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GISAIONE - SOUND Suite

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DTM/宅録の「プロセス」にフォーカス。
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DTM/宅録〜サウンド・メイキング22〜ナチュラルなドラム・フレーズの強弱(ベロシティ)

曲作りやレコーディングでのドラムは、今では基本的なフレーズはほとんど打ち込みをしていない。GarageBand / Logicの"Drummer"で生成されるフレーズを基本にして、それをアレンジしていくって流れ。 このドラム・フレーズもその流れで作ってる(ドラム音源はAddictive Drums)。前半はドラムのみ、後半はガイドとしていくつかの音を足したもの(Miroslav Philharmonik 2 / Logic Piano / MODO BASS / Ampli

DTM/宅録〜サウンド・メイキング21〜定位(パン)

今回のサウンド・メイキングは、「定位(パン)」について。 オリジナル曲"White Rusty Wings" ~ ver.Bを例にするとー ドラム・セットのキック/スネアはセンター、タムやシンバルは左右に、ハイハットは、今回は左に振ってある。ハイハット以外はLogicの"Drummer"の基本定位。 「タムの高音から低音に」って左からか右からかってのは。。。自分のプレイリストにあるバンドの曲とかを聞くとどちらもありで、客席側から見てるように右から左ってのもあれば、プレー

DTM/宅録〜サウンド・メイキング20〜オリジナル曲のギター・サウンド

 今回はエレクトロニカな要素を取り入れつつも、ヘヴィなギター・リフもラストに入れ込んだー 「自分で歌ってみた+ZOOM MS-50Gのサウンド・メイク」動画 の「ギター・サウンド」について。 この曲ではマルチ・ストンプのZOOM MS-50Gのアンプは"MS DRIVE"を使用。これは元が1999年に登場したマーシャルのJCM2000で凄く歪む。マーシャル特有のザラっとした感触があって、でも低音はメサ・ブギーほどファットじゃない。 リアルなヤツは「CLASSIC GA

DTM/宅録〜サウンド・メイキング19〜ドラム・キットのバランス

ドラム・セットのバランスはどうなっているのか?! iPhoneのGarageBandでドラムをフィンガーで叩いてみると、バランスのとれたイイ音がする。この画面だけだとわからないけど、Logicだとある程度は視覚的にそのバランスをチェックすることが出来る。 "Producer Kits"を選んで、表示をマルチ・トラックにして、バーチャル・ドラマーに叩いてもらえば、各キットのバランスが一目瞭然。キックはイン/アウト、スネアはオモテ/ウラの2本録り。 「ルーム・リーク」の鳴り

DTM/宅録〜サウンド・メイキング18〜GarageBand/Logicのドラム・キット

前回のnoteに以前作ったオリジナル曲"White Rusty Wings”のエレクトロニカなビート・エッセンスを取り入れたインストをアップ。 何をしているかと言うと、AIシンガーが歌ってたのを自分で歌ってみようかという気になったものの。。。キーが高すぎたり、16分音符が続くフレーズをこのままでは歌えない。。。ってことで、再構成してる最中。 元の曲のBPMが70とかなりゆっくりなので、再アレンジをし始めたら。。。ドラムセットだけだとなんだか間延びした感じだったので、BPM

DTM/宅録〜サウンド・メイキング17〜WAVESのボーカル用オールインワンのプラグイン・エフェクト

前回の「メイキング16」では、WAVESのプラグイン・エフェクトでプロデューサー/エンジニアのエディ・クレイマーのシグニチャー・シリーズに触れたんですが、これ最近手に入れたモノ。そのうちのボーカル用の「イコライザー/コンプレッサー/ディレイ/リバーブ」がセットになったプラグインを使ってみるとー 「今まで何してたんだろう?」ってぐらいスムーズに音作りが出来る。 「メイキング12」で紹介したようなボーカルに挿すエフェクトもサウンド・メイクにかける時間もいらない?! Logi

DTM/宅録〜サウンド・メイキング16〜リバーブ

サウンド・メイキングでは必須?!のエフェクトとも言える「リバーブ」。言葉の意味を調べてみると、「反響」とある。ボーカルのレコーディングでは「原音」を録ることにフォーカスして、そういう「反響」的なものは後付けするってのがセオリーになっている(それが絶対とは個人的には思ってはいませんが。。。)。 そのリバーブのエフェクトは、ざっくりと見てもー ・スタジオ・リバーブ ・ルーム・リバーブ ・ミドル・リバーブ ・ラージ・リバーブ というように、スタジオのような残響の少ないものから

