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コード記号の読み方と進行のルール

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レッスンの補助資料としてコード記号の読み方について、なるべく基礎から自分なりに説明しています。レッスン希望の方は要メッセージ。
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2020年6月の記事一覧

コード譜面の読み方11

前回はドレミファソラシの7番目の7thの音を足した4和音を記事にしました。もう一度確認しておくと、

・ナチュラルの7th を足す時は、Maj7 をつける
・フラットの7thを足す時は、7 をつける

でしたね。

今回は7th ではない音を足す4和音について見ていきます。
ただし、基本は今までと同じ3和音に音を足す作業です。
今回はドレミファソラシの中でまだ使われていない6番目の音であるラを足し

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コード譜面の読み方12

前回までに3和音に4つ目の音を足す作業を記事にしてきました。
ドレミファソラシの6th のラと7th のシを足しました。

ここまでなるべく避けてきたのですが、
ドレミファソラシをCDEFGABと呼ぶのに加えて、
ドレミファソラシを番号で
1st (またはRoot), 2nd , 3rd, 4th, 5th, 6th, 7th とも呼びます。
この辺りから徐々に慣れていただきます。

今回は番外編

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コード譜面の読み方13

ここまで3和音に4つめの音を足してきました。
そろそろ大詰めなのですが、ここまで来ると何となく命名則に規則性が見えてくるのではないでしょうか。

今回は、いままで出てきたものを一覧で見てみようと思います。

はじめの1小節は基準となるCの4和音にフラット(♭)が増えていくように並べてみました。
2小節目はCaug とCdim に番外編のCsus を加えています。
3小節目は6th を加えたものです

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コード譜面の読み方14

前回までに4和音のコードの読み方と構成音について記事にしてきました。
ここからは、4和音の上に5つ目の音を載せることになります。

早速始めたいところなのですが、5つ目以上の音は少し今までとは事情が異なりますので、少々脱線します。

今までの4和音は全てドミソシ(ラ)と一つおきになっていることに気づくと思います。このまま上に一つおきに音を積んでいくと5つ目からは、1オクターブ(12個の音の塊)を超

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コード譜面の読み方15

今回からは4和音に5つ目の音を載せたものを見ていきます。

前回の記事でテンションがオクターブ以上の音であり、それはレ、ファ、ラであることを書きました。(9th, 11th, 13th)
※ 7th をテンション扱いする人もいるようですが、ここでは1オクターブ以上に限定したいと思います。

これらの音を乗せた場合のコードの構成音とコード記号は以下の様になります。早速見ていきましょう。

4和音のC

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コード譜面の読み方16

これまでで、ドレミファソラシの全ての音を鳴らした場合のコード記号の命名、読み方を記事にしてきました。

今回は前回のテンションが「もし半音ズレたら」の表記について見ていきます。

①フラット(♭)された場合
テンションである9th, 11th, 13th がフラットされた場合は下記のようになります。

カッコの中の数字にフラット(♭)の添字がつきます。
11thは?と思うかもしれませんが11th 

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コード譜面の読み方17

前回まででテンションの変化まで含まれた12音すべてを使ったコード記号にも対応できることになりました。

今回は演習としていくつかランダムに音やコードを書きましたのでみてみましょう。また、その際の注意点も書きます。

①音符→コード記号の場合
適当に音符を書いてみました。
このコードは書くとすると何でしょう。

まず一番下の音がCなので大文字はCですね。
その後は3和音から調べていきます。

3rd

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コード譜面の読み方18

前回は少し難しい演習をしました。
ここまでくると何でもできると思います。

今回はお遊びの範疇ですが、究極まで音を弾いて
「12音、全部のせ!」やってみましょう。
人間の指は両手で10本なので無理めですが。。

※ 青い音は全部押していることを表します。

五線譜に書けば以下のような感じです。。(やばい)

もはや何だか分からないですね。。
書き方も幾つもにあると思いますが、自分なりに書いてみます

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コード譜面の読み方19

前回までで、どんなコード記号がきても、とりあえず音符が書け、
音符の塊がきても、とりあえず何か記号で表すことができる
と言うことが分かったかと思います。(分からない)

今回からは、イレギュラーなコード記号たちについてみていこうと思います。今回は「分数になったコード」を取りあげます。

● 分数になったコード
分数になったコードは下記のようなものなのです。

分数と言うだけあって、分母と分子があり

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コード譜面の読み方20

前回は分数になったコードの読み方と書き方でした。
今回はそれの補足的な内容になります。

「On コード」です。
On コードは次のようなものです。

左はいつものCMaj7 ですが、右がOnコードです。
「同じ音?」って思うと思いますが同じ音です。

このEm on C は
「C(単音) の上にEm(和音) が乗っかってるよ」
って読みます。
これも別に意味はなく、こう書かなければならない訳でも

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コード譜面の読み方21

前回は分数コード、オンコードについてでした。
ここまでくると重箱の隅的な内容になってしまいますが、まだあるのでやっていきましょう。

今回はジャズピアノでよく使われているテンションをカッコ内に書かないコードについてです。次のようなものです。

このようにテンションが添字になることがあります。
C69なんかは初めてみる書き方だと思うので面食らうかもしれませんが、音をみると何てことないですね。C6に9

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コード譜面の読み方22

読み方シリーズとしては最終回に近いです。

今回は「add●」です。早速みてみましょう。。

これは他の音をadd (足す)する時に使われる書き方です。

左側のコードはCに9th を足して(add)います。
右側のコードはCMaj7に9th を足して(add)います。

もちろん他の音を足す場合でも、「add●」の●に入れれば同じように書けると思います。実用上は9thくらいしか出会さないですけど

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コード譜面の読み方23(終)

これで読み方シリーズとしてはラストになると思います。(たぶん)

ここまでコード譜面の読み方を記事にしてきました。おそらく見る人がみたら、間違っていたりすると思います。
しかし、レッスンをしている生徒さんの多くが
「コードの記号が読めない、読んだことがない、やったけど挫折した」
と言う人がとても多いので、ここでは音楽的な内容はすっ飛ばして、なるべく規則的に有機化学の命名則のように
「とにかく読める

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コード進行の基本的なルール1

今回から新シリーズとしてコード進行のルールをみていきます。

ここでも簡単にするために3和音からスタートしたいと思います。
まずは、コードの読み方は分かっているものとしてスタートします。

ドレミファソラシドの上に音を一つ飛ばしで積んでいくと下記のようになると思います。

これから、この3和音たちに名前を付けていきます。
ドレミファソラシドは半音と全音が含まれていますので、全てが同じコードにはなり

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