新潟イタリア軒で感じた、故郷イタリアの香り
皆さん、こんにちは。
フラビオです。
今日はイタリア軒のことをもう少しお話したいと思います。
まずは、どうやって僕がイタリア軒に出会ったのか、そしてどんな印象を持ったのかをお伝えします。
ちなみに、イタリア軒は新潟の皆さんにとってはよく知られた場所ですが、6ヶ月弱新潟に住んでいた僕は、あまり知りませんでした。
新潟ってすごい!
僕の大学で開催された【新潟の食の魅力アンバサダーコンテスト】に参加するため、新潟県産の食品について色々情報を探していました。新潟県の料理は本当に美味しいので、多くの人にもっと新潟の魅力を知ってもらいたいと思いました。
日本人の皆さんはもうご存知かと思いますが、新潟は酒造数日本一で、60種類以上の日本酒の生産を誇りますが、それに値するほどの名声を享受していない気がします。新潟の日本酒のすばらしさの理由のひとつは、米の良さにある。新潟米の味は他と比べて濃厚だと言われていますが、実際にその通りです。新潟県の伝統的な料理や特産品のほとんどはお米をベースにしているのもそのためです。また、新潟市は海に近い為、一年中新鮮な魚介類が盛んにとれます!それゆえ、お寿司や海鮮丼という海鮮料理がとても発達しています。ぜひ、食べに来ていただければなと思います!
でも、新潟の伝統的な料理と言えば、実は和食だけじゃないですよ!
故郷イタリアを思い出す
新潟の最も美味しく、最も伝統的な料理を探していた僕は、イタリアと関係している歴史の長いところもあると聞き、調べてみました。検索をしたら、ホテル「イタリア軒」というところを見つけて、訪れてみました。ホテルに入ると、エレガントな内装やステンドグラスが醸し出すイタリアの雰囲気、そしてホテルの中の多くの歴史的な写真や調度品に目を奪われました。
新潟に住んでいるイタリア人として、イタリア軒のホテルやレストランの成り立ちが気になり、スタッフに尋ねると、快く対応していただきました。この出会いが、僕とイタリア軒との始まりでした。(創業者ミオラ氏にとっても、新潟の人々とのご縁が大きいものだったのでしょうね)。
スタッフに温かく迎えられた後、レストラン「マルコ・ポーロ」で看板メニューのボローニャ風ミートソーススパゲッティーを食べました。
日本で何度もイタリア料理を食べてみましたが、それらは日本人の口に合うようにアレンジされていることが多いかと思います。それゆえ、イタリア料理と言っても、イタリア人からすると、何か違います。日本人の皆さんも、海外で提供されているお寿司を食べてみれば、共感できると思います(笑)。しかし今回、そのパスタの匂いを嗅いだ瞬間、本物のイタリア料理が食べられるとすぐ気づきました。
最初のひと口で、故郷イタリアに戻ったような感動を覚えました。一口食べただけで、たくさんの思い出が浮かんできました。例えば、イタリアの日曜日の朝のこと(朝起きて、母が朝早くから用意していたトマトソースの香りに包まれて、昼ごはんの時間になったらトマトソースパスタを家族のみんなと一緒に食べていました)。また、従姉妹とボローニャに初めて行った時のこと(あそこで本場のボローニャ風ミートソースパスタを味わうことができました)。他には、大学で日本語を勉強し、忙しい一日が終わった後の友人の家での晩御飯のこと。
レシピの本格性に大変驚き、もし私が目隠しをされて、イタリアで作られたパスタとイタリア軒で作られたパスタの2皿を食べわける様に言われても、おそらく違いを見分けることはできなかっただろうと今でも思います。
シェフの池田さん
ミートソーススパゲッティーのレシピは古くから口伝えで受け継がれ、現代もレストランのシェフたちによって守られているそうです。このパスタの素晴らしさは、新潟の食材の新鮮さと美味しさもあれば、マルコポーロの池田シェフの腕前にもあると間違いなく言えると思います。
この料理に対する驚きから、池田シェフに話ができないかをスタッフの人に尋ねたら、池田シェフが話をしに来てくださいました。その時に、美味しいパスタを食べさせていただいた感謝の気持ちを伝え、池田シェフの腕前を心から称賛しました。
次回はイタリア軒の創業者、ぼくと同じイタリア人のミオラ氏についてお話しします。彼と私の共通点や、この地での彼の足跡についてご紹介したいと思います。
ではでは。 Ci sentiamo!