京都祇園の漢字ミュージアム 親子で遊びながら学ぶ
【約1,200字、写真15枚】
漢字ミュージアムというのは読んで字の如く、漢字の博物館である。
「漢字なんて、テキトーにスマホいじったら出てくるやん」
というご意見もあろうが、ちょっと待ってもらいたい。漢字ミュージアムを甘く見てもらっては困る。料金の話で恐縮だが、大人の入場料が800円もするのだ。チラシのキャッチコピーにはこうある「まるで漢字のテーマパーク!」「親子で夢中になれる!」注目してもらいたいのは次だ、
「意外と楽しいミュージアム」¹
楽しいミュージアムではない。意外と楽しいミュージアムだ。この記事は、春休み、暇をもてあます小5の娘を連れて行ったレポートである。最後まで読んでいただければ意外に楽しいと、私は思う。
占ってしんぜよう
漢字って、そもそもなんだっけなーと雑な思考をしながら入館すると、光る装置が現れる。
テーブル手前の文字に手をかざすと、文字がゆらめき、使われていた部分へ移動した。
「つかみ」ということだろうか、光る装置の次は「今日の占い」だ。小5になる占い大好き娘は前のめりである。受付でもらったシートをこすり、占いの結果を音読してくれる。
そもそも漢字の始まりは、占いだったのか。「おー、なるほどね、だから、占いの展示からなのね」とやっと気づく父親であった。
これは面白い。
自分の名前の漢字
自分の名前の漢字に、他の文字があるらしい。
「えーと、どういうこと?」
私の名前でやってみる
いりえ げん は、
以利衣 計无 となるらしい。
「うーむ」
腕を組んで文字列を睨んでみる。ぜひ、ひらがなと漢字の形を見比べていただきたい。
日本語はもともと音しかなかった。そこに絵のような漢字を当てはめていった。
つまり、カタカナもひらがなも、もとは漢字。ぼんやりと名前が見えてくるではないか。
「キターー」
漢字を「はぶく」ことからカタカナが生まれ、漢字を「くずす」ことからひらがなが生まれた²んだから、時間を戻したわけだ。
日本で独自に進化して、使いこなしていった歴史を実感する。
そもそも漢字は、紀元前、物の形を絵にしたところまで遡る。はじめは絵を組み合わせ、絵文字を使っていた。それが変化して象形文字へ。
漢字は象形文字のひとつで、甲骨文字と呼ばれる。たしかに少し離して見ると、絵のようだ³。
2階へ
漢検の施設だけあって、読ませるだけでなく、触れて、楽しく学ぶ工夫がある。20種類以上の体験ができる¹。
普段使っている道具がクイズになっている。
引き出しを開けると、答えがでてくるわけだ。
漢字クイズに挑戦
引き出しを開けては戻し、開けては戻しまくる。
「なぜかわからんが、面白いじゃないのー」
〈おまけ〉
ミュージアムは京都の祇園、八坂神社前ということもあって、小5の娘は近くに気になる店を見つけた。
「頭使ったから、これ食べたい」
…1個300円もするあんぱん。漢字ミュージアムの入口に飾られていた漢字を思い出した。
ソース;
¹:リーフレット「漢字ミュージアム」漢検 漢字博物館・図書館
²:体験シート「漢字ミュージアム」漢検 漢字博物館・図書館
³:児山啓一(監修)『ドラえもん探求ワールドーこのマーク、なんだかわかる?ー』小学館、2023
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
スキ・コメント・フォローなどいただけますと、お礼の品をもって参上したいくらい喜びます。