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イタリア生活記録

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#大学生

ただいま、あったかい便座

ただいま、あったかい便座

ローマ発羽田行きの機内に入った瞬間、そこはもうイタリアではないような空気感がした。聞き馴染みのあるイントネーション。いつかはよく見た白の立体マスク。嗅いだことのある柔軟剤の匂い。こんなにも、というほどに、そこには沢山の日本人がいた。

それでも私は頑固に、イタリアをぎりぎりまで引きずった。玩具売り場で帰りたくないと喚きながら薄ピンクのワンピースが真っ黒になるまで床に這いつくばっていた小さい頃のあの

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トモダチ

トモダチ

そういえばこの間、気づいたら珍しく朝方まで友達とパブにいた。友達といっても日本人。わたしと同じようにイタリアに留学中の子たちだ。

もっといろんなタイプの人と知り合う必要があるんだろうけど、現状、やっぱり特に同世代のイタリア人とはなかなか波長が合わない(合わせるのが大変だ)から、日本人と時々こうして集まってみると絶対的な安心感がある。朝方までチェントロで飲んだのはもしかするとイタリアに来て、初めて

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小娘、高級ワインを知る

小娘、高級ワインを知る

イタリアで1年の4分の3を過ごした2023年。年越しを前にして、忘れられない出来事に遭遇した。それは、トスカーナのDOCGワイン(イタリア格付けワインの最高格)、Brunello di Montalcinoを初めて飲んだ夜のことである。

一ヶ月ほど前から予約していたそのリストランテでは、フィレンツェ名物であるTボーンステーキを食べることが本来の目的であったのだが、そのあたりの数週間、はじめてイタ

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大人になる

大人になる

コロナ禍で二十歳を迎えた私には、世にいう「飲み会」の機会を失ったまま大学生活を過ごした。初めて飲んだお酒は年上の先輩がくれた、コンビニのジュースみたいな缶のお酒だった。

「お酒は20歳から!」の札が並ぶ冷蔵庫の前に立つのも、レジの年齢確認をお願いしますのアナウンスにもいつからか緊張しなくなって、バイト帰りの深夜のコンビニでお酒を買うのが習慣になった。

はじめていつものパステル色の缶から、黄金色

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はじめての男友達

はじめての男友達

人生で、ほぼ初めて、男友達ができた。

というのも、私は小学校から女子校並みの割合の共学校、中高では女子校に行ったせいで、男の子がいる生活をほとんど無しにして青春時代を過ごしてきた。

大学は晴れて夢の共学に進んだものの、飲み会の禁じられる大学1,2年を過ごしたせいで、ろくに男子と深く関わることはなかった。

あっても週1で強制的に会わなければならなかったゼミの男子たちで、○○さんと呼び合うような

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