DTM/宅録〜サウンド・メイキング15〜エコー&ディレイ

エコー&ディレイは、ボーカルやギターの定番プラグイン・エフェクト。その効果はこの動画の通りー 「やまびこ」みたいなヤツ。 エコーとディレイって厳密な区分ってないんじゃないかと思うけど、「エコー」っていうと「アナログ」なイメージが強い。逆に「ディレイ」って言われると「デジタル」な感じがする。といっても、アナログ・ディレイもあったりしますが。。。 言葉の意味的には、「エコー」は反響で「ディレイ」は遅延」ってなってる。 コンプレッサーやイコライザーもそうだけど、よりインパク

DTM/宅録〜サウンド・メイキング14〜ビンテージ系イコライザー

Logic Proにはコンプレッサーだけでなく、低中高音を調整するイコライザーも以下のようなビンテージ系のモノが最初から3種類入ってる。 Neve 1073 Neve Electronicsは1961年にルパート・ニーヴ氏が設立したイギリスの音響機器メーカー。1975年に売却したので、現在のAMS Neveと彼とは直接関係はないとのこと。ニーヴ氏は、1985年にオーディオインターフェイスでお馴染みのフォーカスライトを創業。 1073は、元々ミキサー卓用のモジュールとし

DTM/宅録〜サウンド・メイキング13〜Logicのビンテージ・コンプレッサー

今回の「サウンド・メイキング」は、Logicのコンプレッサーについて。 動作原理についてはこの回では深くは言わないけど、コンプレッサーは例えるとー ・「イラストの枠線の太さ」 ・「フォト・アプリのシャープネス」 のようにー 「音の輪郭をなめらかにしたり、ハッキリクッキリさせる」 っていうような側面がある。 そこで、Logicのコンプレッサーですが、度々引用するギター・アンプの例えから入るとー 「ギター・アンプはフェンダー、マーシャル、メサ・ブギー等、色々と種類が

DTM/宅録〜サウンド・メイキング12〜ボーカルのプラグイン・エフェクト

今回はボーカルに挿す(プラグイン)エフェクトについて。前回/前々回で具体的なコンプやイコライザーのことをイキナリ取り上げてましたが、コレと次回を読んでからソッチを見てもらう方が順番としてよりベターかも。 曲のメロディー作りのための「お試しボーカル」とZOOM MS-50Gのレビューを兼ねたMOVIEをUPー GarageBandやLogicはトラック新しく作る時、ボーカル指定すれば基本的なエフェクト込みでトラックが作られる。 Logicでは大体、"Natural Voca

DTM/宅録〜サウンド・メイキング11〜ボーカルにIK Mulutimediaのプラグインを挿す

先日UPしたオリジナル曲作成のためにとりあえず歌ってみた「お試し版」は、前半と後半でボーカルのRECバージョンが違っていて、前半は後半よりもう少し歌い込んだバージョンになっている。 前半はベースが同じフレーズを繰り返していて、ギター/シンセのコードが変わっていく分数コードになっていて、その部分のボーカルのプラグインは、LogicのビンテージEQ/コンプレッサーで試した機材も参考にしたりして、IK Multimediaのプラグインをいくつか挿してある。 Mic Room

DTM/宅録〜サウンド・メイキング10〜ボーカルをビンテージ機材に流し込む!?

ギター・アンプで、歪みをコントロールするゲインや低中高音のツマミをイジって音作りをするとか概略的なことの理解は必要ではあるけど、実際は、フェンダーやマーシャルといった具体的なメーカーの機種毎にセッティングを詰めていかないと音作りは出来ない。アンプシュミレーターを使うにしても、それは同じ。 ギターやボーカルのオケ作りにDAWソフトをイジり始めた時は色の付いてない素のDAWのミキサーを見ても、特別な感情は湧いてこないって感じだったけど、それはレコーディングにおけるフェンダーやマ

DTM/宅録〜サウンド・メイキング9〜ボーカルREC

今回の「DTM/宅録〜サウンド・メイキング」は、「ボーカルの録り」に関するトピック。 ある意味完成された!?「音の素材」のレコーディングの必要がないソフト音源じゃなくて、自分で「音源を録る」っていうのは、突き詰めだすと非常に難しかったりする。MIDIのグリッドを見ているだけではわからないことや身につけられないことが多々ある。 前回の記事でUPしたオリジナル曲の「お試しボーカル・バージョン」は、もちろん、曲作り的にメロディーや歌い方をどうするのかって探りもあるけど、「録りの