思いのほか葉だいこんはやわらかくほかの青菜類に匹敵するほど栄養素が豊富でコスパがいい
はじめに
このところだいこん葉をよく買う。ひとふくろで100~120円前後。道の駅など農家の販売者の品々としてならぶ。ちょうどこの時期はだいこんの生産がさかん。文字どおり葉を食べる目的の品種として「葉だいこん」が生産され出荷される。見ため以上にやわらかさと味のよさで選抜されただけある。シャキシャキおいしい。
きょうはそんな話。
葉だいこんで
だいこんの生産の最盛期。これから根部がふくれていく。そうなりにくい品種がある。もっぱらやわらかい葉の部分をたべるための専用のだいこん品種がある。つまりは青菜のかわりになる。
ちょうどほうれんそうなどをおぎなう時期にたくさんできる。農業をやっていたころはおいしいのでこれをよくつくっていた。なぜかわたしのつくる畑は小松菜ができない。かわりに葉だいこんやこれからがシーズンのしゅんぎくをよくつくった。
これらはいずれもよくできる。種子をまきさえすればあとは基本的にほうっておく。葉だいこんはこのはたけと相性がよく、あまりによくできるうえでに間引きがめんどうなので、最初から株間をあけてまいた。それでも収穫期になるとびっしりにそだつ。
栄養は
見ためはそうは見えにくいかもしれないが、じつはこの葉だいこん、かるく火をとおすとシャキシャキ感がのこる。かつおぶしとだし酢をかけただけで食べられる。ほぼ小松菜などと同様の料理につかえる。しかも栄養素は青菜類のなかではトップレベル。
青物のなかで葉だいこんよりも栄養価がすぐれているものは数えるほどしかない。一度にたくさん食べることはないパセリ、しそ、ヨモギなど。モロヘイヤは暑い一時期のみの野菜。
ほうれんそうとくらべてビタミンCやカルシウムは5倍以上、鉄は1.5倍。ビタミンAやKなども摂れる。わたしは腎臓に結石しやすくシュウ酸の多いほうれんそうの代わりとなる。
なによりシャキシャキ感
かるく火を通すとやわらかい。一見するとかたそうに見えるがそうでもない。私見に過ぎないがむしろこのくらいのほうがやさいを食べているなと感じられてむしろ満足感が得られやすいと感じる。
そしてなにより収穫時期だからこそあじわえる秋の味覚のひとつ。だいこんはこれからは葉より地面の下でみるみる育つ根部のほうを食すほうへうつる。長ねぎやはくさいなどともに冬野菜が主役となっていく。
価格も
葉だいこんは一時期のやさいだが、ヨモギやモロヘイヤなど栄養価にすぐれる青物とかわりなく使えるうえに、うれしいのは手頃な価格でたくさん手にはいること。これはなにより。青物としての栄養や量を摂れ、コスパのよいやさいのひとつ。一度買うとひとふくろにこれでもかというほど入って降り、惜しみなくふんだんに使える。
クッキングシートやキッチンタオルなどにまいてビニール袋や保存袋にいれて冷蔵庫のやさい室に立てていれるともちがいい。
おわりに
このように葉だいこんは低価格で栄養価も高く、たくさん食べられるまれな青やさい。この時季ならではの旬のやさいのひとつ。もちろんはたけで育つ間引き菜としての本来は根を食べる大根葉も小さいうちならば食べられる。こちらは品種がことなるので大きく育った葉はかたくなってしまう。
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