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ただ結び付けられれば: Only Connect —院生編

ただ結び付けられれば: Only Connect —院生編

以下の記事で、院は諦めようと思うと書いたのですが、紆余曲折あって、院に進学したので、後日譚(院生編)を綴ろうと思います。まずは、その経緯と院での話を順に書いていきます。

院に入った経緯上に張り付けた記事にあるように、わたしは一度院に行かないと決めたにも関わらず、進路を変更し進学した。なぜか。学部の勉強が楽しかったのに加えて、卒論を書いていく中で、いつか自分が教科書の続きを書きたいと思ったのがひと

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ゴドーなんか待たない:生きる意味とは何かーNever Waiting for Godot

ゴドーなんか待たない:生きる意味とは何かーNever Waiting for Godot

「もう、死んじゃいたい。」
そう泣き崩れる友達を前に、私は何と声をかけるのが正解だったのだろう。

約20年生きてきた中で、自分を大切にできない友達や生きているのが辛いと打ち明けてくれた人が数人。「生きる意味なんてあるの?」と聞かれたことが数回。私自身どうしようもなく辛くて、学校のベランダや鳴り響く踏切に吸い込まれそうになったことが幾度かある。自分を大切にできなくなった時期にできた手首や足首の傷は

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Freedom “to” or Freedom “from”?: コロナ禍の今、大学生の私が思うこと

Freedom “to” or Freedom “from”?: コロナ禍の今、大学生の私が思うこと

「2種類の自由があるのです、とリディア小母は言った。したいことをする自由と、嫌なことから解放される自由です。」(“There is more than one kind of freedom, said Aunt Lydia, Freedom to and freedom from.”) (Atwood, The Handmaid’s Tale, 30) (注1)

コロナウイルスが猛威を振るう中

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A Room of My Own―「悪い」女はどこまでも駆ける

A Room of My Own―「悪い」女はどこまでも駆ける

イギリスを代表する作家のヴァージニア•ウルフ(Virginia Woolf,1882-1941)は『自分一人の部屋』(A Room of One’s Own, 1929)の中で、女性が小説を書くには、お金と自分一人の部屋が必要だと語った。彼女がこう綴ってから、約100年。世の中は、彼女が望むように変わったのだろうか。

きっと、私の言葉にはある種の生存バイアスがかかっているし、見えないリュックサッ

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