さねとも のあ (Noah)

ロマンティックアセクシャルの大学院生。日々感じたこと、体験したことを気ままに綴っていく予定です。フィクションも書き始めました。白いチューリップの花言葉は、「私を許して」

さねとも のあ (Noah)

ロマンティックアセクシャルの大学院生。日々感じたこと、体験したことを気ままに綴っていく予定です。フィクションも書き始めました。白いチューリップの花言葉は、「私を許して」

マガジン

最近の記事

ただ結び付けられれば: Only Connect —院生編

以下の記事で、院は諦めようと思うと書いたのですが、紆余曲折あって、院に進学したので、後日譚(院生編)を綴ろうと思います。まずは、その経緯と院での話を順に書いていきます。 院に入った経緯上に張り付けた記事にあるように、わたしは一度院に行かないと決めたにも関わらず、進路を変更し進学した。なぜか。学部の勉強が楽しかったのに加えて、卒論を書いていく中で、いつか自分が教科書の続きを書きたいと思ったのがひとつ、就職活動に失敗してしまったのが少し(※ただ就活をやり直す目的だけで院に来るの

    • はじめてのcongratulations

      • (短編)ずっと迷路で暮らしている, or Minotaur in a White Labyrinth

        ⭐︎はじめに 下の記事の改訂バージョンです。エンディングとタイトルを大々的に変えました。また、所々途中の文章も変えています。よかったら、どちらが好きか教えてください:)  エピグラフ 本文——あなたは特別な子なのよ ——お母さんの夢も叶えて 幼いころ、わたしが習い事から帰ってくると、母はケーキと紅茶を出しながら、いつもそう言った。思い出の中の母はいつも紅茶の匂いが漂っている。  母とわたしはいつもつながっていた。どこへ行くのも、何をするのも一緒。そんなわたしたちをみて

        • 自分の経験を共有したり、文章を書く練習をしたいなと思って始めたnote ですが、いろんな方に読んでもらえててとても嬉しいです。

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        • 人生
          4本
        • セクシュアリティ
          9本
        • 小説
          2本

        記事

          (短編)塔の中のミノタウロス――being locked up――

          ⭐︎別バージョンはこちら↓(リンク先のものの方が新しいものです) エピグラフ本文――あなたは特別な子なのよ ――お母さんの夢も叶えて  母とわたしはいつもつながっていた。どこへ行くのも、何をするのも一緒。そんなわたしたちをみて、他人はいつも「仲良しね」と言った。けれど、どれほどの人が気付いていただろう。わたしたちは鎖でつながっていた。鎖は赤く錆びていて外す術はなかった。  わたしたちの家は森の中にあった。三階建ての大きな洋館で、誰もが羨んだ。ツタが絡まる白い壁は遠くからで

          (短編)塔の中のミノタウロス――being locked up――

          新しい記事を追加しました!✨是非読んでください〜 ちなみに最近はタイトルを文学作品等になぞらえるのにハマってます🙌

          新しい記事を追加しました!✨是非読んでください〜 ちなみに最近はタイトルを文学作品等になぞらえるのにハマってます🙌

          A Room of My Own―「悪い」女はどこまでも駆ける

          イギリスを代表する作家のヴァージニア•ウルフ(Virginia Woolf,1882-1941)は『自分一人の部屋』(A Room of One’s Own, 1929)の中で、女性が小説を書くには、お金と自分一人の部屋が必要だと語った。彼女がこう綴ってから、約100年。世の中は、彼女が望むように変わったのだろうか。 きっと、私の言葉にはある種の生存バイアスがかかっているし、見えないリュックサックを背負っている故に、自分の環境や立場からは見えない辛さがあるかもしれない。そん

          A Room of My Own―「悪い」女はどこまでも駆ける

          ゴドーなんか待たない:生きる意味とは何かーNever Waiting for Godot

          「もう、死んじゃいたい。」 そう泣き崩れる友達を前に、私は何と声をかけるのが正解だったのだろう。 約20年生きてきた中で、自分を大切にできない友達や生きているのが辛いと打ち明けてくれた人が数人。「生きる意味なんてあるの?」と聞かれたことが数回。私自身どうしようもなく辛くて、学校のベランダや鳴り響く踏切に吸い込まれそうになったことが幾度かある。自分を大切にできなくなった時期にできた手首や足首の傷は、「あの苦しみを忘れてくれるな」と私を嘲笑うかのように、今でもうっすら残っていて

