コード譜面の読み方17
前回まででテンションの変化まで含まれた12音すべてを使ったコード記号にも対応できることになりました。
今回は演習としていくつかランダムに音やコードを書きましたのでみてみましょう。また、その際の注意点も書きます。
①音符→コード記号の場合
適当に音符を書いてみました。
このコードは書くとすると何でしょう。
まず一番下の音がCなので大文字はCですね。
その後は3和音から調べていきます。
3rd, 5th はどうなっているでしょうか?ありますか?
(音が欠落して書かれる場合もありますのでチェック)
ミ、ソ、ですね。
なので3和音の記号はCになります。
次は4和音目をみていきます。7th, 6h はありますか?
シ(7th)、ラ(6th)、共にあります。
この場合はどうしたらいいでしょうか?
このようにどちらも含まれている場合、優先されるべきは「7th」です。
なぜなら、6th は13th とも書けるのですが、7th は書き方が一つしかないからです。(厳密には間違っていますがここでは簡略化していますし、実用上は支障がないと思います。)
ですので4和音でかけば CMaj7 と言うことになります。
次は5音目以上の音をみていきましょう。
9th, 11th, 13th はありますか?半音ずれはありますか?
レ(9th)、ファ(11th)、ラ(13th)、全てありますし、
ファはシャープ(♯11th)されています。
以上のことから、今回のコードは次のように書けます。
※ これは命名の一例であって実際は色々な書き方があります。いくつかあるコード記号の候補から最適な名前を探ることが今後の重要な問題となります。
②コード記号→音符の場合
次にコードを適当に書いた場合について構成音を探ってみます。
これも思いつきで適当に書きました。
※ 実際には使わない気がしますが、演習としてロジカルに書いています。
まず、大文字は何でしょうか?
E♭ ですね。三和音はどうなっていますか?
Augument ですね。
なので、まず次のように書きます。
(左に調号がついているので注意してください。調号が分からない人は飛ばしてください。)
次は4和音目を見ていきます。
Maj7 ですね。なので次のようになります。
あとは5音目以上の9th, 11th, 13th を配置していきます。
全部入っていますので、それらを配置していきます。(半音に注意)
注意すべき点はこれらは全てコード記号に書かれた構成音であって配置される順番は問わないと言うことです。なのでテンションを1オクターブ下げても名称は変わりません。