朝(2)

最初からゆっくりと始めよう。
わたしたちの生活を考えるために、わたしたちの見方を捉える必要がある。
生きていくためにはいろんな手続きがあって、それをわたしたちはどうにかこうにかクリアしている。
少し見直してみれば、そこにはたくさんのことが起きているのに、わたしたちは当たり前に行っている。
ゆっくりとひとつひとつ追っていきたい。

ふつう、五感と言われるような感覚で、わたしたちは世界を感じる。
見ること、聴くこと、嗅ぐこと、味わうこと、触ること。

これらがつねに溢れ、相互に関わり合っているから、言葉で説明するのに手間取るのだ。
世界を見て、聴いて、嗅いで、味わって、触って。
ほかにわたしたちは何をしているか。

動くこと。
わたしたちは勝手に動いたり、
力を入れて動いたりする。

心臓が動き、他の内臓が勝手に動き、呼吸をし、まばたきをし、手足が動く。
たぶん呼吸からあとは力を入れて動かせるというのが普通の考え方だけど、すべてについて、よく観察する必要がある。
勝手に動くのと力を入れて動くのとのせめぎ合いみたいなことがある。
ほかには?

考えること。
思うこと。
覚えること。

ちょっとやっかいだけど、とりあえず言うしかない。
これはなんだとか、何をしようかとか、これはあれだとか、こうしたらこうなるとか。
考えたり思ったり覚えたりする。
たぶんわたしたちにはこの部分もある。

そんなにむずかしくないことをきちんと考えると長くなる。
でも着実に進んでいく。
今日はここで時間切れです。

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