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2018年、じゃぶとんの書いた48の文章

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2018年12月の記事一覧

何もいらない(つれづれなるままに Part9)

もう今年も残り数日となり、すこし振り返ってみたりしたくなるような気分もあり、ふと思い返すとこうして特に意味もない文章をさらし続けているのは一体何をしているのだろうかと、感慨深いような気がしてきます。その時ごとの気持ちをまあ書ける範囲で形にして、誰かに読んでもらえてるのかもしれないみたいな感覚で続けてこれたのは、ありがたいことです。

悩みというのは尽きませんが今日もこうして何とかポチポチと言葉を並

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たまには夜(つれづれなるままに Part8)

断片が多すぎて書ききれないので久しぶりにつれづれと言葉をめぐらせよう。
たくさんの人とさまざまなことを話して少なくともこの心には何かが残り外側の世界にも何らかの影響を与えたと信じている。しかしそれが起こる過程にはもっとたくさんの奇跡的な断片が落とされ私はそれを全然満足なレベルで記述できない。だからそのような記述はあきらめて今思うことをつれづれと綴ることにする。語りきれない要素で時間は満たされており

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ここ一週間くらいの断片

本を読んでいると情報が錯綜して吐き出したいほどだった

用意した原稿をおとなしく話すと自分も含め誰の興味も引いていないのではないかと思って別に不快ではない

新幹線で泣いている子どもと目を合わせたらその子は笑った。お母さんが子どもの視線を追いぼくの方を見そうだから目をそらす

布団の中からまた会おうと振ってくれている手

オレンジジュースを飲み残した

ドラッグストアの店員のおじさんは爪切りの場所

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きのうの断片

河原を歩いていたら、枯れ枝にお守りがぶら下がっていた

バス停でバスを待っていたら、知らないおばあちゃんにペットボトルのフタを開けてと頼まれた

空は雲が分厚いところと鮮やかな青とに別れていた

個人的来歴を話せるような集まりは外部から見ると気持ちが悪くても絶対に必要だし存在してしまうから大切にしようと思った

居酒屋で飲んでいたら、枝豆が飛んだ

何も問題はないから、本気で目の前にある物事で遊ん

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朝5 (聴覚)

視覚と触覚の区切りがあって、意味の区切りがあって、いろいろ知りながら動いていく。
赤い丸という色、触れそう。食べたらおいしい。手を伸ばす。かじる。
(これでは丸かじりだ笑)
こうして味覚が登場するけど、そのまえに聴覚だ。

りんご。一円玉。わたしたちは呼んでいる。
名前をつける、あるいはついている名前を教えてもらう。
言葉ってなんだ。聴覚で感じる音だ。視覚で感じる文字だ。
点字だと触れる。手話も見

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朝4(意味)

視覚と触覚との関係はわりと強いという話だった。
つまり色の区切りと触り心地の区切りとが一致したときにモノだと分かりやすいという話だ。その区切りに名前をつけることができる。この赤い丸の区切りがリンゴ。この銀色の円盤の区切りが一円玉。つまり言葉と区切りが対応させられる。させることができる。逆にいうと対応をやめさせることもできる。

言葉を出すと聴覚が登場してしまう。すこし増えてしまった。ちょっと待とう

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何かがある

今日も何かがあった。それは特に大したことでもないように思えたが、そんなことはない、みんなのおかげでもあるし、みんなにとっては大した日だったのだ。たまたまぼくにとって穏やかな1日だっただけだから、感謝しよう。何かしらのことが起こるとき、そこに何かしらの原因があると考える人が多いし、多かった。どうしてもそう思えるのだろう。ぼくたちの意識にとって連続性が感じられるから、それはどうしてかは分からないけれど

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朝からもう一度始める

目が覚めると、いつもの朝だった。
やっぱり今日も何も分からないなあ、とおもう。
昨日から少し積み重なったものは覚えていて、何かが増えたような気もするけど、
分からないという気持ちは変わらない。
経験は量的には増えている、とそう見なされるんだろうけど、
経験に対する解釈の仕方とか、気持ちのありようとかは変わったところもある。
つまり質的に変化していくから、全体としてはやっぱり解釈し切れないという気で

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朝3(視覚と触覚)

今日は五感について考えてみよう。

視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚。それぞれを説明せよと言われるとすでにむずかしいが、簡単なところから始めるしかない。ぼくはこれらを失うような障害を持ってはいないが、なにか優れたものをもっているわけでもない。視覚に関して言えば近視だし、ほかの感覚も自分では特に人と顕著に違うとは思っていない。

視覚はまぶたを閉じるとなくなるものだ。いや、黒の中に赤や黄色の模様が見える

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朝(2)

最初からゆっくりと始めよう。
わたしたちの生活を考えるために、わたしたちの見方を捉える必要がある。
生きていくためにはいろんな手続きがあって、それをわたしたちはどうにかこうにかクリアしている。
少し見直してみれば、そこにはたくさんのことが起きているのに、わたしたちは当たり前に行っている。
ゆっくりとひとつひとつ追っていきたい。

ふつう、五感と言われるような感覚で、わたしたちは世界を感じる。
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