          ゴドーなんか待たない:生きる意味とは何かーNever Waiting for Godot

          久しぶりにnote を更新しました✨ぜひ読んでくださいね

          久しぶりにnote を更新しました✨ぜひ読んでくださいね

          Freedom “to” or Freedom “from”?: コロナ禍の今、大学生の私が思うこと

          「2種類の自由があるのです、とリディア小母は言った。したいことをする自由と、嫌なことから解放される自由です。」(“There is more than one kind of freedom, said Aunt Lydia, Freedom to and freedom from.”) (Atwood, The Handmaid’s Tale, 30) (注1) コロナウイルスが猛威を振るう中、世間では大学の在り方が問われている。 「オンラインでも十分だろう。」 「対

          Freedom “to” or Freedom “from”?: コロナ禍の今、大学生の私が思うこと

          きっと星のせいだから:The Fault in Our Stars

          今までの記事で触れてきたパートナーとは、別の道を歩むことになりました。けれど、別れたからといって黒歴史だとは思っていないし、noteの記事は割と読んでくださっている方が多いので、残しておきます。新しいパートナーが出来たら、下書きに戻してしまうかもしれませんが。 本当は側にいたいけれど、こればっかりはセクシャリティの違いでどうしようもなくて・・・ "The fault, dear Brutus is not in our stars,  But in ourselves,

          きっと星のせいだから:The Fault in Our Stars

          “Freedom is not slavery”—LGBTQに対する先日の発言について考える

          先日から、政治家たちのある発言が問題視されている。LGBTQに関心のある人なら、もうすでに目にしているだろう。 あまりにもひどい言葉であるから、自分のブログには書かない。書くのも憂鬱だ。気になる人は、新聞でも、テレビでも、twitterでも何かしらで調べてもらえたらと思う。 人間の存在意義を種の保存に求める危険性さて、前置きはこれくらいにして、今日の本題に入ろう。人間の一番の目的が種の保存であるならば、LGBTQだけでなく、今いる様々な人々を否定することになる。不妊の夫婦

          “Freedom is not slavery”—LGBTQに対する先日の発言について考える

          語ることの難しさとアセクシャルを名乗ることへの不安

          ※記事内で、性被害について触れています。フラッシュバックなどの心配のある人は、自分の状態に注意して閲覧してください。読まないことも一つの選択肢です。(*Trigger warning: sexual assault) これまでの記事で、私がアセクシャルであることを書いてきた。当事者やアライの人たちなど、様々な人からコメントをもらえて嬉しく思う一方で、自分のことを語れば語るほど、「語る」という行為が難しいことに気づかされる。 ―何を語り、何を語らないのか。結局、19世紀ビク

          語ることの難しさとアセクシャルを名乗ることへの不安

          レインボーに入れない黒色のくろくんの話

          幼稚園の時、『くれよんのくろくん』の劇をした。それぞれの色が思い思い絵を描く中、くろくんだけは「綺麗な絵を汚さないで」と言われ、仲間外れにされてしまう。綺麗な色の中に、黒はいらないからと。 *** この記事では、今年のプライドイベントの宣伝を見て、思ったことを書いていけたらと思う。 はじめに断わっておくと、レインボーを掲げて活動している方たちを冷やかす意図はない。世間の否定的な声やバッシングにも負けず戦う姿は、素晴らしいものだし、同じセクシャルマイノリティとしてとても尊

          レインボーに入れない黒色のくろくんの話

          My asexual relationship; Share cake instead of having sex

          *This is the English version of the essay below. If you would like to read it in Japanese, visit the following article.  *** “An asexual relationship? Then, you can just call him friend lol.” The words kept repeating in my head.  “Ah, a

          My asexual relationship; Share cake instead of having sex

          全体のスキが200を超えました✨noteを初めて約2ヶ月。色んな方に記事を読んでもらえたり、コメントを頂けたりして、嬉しい限りです!これからもよろしくお願いします☺️

          全体のスキが200を超えました✨noteを初めて約2ヶ月。色んな方に記事を読んでもらえたり、コメントを頂けたりして、嬉しい限りです!これからもよろしくお願いします☺️