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「哲学」を語りたい私はカールヤスパースファンです。

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私なりに哲学したいと思います。カールヤスパースのファンですが哲学を身近に感じていただこうとシリーズ化しています。
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記事一覧

哲学 ヤスパース同好会1

一ヤスパースファンとしての哲学考
記: 伊東弘

私は日常の出来事や社会情勢などを「自分自身で考える」ことが最も大切だと思っています。哲学とは「真理の追究」ではないかと考えます。哲学者を学ぶ際、この「真理の追究」という出発点が最も重要になるのではないでしょうか。教壇哲学ではこの原点とは違う方向へ行っていることも多いのではと思います。哲学は専門家がどう評価しているかを学ぶことが大切ではなく、自分の中

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ヤスパース哲学の同好会の呼びかけ

ヤスパース同好会を作りたい

「哲学」とは真理をもとめることだと思います。哲学の専門家とは教壇で教えている人々のことを言うのでしょう。この人々が真に哲学の歴史を理解した人々なのかは私は大変疑問に思っています。なぜなら、ヤスパース哲学が正当に評価されているとは思えないからです。私は不当に社会的な評価が小さいと考えています。なぜかと考えると大学教授になる人々は論文を書くわけですがヤスパースについてはヤ

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いとバイ通信 2-18

いとバイ通信 2-18

ヤスパース精神病理学から心理学へ

まずこれから書く内容の前提を書いてみます。私は哲学を学問として学んだことはなくヤスパースファンの「おたく」的存在です。だから学問的大きな裏付けはないが私自身が自分の中で解釈したものをそのまま書く方がいいのかなと信じて以下書くことにします。

精神病理学者となったヤスパースは次に心理学に進んでいきました。精神病理学が精神の病理を研究するの

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いとバイ通信 2-16

いとバイ通信 2-16

ヤスパースの精神病理学

ヤスパースの学問は精神病理学を研究することから始まりました。その集大成が精神病理学総論でした。私は医学については商業高校卒ですから専門知識はありません。私が読んだのはヤスパースの精神病理学原論でした。

読んだ感想は病気には身体的なものと精神的なものがあるということが分かったような気がしました。身体的な病気で例えば「胃潰瘍」だと自分が健康であって

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いとバイ通信 2-15

いとバイ通信 2-15

ヤスパース哲学との出会い

「歴史の起源と目標」理想社との出会い

私は商業高校を出て薬品会社の営業マンをしていました。ある時会社の研修会の時薬問屋の社長の話がありました。その社長は東大の哲学科を卒業しており医者の中に東大の哲学科卒がいることを話されました。その医者はまさにその時私が胃潰瘍で通院していた開業医の先生だったのです。

その重田医師は哲学者カールヤスパースの翻

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いとバイ通信2-14

いとバイ通信2-14
シュワルツェネッガーさんのメッセージ

「すべては嘘から始まった。」

1/12(火)の朝Y!ニュースにシュワルツェネッガーさんのトランプ大統領に関してのメッセージが掲載されていました。このメッセージは私がこれまで感じていたトランプ大統領と共和党に対する問題意識をほぼ言い表してくれたメッセージでありました。皆さんもぜひ読んでいただきたいと思います。

私は哲学者カールヤスパー

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いとバイ通信35 哲学者ヤスパース5

いとバイ通信35 哲学者ヤスパース  5

2020.7.10(金)

世界哲学を目指して

ヤスパースの晩年、未完の構想があります。世界の大哲学者についてヤスパースが執筆する本をシリーズ化することでした。実際に日本語訳ででているのが理想社のヤスパース選集の中にあります。5佛陀と龍樹、8カント、12イエスとアウグスチヌス、17ソクラテスとプラトン、22孔子と老子です。

このシリーズでは私のような

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いとバイ通信34  哲学者ヤスパース4

いとバイ通信35  哲学者ヤスパース4

2020.7.8(水)

ハイデルベルクに行きました

ドイツのハイデルベルクはヤスパースが長年大学教授を務めた地でもありマックスウェーバーとの交わりの地でもありました。そんなハイデルベルクに行きました。

ヤスパースに関する本を読んでいるといつもハイデルベルクが出てきます。私のように彼のファンはどんなところか自分の目で確かめたいと思うようになるようで行っ

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いとバイ通信33 哲学者ヤスパース3

いとバイ通信33  哲学者ヤスパース  3

精神病理学者から哲学者へ

2020.6.30(火)

ヤスパースは精神病理学総論を出しました。これは今でも読まれている名著です。この次の大著が「世界観の心理学」でした。ヤスパース研究者の重田英世先生によればこの「世界観の心理学」こそ世界の実存哲学の最初の著書であると言われます。他の学者はハイデッガーの「存在と時間」をあげる学者が多いのです。世界観の心

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いとバイ通信7  哲学 実存について

いとバイ通信7  哲学  実存

2020.5.2(土)

自分の実存を考えてみる

私のブログにスキを下さった方のブログを覗いてみました。その内容を考えているとこの哲学の「実存」のことを書きたくなりました。少し前に哲学者カールヤスパースの研究者重田英世先生の話を書きました。哲学好きの私は重田先生はヤスパースの弟子のような気持ちをお持ちでした。それで弟子と認めておられませんが私自身は勝手にヤスパー

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いとバイ通信28  哲学との出会い

いとバイ通信28  哲学者との出会い

2020.6.14(日)

哲学との出会い

中学の頃は哲学については何も知りませんでしたし勉強もしませんでしたが唯々哲学が自分の人生の中で最も興味を持つものとなるだろうとの明確な予感だけはありました。高校の時プラトンが書いたソクラテスに関する本を読んでおおいに惹かれました。

30代の時ギリシャのアテネに短期間滞在したのですがパルテノン宮殿跡の近くにある古

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いとバイ通信29 ヤスパース哲学

いとバイ通信29 ヤスパース哲学

2020.6.16(火)

書店にあまり置いてない(悲しい)

私はヤスパース(ドイツ)を最も偉大な哲学者として尊敬していますがヤスパースの本をたくさん置いている書店はあまりないのが不思議なのです。最近ではハンナアーレントの本はたくさん置かれているのにです。なぜでしょう。

ヤスパースは3大実存哲学者の一人として分類されたりもします。あとの二人はハイデッガーとサ

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いとバイ通信32  哲学者ヤスパース2

いとバイ通信32  哲学ヤスパース2

2020.6.27(土)

哲学者ヤスパース

ヤスパースはドイツの北西部の町で生まれ育ちました。裕福な家庭で育ちましたが学生の時家族の身分で生徒会の活動が区別されていることに異議を唱え続けました。大学はまず法学部に進みましたが医学部に変わりました。医学部では臨床も行いながら精神病理学総論を書きました。

彼は気管支拡張症という大きな病気を抱えていました。そ

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