「歌われなかった海賊へ」を読んで|ナチスドイツの圧政に気づき反旗を翻した若者たちの物語
1冊おもしろそうな本が紹介されてましたので、読んでみました。タイトルは「歌われなかった海賊へ」です。
作者は逢坂冬馬さんです。本書を読もうとしたきっかけは、前作の「同志少女を敵を撃て」という作品が臨場感があっておもしろかったので是非とも読んでみようと思ったからでした。
「同志少女よ敵を撃て」の振り返り
「同志少女を敵を撃て」は第二次大戦の頃のロシアスナイパーの物語だったと思います。個人的な考えとしては、スナイパーは、自らは安全な場所にいながら、敵を遠くから狙撃するとずるいポジションにいるなと思ってました。
しかし、本書を読むと考えが改まりました。確かに通常の敵なら圧倒的有利だけど、敵にもスナイパーもいるわけで、その人たちが相手となると五分五分の戦いになることを学びました。敵を倒すほどやばい状況になったりと、スナイパーの悩みや戦い方など学ぶことが多かった作品でした。
「歌われなかった海賊へ」の舞台は第二次世界大戦中のナチスドイツ
部隊は終戦間近のドイツです。当時のドイツ国民は、ナチスは正しいことをしていると信じていいました。外から見ると独裁政治でかなり非道なことを行っているにもかかわらずにもです。
たぶん、独裁政治国家はそんなものだと思います。外からは明らかに変な国なのに中の人は情報統制の結果、今見えている世界こそがすべてになるんだなと思いました。
日本の隣の北の国も同じ状況なんだろうなと思いました。今は情報統制が効きにくい時代なのに、現地ではよく維持できているなと逆に関心もしたりします。
主人公はエーデルヴァイス海賊団を名乗る4人の若者たち
主人公は男3人女1人の若者たちである。ナチスドイツに対してはレジスタンスとなるエーデルヴァイス海賊団に所属している。他にもメンバーはいるけど、徒党を組んでいるわけではなく、ドイツ各地にそれぞれレジスタンスがいて、同じ志を持つ者たちがコミュニティをつくり、エーデルヴァイス海賊団を名乗っているようだった。
地域にはいろいろなエーデルヴァイス海賊団がいて、志は同じ、そんな集団のようです。
もともと、主人公たちはドイツ国民として誇りがありました。ナチスドイツも人道的に正しい行いをしていて国民や世界を正しい方向に導くと思っていました。
しかし、現実は違いました。自分たちは間違っている。そのことに気づきエーデルヴァイス海賊団の一員になったのでした。
その間違っていると気づいたのは捕虜の扱いでした。
捕虜を人とは思われない扱いをしていることを知った彼・彼女ら4人。人道的に間違っているということから、ナチスドイツに反旗を翻します。はたして彼らはどうなるのかハラハラします。
よく考えられた爆弾たち
本編では爆弾のことが良く出てきます。爆弾ひとつにも、意思があることが印象的でした。
対人地雷はわざと効力を弱めている
地雷の目的は人を殺すのではなくて、人に大けがをさえるためというのは初めて知りました。
相手をころしてしまうよりも、ケガをさせる方が戦力を削ぐのに効果的という考え方からです。
地雷によって見方が大けがをすると、そのまま放置はできません。その負傷兵を手当てをしたり、戦地から撤退させたりする必要があります。それは相手を消耗させたり、助けている兵士にダメージも与えやすくしたりと、とにかく相手を消耗させることに役立つのです。
なるほどなと思うのと同時に、残酷だなと思った。
超延期爆弾は怖い
物語には、超延期爆弾というのがでてきます。いつ爆発するかわからない爆弾です。そのタイムラグが1時間~2週間という幅の広さが恐ろしいと思いました。見た目は不発弾にしか見えません。10日も何事も起こらなければ、もはや爆発するとは思わないでしょう。
いつ爆発が起きるとわからないから、戦闘が終わってその処理に戻ってくる人たちを狙う爆弾らしいのです。
いつ爆発するかわからないのは怖い爆弾だと思いました。
#3行日記 |昨日はずっとnote
昨日はほぼnoteばかり書いていました。下書きがどうにも気になったので、完成下書きに1本でも多くしました。何やってるのかなぁと思う自分。
でも、書いている間は楽しいで良しとします。
#1年前 :年代別の自分人生の振り返りをしていたようだ
年代別にみた、自分の考え方を書いてみたようだ。そんなに長い記事ではないのだけれど、書くのに結構時間がかかったような記憶がある。さて40代、50代。どんな年代になるのかな。
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