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ADHDと人生の選択
こんにちは。
人生の選択などと大仰な書き方をしてしまいましたが、要は人生プランについての話です。
「ふつうの人」の人生選択
私は20代後半~30歳ごろ自分の障害(ADHD)に気が付きました。気が付いたというか、確定診断ですね。
それまでは他の大多数の人と同じく、「ふつうの人」として生きてきたのです。
人生で明確につまづいたのは就活・就職後であり、それまでは何不自由なく暮らしていました。
学生の頃から部活・アルバイトは経験済みでしたので、ある程度の上下関係・言葉遣い・マナーなどは習得していました。
そのため、人間関係で揉めることは少なかったです。むしろ円満な時期が大半だったと記憶しています。
問題は、就活、特に面接の時からでした。
大学生の頃は、これといってやりたい事もなく、何となく安定しててクビにならなそうな公務員と、名前を知っている大企業から順番に受けました。
今思えば完全に就活で一番やってはいけないスタートの切り方なのですが、そもそも働きたくなかったので就活に対するやる気もありませんでした。
就活は一般的に大学生の3月ごろから開始します。しかし、スタートしてから準備するようでは100%負けます。
勉強しないで高校や大学受験をするのと一緒ですね。むしろ受験よりひどい結果になりかねません。
高校・大学受験は、こちらがお金を払って入るところなので、上位校以外は審査が甘めです。
よほど倍率が高くない・希望の学力より大幅に低くない限りは大体入れると言っていいでしょう。
もし希望の高校・大学にどこも受からないとしても、お金を払えば100%入れる学校が沢山あります。
どんなに準備が甘くても、どこかしらの学校には入って高校生や大学生になることができます(荒れてる学校の可能性はありますが…)
高校は公立1つ+私立3~5つ受ければまずどこか受かりますし、大学は滑り止めを用意すれば問題ありません。
しかし、就活は準備なしだと50社~100社受けても平気で全滅します。
私もエントリーシート(ES)だけで100枚か、それに近い位は書いた記憶があります。PCで打ち込めるタイプだと楽なんですが、手書きだと最悪です。
大手企業はES→1次面接→GD(グループディスカッション)→2次面接→最終面接、のように選考プロセスが非常に長い所が多いです。
当時は優秀な人を企業がふるいにかける為だと思っていましたが、今思うと能力の低い人・発達障害などの変わった人をばっさり切る為じゃないかと思うようになりました。
大手企業はそもそも学歴が一定以上でないと書類が通らないので、私には無縁な話だったんですけどね。
何のスキルも実績もないのに、自分でもチャンスはあるだろうと思ってチャレンジしていました。さっさと見切りを付けてホワイト中小に行くのが正解でした。
最終的には6社ほど内定を頂いたんですが、会社の評判を調べるサイトで調べたら微妙なところばかりでした。(笑)
ブラックではないけど、どちらかと言えば黒に近いグレー、みたいな会社が多かったですね。
就活で大事なことはこちらの記事に書いてますので、気になる方は読んでみて下さい。
ポイントだけ書いておくと、事前準備と戦略がほとんどです。
就活開始前から優良中小企業を探しておいて、四季報とホームページで情報収集。OB訪問までできれば完璧です。
後は開始と同時に大企業はすぱっと諦め、目星を付けておいた企業の1次募集に最速でエントリーする。これで大分うまくいくと思います。
大学生は基本何のスキルもありませんから、大学で学んだエピソード2~3個と、資格取得、志望企業につながるアピール材料を集めるのがいいです。
当時これらをやってなかった私が言っても説得力に欠けますけどね。就職してから転職で年収アップを目指すこともできますが、就活より全然難しいです。
専門職系の資格を持っていればその業界では無双できますが、資格の効力が使えない業界では素人同然ですから、転職は大変になります。
逆にサラリーマンだと所属していた部署でスキルを獲得しておかないと、その会社でしか通用しないオジサンになってしまいます。
と、ここまでは「ふつうの人」の人生です。障害がある場合は、さらに人生の難易度はアップしていきます。
障害が発覚したら、どう生きていくか
私は障害が発覚したのがほぼ30歳に近いころでしたから、人生選択の幅はかなり狭いです。
資格のある医療系の非障害者向け求人か、障害者向けの誰でもできる簡単な仕事か。転職するなら基本この2つに絞られてしまいます。
