【謎のアフターパーティー】『ブレイキングダウン』終了後、富裕層男性と港区女子が集まり一体何をしているの?
参加費は最低40万円
若者の間にブームを巻き起こしたアマチュア格闘技イベント『ブレイキングダウン』も、早いもので今年の夏で9シーズン目。
「1分間最強を決める」というコンセプトの通り、通常の格闘技よりコンパクトな試合時間や、視聴者ウケのいい出場者たちの煽り映像など、「短くて面白い」が求められるSNS時代を完全に味方につけて、エンタメ派格闘技として定着した感がある。
そんなブレダウは試合終了後、会場を変えてアフターパーティーを開催しているとのこと。基本的には招待制だが、参加費としてVIP席料を払えば一般人も入場可能。主催者の朝倉未来や名物選手に会いたいと思うヤンチャな若者には参加希望者も多いようだが、その費用、なんと40万円~150万円!
いくらなんでも高すぎる。闇バイトに手を染めてる若者たちは泣くよ。AV女優専門風俗だってもっと安いんじゃないの。いや、もしかすると中ではとんでもないことが行われているのでは……と、カネと女のニオイのする事案をナックルズ編集部員が無視できるはずもなく、VIP席を確保した知人の金魚のフンとしていざ出陣。
参加者のほとんどは港区女子
向かったのは、5月に無事閉幕した『ブレイキングダウン8』のアフターパーティー。会場の都内ナイトクラブに着くと、オープンから1時間は経っているにも関わらず、入場待ちの長蛇の列。セキュリティチェックを終え、すし詰め状態の会場を見渡せば、「CELINE」やら「PRADA」やらとでっかく書いてある服を着た黒い肌の男たちと、その隣にひしめきあう乳のデカい細身の女たち。男女比はざっと3対7と、圧倒的に女性が多い。
「気づいてた? あそこの女の人たち、みんな他の女のバッグを見てるよ。どこのブランドかチェックしてるのかな?」
同行した友人(♀)は上から下まで品定めされているような視線を感じたそうだが、女をジャッジしているのが男じゃなくて女ってところが面白い。
チンパンジーとかボノボとかも、女社会で無言のヒエラルキーを作るらしいから、恐らくそれみたいなもん。
ハイブランドバッグで身を繕った限界港区女子、カワイイ無名キャバ嬢風の子や、モデル風美女が肩を寄せ合って並んでいる。イベント関係者曰く、有名インフルエンサー、グラビアアイドル、コスプレイヤーなど、メディア仕事をしている子も多いそう。
招待であれ、私のような金魚のフンであれ、VIP席を確保している男性陣からお呼びがかからない限りはフリーエリアで立ちんぼ状態。男女比もバグっているので、声がかかって席についても隣り合うのは女、女、女。
なんというか、バンコクのゴーゴーバーとか中国のKTVみたいな、懐かし風俗臭が漂う光景でテンションが上がる。もっと円安が進んで、こういう景色を日本各所で見る日もそう遠くないのかなぁ。
“お持ち帰り”があるくらい
さて、この何をやって稼いでいるのかよくわからない男たちと、港区を狩り場とする女たちの集まるこの場では、結局何が行われているのか。
結論から言えば、至って普通の『お疲れ様会』ということだ。会場にいた女性に聞いたところ、
「私は前回と今回の2回しか参加してませんが、今回のほうがちょっと地味かも。今のところ会場に来てる人も有名な人はいないですね。いわゆる港区飲み会みたいな感じかな。ここで何かが起きるか? うーん、正直特になんもないと思いますよ。せいぜいお持ち帰りがあるくらいじゃない?(笑)」
目立った催しと言えば、出場選手の表彰式くらいで、あとはDJの回す音楽を聞きながら、ワイワイガヤガヤ酒を飲んでいるのみ(ちなみに酒は有料)。
純粋に楽しむ場所
約5時間あったというこのパーティー(私は入場から20分で撤退)。
「短くて面白い」がウケるタイパ(タイムパフォーマンス)至上主義の時代に、果たして彼らはここで何を得たのでしょう?
恐らくSNSに「ブレダウのアフターパーティーいったきた」と投稿してプチマウンティングできることや、誰かをお持ち帰りできることくらい(イベントの終了時間は午前2時と、ある意味ちょうどいい)。
しかし、明確なリターンを求める現代で、こういった漠然としたものに時間とお金を使う余裕こそ、現代人の荒んだ心を解放するヒントなのかもしれない。
いや、冗談ではなく。なぜなら、自分の興味の赴くままに足を運び、純粋にその空間・時間を楽しむというのは、我々現代人にはなかなか難しいことなのだから。
それでも「いやいや、俺はそんなものにカネは払えん!」という皆様。阿佐ヶ谷のライブハウスに行けばちょっとカワイイ女の子の放尿ライブが見れることもあるらしいから、あなたにはそちらの方がオススメかも!