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【私の仕事】優秀な人材を確保したい…大学部活と企業のマッチング【採用の仕事】


「大学の部活」と「部活のスポンサーとなる企業」を結び付けるサービスが注目されている。


というニュースを読みました。


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現在の日本では労働市場の人手不足が深刻ですが、スポーツ経験のある優秀な学生と企業をマッチングさせるサービスが人気となっているそうです。

大学の体育会系部活の多くは、


競技のための備品・大会などの遠征費・会場料 
などにかかる料金のため、慢性的な資金不足


なチームが多いです。

ですのでそこに目をつけ、

会社側はスポンサー料として年間数十万円を支払う、
という金銭的負担

を負いますが、

部員に対して、自社のPRなどを行い知名度をアップさせる、
というメリットがある

というサービスのようです。


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基本的には、部活&部員側も会社側もどちら側にもメリットがあるサービスといえます。

大学生の部活は、本格的に活動すればするほど上記のためのお金がかかります。

ですから、言葉は悪いですが「本人の競技レベル高低よりも、高いレベルで競技を続けることが出来るお金があるかどうか」が、大学生での部活生活の充実度に繋がってしまうということです。

上記のことがありますから、大学生たちが思い通りに活動するために、企業側がそのための資金提供するということですから、大変良いサービスといえます。

サービスの立ち上げから1年半しか経過していないのに、全国の100大学以上の200を超える部活動が登録している、という現状も分かります。


しかし、このサービスは、私の本業目線で(人事労務的に)考えると、少し問題点を含んでいると思ってしまいます。

それは、


「学生の青田買い」や
「学生の就職活動の見えない縛り」
につながるかもしれない。


ということです。

細かい規約は分かりませんが、恐らくこのサービスの基本として、

「スポンサー側は、資金援助以上のことは学生に求めてはいけない」
「学生側は、スポンサーに過剰な恩義を感じてはいけない」

ということを誓約していると思うのですが、

会社側が上記のことを無視してしまう
学生側が空気を過剰に読んでしまう

ということになってしまうのではないかと思ってしまいます。

そうすると、上記のように学生の青田買いにつながるということです。

「大学生の就活スケジュール」がきちんと守られているとは言えない現状、このサービスを悪用しようとする方がいらっしゃるかもしれない、という危険性は常に頭に入れなくてはいけません。


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ですが、上記したように、このサービスは上手く運用出来れば「企業側も学生側もWin-Winになる」可能性が高いです。

まだ立ち上げ一年半ということなので、成り行きを見守りたいと思うサービスです。



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今回の画像は【七田苗子】さんからお借りしました。ありがとうございます。


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P206 - 人財教育/人事労務コンサルタント -
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