った調理師」として日本に招き入れられる。  カレー屋に「インド・ネパール料理屋」と表記されているのも、ネパール人がビザを取得しやすいためだと言われる。本

性犯罪男の呆れた一言「めくったんじゃない!持ち上げたんだ」【ヤスデ丸の裁判傍聴ファイル】

《公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反》  一般的に条例とは、現行の法律では裁けないトラブルを解決するためなどに公布され、この「公衆に著しく(中略)条例違反」は、客引きや押し売りなどに適用されることもあります。  ちなみに、怖いお兄ちゃんたちでたむろって街中をウロウロすることも、場合によってはこの条例違反に該当することになるそうなので、他人に圧をかけたり脅したりしがちかも、という集団に属している方は要注意。  また、実際に見るまで何をしたかわから

墓と畑に囲まれるラブホ、閉店した故郷の老舗だんご屋【1万逃歩日記 #1】

 こんにちは。ナックルズ編集部のヤスデ丸です。普段はなかなか運動する機会もないため、毎日1万歩は歩くように心がけています。最寄り駅の2駅前で降りたり、現場の近くを徘徊してみたり、無闇矢鱈に歩くようにしています。  健康増進というだけでなく、散歩は日々の現実逃避(私の場合、何か嫌なことがあるというより、ただボケっとしたいだけ)にうってつけ!  その道中で見たもの聞いたものは、こんなもの── 創業88年の醤油だんご私の地元、埼玉県川越市には、とにかく和菓子屋が多い。大半の店のイ

【謎のアフターパーティー】『ブレイキングダウン』終了後、富裕層男性と港区女子が集まり一体何をしているの?

参加費は最低40万円 若者の間にブームを巻き起こしたアマチュア格闘技イベント『ブレイキングダウン』も、早いもので今年の夏で9シーズン目。  「1分間最強を決める」というコンセプトの通り、通常の格闘技よりコンパクトな試合時間や、視聴者ウケのいい出場者たちの煽り映像など、「短くて面白い」が求められるSNS時代を完全に味方につけて、エンタメ派格闘技として定着した感がある。  そんなブレダウは試合終了後、会場を変えてアフターパーティーを開催しているとのこと。基本的には招待制だが、参

競馬で擦って一文なし・・・女性を傘で殴って3000円強奪のネカフェ難民男を応援したい【ヤスデ丸の裁判傍聴ファイル #1】

「あの日以来、夜道が怖くなっちゃって……。ファミレスのバイトもやめて、夜はタクシーで帰るようにしています」  被害者女性(51)はコンサートの帰り道、被告人の男性(50)からビニール傘で頸部をぶっ叩かれ、激痛に負けずにカバンをひったくられまいと揉み合いになった末、3000円の入った長財布を奪われた。情動的に行われる強盗事件そもそも被告が犯行に至った経緯はというと……。 仕事に行くための電車賃もない 派遣の建築作業員として働く被告人は、日頃、台東区のマンガ喫茶を寝床とし、日

【女子高生PJ】コンカフェ嬢、メイド喫茶……「パパ活」の温床になりゆくワケ

かつては、いかにもな風貌をしたオタクたちが通っていたイメージのあるメイド喫茶・コンセプトカフェ(以下、コンカフェ)。 ここ数年のサブカルチャーブームが後押ししてか、インバウンド需要で増加する外国人観光客や、社会科見学気分の女性客、仕事終わりのサラリーマンなどの一般客が訪れやすい場所となった。 都内では、新宿・歌舞伎町や池袋の各エリアなどでコンカフェを中心に店舗が急増し、そこかしこにひしめき合い軒を連ねる。とはいえ、やはりメッカは今も昔も『秋葉原』一択だろう。 そんな聖地