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DTM/宅録〜サウンド・メイキング19〜ドラム・キットのバランス

ドラム・セットのバランスはどうなっているのか?!

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iPhoneのGarageBandでドラムをフィンガーで叩いてみると、バランスのとれたイイ音がする。この画面だけだとわからないけど、Logicだとある程度は視覚的にそのバランスをチェックすることが出来る。

"Producer Kits"を選んで、表示をマルチ・トラックにして、バーチャル・ドラマーに叩いてもらえば、各キットのバランスが一目瞭然。キックはイン/アウト、スネアはオモテ/ウラの2本録り。

「ルーム・リーク」の鳴りをミュートすれば、視覚聴覚両面で各キットのチェックが出来る。

この動画ではライド・シンバルも使ったフレーズもあるので、「オーバーヘッド」は残してある。

「オーバーヘッド」というのはドラム・セットを上から狙ったマイクで、シンバルの音を録るのがメインだけど、けっこう他の音も拾う。それがドラム全体の音をファットにしてる。

オーバーヘッドもミュートするとイマイチな音だったりするけど、それはコレが拾ってる他のキットの音がかなり重要なポイントになっているってこと。初心者の人が打ち込みで「キック、スネア、ハイハット。。。」って感じで基本のビートを作っても音的に「んー?!」ってのは、こういう重要な要素が抜けてるからとも言える。

iPhoneのGarageBandでもイイ音がするのは、こういう要素も取り込まれているから。

GarageBand / Logicのバーチャル・ドラマーってデフォルトではタムがデカいなあって感じてたけど、これみるとかなりアオってる!?ってフェーダーのレベルだった。

MacのGarageBand / Logicには"Smart Control"ってツマミがあって、通常バランスを調整する時はフェーダーをイジらずにコレを使ってる。

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各フェーダーのキットをBUSトラックに送ってるようなイメージで、こっちの方がフェーダーそのままで手軽にバランス調整が出来る。

ただし、これはあくまでもドラム・オンリーのバランスなわけで、他の音が入ってくることによってバランスも変わってくる。とはいえ、出発点となる一つの解答例があることで大海を彷徨ってる状態から島に上陸した。。ぐらいの違いはあるかと。。。


参考のためにサンセット・スタジオのオーバーヘッドを含む各マイク・セッティング等の動画を貼っておきます。

もう一つ。ヴァン・ヘイレンのファースト・アルバムのレコーディングについての話をしている。24分40秒あたりからがドラムのマイクの説明。

サンセット・スタジオはハリウッドにあるスタジオで、最初は『101匹わんちゃん』など、初期ディズニー作品のオーディオのレコーディングに使用されていたけど、後にはレッド・ツェッペリン、ローリング・ストーンズ、ザ・ビーチ・ボーイズ、ドアーズ、ヴァン・ヘイレン等がレコーディングした超メジャーなスタジオ。


iK Multimediaからこのスタジオのリバーブがプラグインとして出ている。



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