仕事があるだけマシという見方もできますが、もし体を壊したら医療の仕事はできませんし、障害者向けの仕事は給料が休すぎて生活できません。
今から学歴ロンダリングや数年かけて手に職を付けるのは難しいですから、働きながら少しでも金になるスキルを身につけることになるでしょう。
転職活動をしたことがある方は分かると思いますが、新卒の時のように志望動機にはそこまで深く聞かれません。
明らかに薄っぺらい理由だと突っ込まれますけどね。問題は今まで何をやってきたか・入社後どんな形で役に立てるか、という部分です。
30歳を過ぎている場合、これからじっくり育てて~なんてことは会社はしてくれません。
育てるなら若くて伸びしろがある方がいいし、30歳でまともなスキルの1つもない=育てても伸びる可能性が低いからです。
残酷ですが、会社はお金を払う側ですので、払ったお金に見合う(または育てたら見合う可能性がある)人だと思われないと採用してくれません。
月20万払って10万円分しか働かない人は赤字ですし、20万払って20万分しか成果を出せなければお荷物扱いです。
転職の場合、入るまでも大変だし、入ってからは「中途の新人」という扱いです。30のオッサンより新卒から3年働いてる人の方が社内の事は良く知っているわけです。
当然入ってからは社内文化やルール、業務フローを覚えながらその年齢にふさわしいキャリアを求められます。
何が言いたいかというと、歳を取ってからの転職はめちゃくちゃキツいってことです。
もし行きたい業界、やりたい仕事が今の仕事とは別にあるとしたら、なるべく早い内に進路変更しておくことをおすすめします。
さて、自分に障害が発覚した場合、これから取れる働き方は主に5つあります。
①障害があることを周りに言わずに、一般雇用で働く(クローズ就労)
②障害者であることを周りに伝えて、一般雇用で働く(クローズの職場でオープンして一般就労)
③最初から障害者として応募して、障害者雇用で働く(オープンの職場でオープン就労)
④フルタイム勤務は難しいので、作業所で働く(就労継続支援A型、もしくはB型)
⑤フルタイム勤務は難しいけど、作業所は賃金が低すぎるので、アルバイトや派遣社員として働く(クローズ・オープン両方)
説明を忘れましたが、クローズ、というのは「障害を開示しないこと」、オープンは「障害を開示すること」です。
クローズの職場でオープン就労というのは、自分以外発達障害の人がいない職場で障害を開示して働く、ということです。雇用形態は一般雇用のまま。
オープンの職場でオープン就労、は、特例子会社や障害者雇用の部署で障害者枠で働くことですね。
給料の条件が一番いいのは①と②です。年収400万円を超えるような障害者雇用の仕事はほとんどゼロに近いですから、収入が気になる場合はこの2つですね。
③は収入で言うと年収200~300万円前後です。探してみればわかりますが、年収300万円~の障害者雇用枠での仕事はかなりレアです。
ほとんどの障害者雇用求人は年収220~270万の範囲で求人が出ています。
④は作業所に通所、という形ですね。就労継続支援A型の平均給与は月8万1645円、B型は16369円です。月額ですよ。
作業所の場合は、仕事というより社会に出て仕事をしていくための訓練です。作業所の給料だけで1人暮らしはまず無理でしょう。
フルタイム正社員の仕事はきついけど、作業所の賃金は安すぎる…という場合は、アルバイトや派遣社員として働く道がいいかもしれません。
仕事のハードルは正社員程高くないですし、賃金は最低賃金保証がありますから、東京都なら時給1113円です。
月20日働くと178080円ですね。これなら安アパート借りて1人暮らしもなんとか可能でしょう。
ある程度自信が付いたら正社員求人にチャレンジしてもいいですし、辞めたい時もすぐ辞められます。
まとめ
この記事を見て下さった学生の方には、十分に準備をして就活に臨んでもらえたらいいなと思います。
社会人の方は、どんなキャリアプランが自分に合っているのか考えるきっかけ、参考になれば幸いです。
今日はこの辺で書くのを終わっておきます。いつも記事を何にするかは思い付きで決めてるんですが、参考にしてるのはいいねの数と見て下さってる方の属性です。
2時間かけて書いたネタが10いいね未満だったり、30分で書いたネタが30いいね以上付くので私には傾向が全く読めておりません。
それでは。ここまで読んで下さりありがとうございました。
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